「忘れちゃいけないことがある、愛しちゃいけない人がいる。」
概要
さくらももこ原作『コジコジ』の登場人物、ジョニー×ハレハレ君のBLカップリング。
まさかの公式カップリングである。
関係
メルヘンの国の学校に住んでいるクラスメイト。
記憶喪失の少年とお天気の神様の組み合わせで、ある出来事(2話参照)をきっかけに友達になる。
それから二人はお互いに友情以上の気持ちを抱くようになるが、男同士の関係や二人の気弱な性格が転じ、気持ちを打ち明けることが出来ずにいる。
あと一歩のところで勇気が出ず、「と、友達だからさ…!」と誤魔化してしまうなど、見ていて非常にもどかしく応援したくなるカップリングである。
だが、お互いに対し絶対的な信頼感を持っており、たとえ相手の外見が変わっても絶対に嫌ったりしないと断言しているなど、仲はかなり良好。
作中の描写としては、突時登場した直後にBL展開となり、何事も無かったようにメインの話が続くことが多い。もはやBL展開をさせるために登場させたと言っても過言ではない。
二人の関係をメインに扱った話は少々重い展開になることもある。
どうやらこの二人はアニメスタッフにとても気に入られたらしく、土曜夕方アニメにもかかわらず原作より濃厚な恋愛描写を幾度となく行った(相合傘、告白未遂etc…)。
そもそもジョニーが記憶喪失となった原因は、ハレハレ君の「友達が欲しい」という願いのため、不思議の国のローズに記憶を消されメルヘンの国に連れてこられたというところにあり、二人の出会いは運命的な関係だったと言える。
ジョニーからハレハレ君への描写
ハレハレ君のことをとても気に入っているジョニーは、「ボクはハレハレ君と一緒ならどこでもいいよ」と恥じらいなく言ってしまうほどのベタ惚れっぷり。
ハレハレ君のことを誰よりも見ており、ハレハレ君自身でも気付かなかったことに本人がずっと前から気づいていた、ということもあった。
ネガティブな性格のため度々ハレハレ君に励ましてもらっている。そのことを本人も強く自覚しており、「いつもこんなジョニーを支えてくれてありがとう」「ハレハレ君なしでは単なるでくのぼうだ…」「キミが守ってくれなくちゃ危なっかしくて見てられないもんなぁ」という台詞まで存在する。
そしてそんな性格のためか、ハレハレ君への気持ちを「無駄かもしれない」と思い込んでいる。
アニメ49話「ファッションショーをやろう」にて、天使の格好をしたハレハレ君の姿を見た途端うっとりした表情で見つめ「ハレハレ君…今日のキミは、本当に天使みたいだよ…いつもキミはボクの天使だけどね…」という問題発言を残している。
アニメ62話「正月君の家計ピンチ」にて、ハレハレ君にホットドックをおごってもらった際に「ハレハレ君…いつも悪いね…」という台詞があり、お金を持っていないジョニーはいつもハレハレ君にご飯をおごってもらっていた可能性がある。
ジョニーは元々地球に住んでいたため記憶さえ戻れば地球へ帰ることも可能であるが、(ハレハレ君をじっと見つめながら)絶対に戻りたくないと宣言している。
ハレハレ君からジョニーへの描写
全体的にこちらの描写の方が多い。
初期のころはジョニーのことを君付けで呼んでいたが、彼を恋愛対象として意識し始めた辺りから呼び捨てで呼ぶようになった。
ジョニーよりもずっと長い時を過ごしているからか、今の自分たちよりも先の未来を気にしており、いつかジョニーの記憶が戻り地球に帰ってしまうことを日々恐れている。
ハレハレ君にとって一番辛いことは「ジョニーに毎日会えなくなる事」なんだそう。
ジョニーのことをいつも気にかけているハレハレ君は、ことあるごとにネガティブな彼を励ましている。
アニメ9話「まほうの練習」にて、もしもまほうが使えるなら「キミの悲しみをなくしてあげたい」という非常に純情な気持ちを本人に伝えている。
だがその裏腹で、頼りにされているジョニー以上に彼に依存をしている一面がある。時にはジョニーの周囲のキャラクターに嫉妬することさえある。
本人曰く「ジョニーの一番の理解者はこのボクであってほしいんだ」とのこと。
だが、単なるドロドロで終わらせるのではなく、ギリギリのラインで切なさが勝る心理描写は流石さくらももこ先生といったところ。
自分たちの関係はあくまで友達同士だと思い込んでおり、ジョニーへの気持ちは自分だけの秘密であり一生誰にも知られたくないとまで決めてしまっている。
アニメ後半では女々しさの中にも男らしさが見えるようになり、アニメ62話「正月君の家計ピンチ」は特に必見。
余談
後期エンディングテーマ「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」は作詞者のさくらももこ曰く「ジョニーの心情」であり、ハレハレ君への思いを綴ったラブソングであることがわかる。
歌詞をよく聞いてみると、今後の二人の切ない未来に気付けるかもしれない。