レスキューキャットは、遊戯王OCG及びアニメ『遊戯王GX』に登場する地属性・獣族の効果モンスターである。
現在は禁止カードに指定されている。
概要
安全ヘルメットをかぶった猫のモンスター。ただしヘルメットのマークは十字ではなく円にハートが付いたもの。
レベル3以下の獣族モンスターをデッキから特殊召喚する効果を持つ。
このカード1枚で2体特殊召喚できるとはいえ、特殊召喚できるモンスターのレベルの低さから決定打とはなりにくく、特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊されてしまうため壁にもならない。
そのため扱いにくいカードであり、実際アニメGXで浜口ももえが使用したときも効果を発動することなく壁モンスターとして破壊されただけだった。
なお、効果使用時は必ず2枚を選択して召喚しなければならず、1枚しか選択できない場合=デッキにレベル3以下の獣族モンスターが1枚しか存在しない時には効果を発動できない。
シンクロ召喚登場後
しかし、こうした状況もシンクロモンスターの登場後大きく一変することとなる。
早い話がこのカードでチューナーモンスターとチューナー以外のモンスターを特殊召喚すれば、そこから即座にシンクロ召喚へと繋げることができるのだ。
このカードの効果で特殊召喚したモンスターそのものが場に残るわけではないため、エンドフェイズに破壊されてしまうデメリットも実質無意味になってしまった。
さらに言えば、シンクロ召喚が登場したばかりの頃から存在するレベル3以下の獣族チューナーモンスターには単体でもハンデス能力を持ち下級アタッカーとして強力なX-セイバーエアベルンが存在しているというのもこのカードの強力さに拍車をかけていた。
同じくシンクロモンスターの登場によって有用性が増した召喚僧サモンプリーストとは相性がよく、サモプリサモプリキャットベルンベルンはあまりにも有名。
このコンボが決まればぶっ壊れ爆撃機を簡単に特殊召喚できるばかりか、このカードで特殊召喚するモンスターの組み合わせを変えれば職権乱用同心や相手の場も墓地も手札も荒らすチート龍を特殊召喚して場を制圧することもできたため高確率でゲームエンドに持ち込む事ができ、多くのデュエリスト達を絶望に追い込んだ。
しかも、このカードの効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊されてしまうデメリットに関してもそれをトリガーとして特殊召喚できて攻撃力の高い森の番人グリーン・バブーンや機皇帝が登場したことで状況によってはメリットとなってしまった。
禁止カード指定
新システムをうまく悪用して大出世を遂げたわけだがあまりに暴れすぎたおかげで2010年9月1日に禁止カードにされてしまう。
その後に生み出されたエクシーズモンスターとも相性がよく、さらにこのカードの調整版ともいえるレスキューラビットですらエクシーズ召喚の有用なサポートカードとして大活躍しているので復帰は絶望的である。
2017年1月、エラッタにより禁止カードから解除される事となる。
カードテキスト
効果モンスター(禁止カード)
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。