人物
種族:トールマン(人間)
パーティのリーダーを務める剣士の青年。チルチャックの年齢に対する反応から、年齢は29歳未満と思われる。
冷静沈着で責任感が強い紳士的な性格。身を挺して自分と仲間を救った妹・ファリンを助けるためにダンジョンへ赴く。ダンジョンの探索歴は3年程度と短いが、深部においてレッドドラゴンに挑むに至るなど、その戦力・素養は高い。
さらに特筆すべき能力として、後述の分析力と公正な見地から時に本人が想定する以上の効果を発揮する攻略法を柔軟に編み出す、非常に高いサバイバビリティがある。
作中での活躍
基本的には優秀なリーダーだが、魔物のことについては非常に好奇心旺盛。敵対するモンスターを調べている内に「味も知りたくなった」そう。『迷宮グルメガイド』というダンジョン内の魔物の味や食べ方を紹介する本を長いこと持ち歩いていて、多様な魔物への対抗策について詳しい……のを通り越してある種変態的であり、魔物の生態を語る時に異常に興奮する様子は仲間たちから「サイコパスだ」と評されている。
とは言え、好奇心だけで動く直情馬鹿というわけではなく、その観察眼と分析力は確かで、むしろ学者肌。また相手の外見や風評に囚われず、生命に対して公正であり、その実直な姿はオークの長にも認められた。加えて無法であるダンジョン深部であっても、無償で可能な限り他の冒険者を救おうと行動するなど、『英雄』としての資質を備えていると言っても過言ではない……気もする。
頭以外の全身に鎧を装備していて片時も外さない。武器はかつて自分を殺した「動く鎧」が手にしていたロングソードを用いていたが、動く鎧の特殊な個体との戦いで折れてしまったため、戦闘後にその個体が持っていた剣に持ち替えたが、これが遠因となって仲間からはますます白い目で見られるようになってしまう(後述)。