概要
| 局名 | フジテレビジョン |
|---|---|
| 英名 | Fuji Television Network, Inc. |
| 設立 | 1957年11月18日 |
| 開局 | 1959年3月1日 |
| 地上波テレビ 放送対象地域 | 関東広域圏 |
| 地上波テレビ 系列 | FNN/FNS(フジテレビ系列) |
| 地上波テレビ 親局 | 東京 |
| 地上デジタル リモコンID | 8 |
| 地上デジタル 親局物理チャンネル | 21ch |
| 地上デジタル コールサイン | JOCX-DTV |
| 地上アナログ 親局チャンネル | 8ch |
| 地上アナログ コールサイン | JOCX-TV |
東京、お台場にあるテレビ局。以前は新宿区河田町に社屋があった。
「楽しくなければテレビじゃない」がキャッチコピー。その姿勢は報道にも向けられる。
80年代のひょうきん族(オレたちひょうきん族)、とんねるず(とんねるずのみなさんのおかげです)、90年代のごっつ（ダウンタウンのごっつええ感じ）、ウッチャンナンチャン（ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!、ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!）、90〜00年代のめちゃイケ（めちゃ×2イケてるッ!）などに代表される、悪ノリや妙な力の入れ方には定評（?）がある。
サザエさんの長さは異常。他に鉄腕アトム、マジンガーZ、ゲッターロボ、ドラゴンボール、ONEPIECE、大空魔竜ガイキング、ちびまる子ちゃん、もやしもんをはじめとしたノイタミナ枠、現在5期まで製作されたゲゲゲの鬼太郎等のアニメを放送している。
軽薄で若者・女性向けの現在のフジ路線を築いたのは日枝久会長。報道局長に就任した1980年に従来の「母と子のフジテレビ」に変えて「楽しくなければテレビじゃない」をキャッチコピーに据え、バラエティ中心の視聴者の笑いを取れる番組を打ち出しすことで一躍民放トップに躍進。後に他の民放局もこれに追随することとなった。現在でも日枝は経営の実権を握っており､読売新聞の渡邉恒雄と並んでマスコミ界では最も長期にわたって影響力を及ぼしている人物である。ちなみに日枝会長と安倍晋三首相との仲の良さは業界では有名であり、安倍の甥をフジテレビに入社させるなど政権との蜜月がささやかれている。政治思想面では産経新聞系列同様に政府寄りの保守派で原発推進派であることを隠さない。その辺では表面的な軽薄ミーハー路線とは真逆な雰囲気を感じさせる。
2008年10月1日に当時の「株式会社フジテレビジョン（旧）」を｢株式会社フジ･メディア･ホールディングス｣に商号変更、地上波テレビジョン放送事業をはじめとする現業一切を新設会社たる完全子会社｢株式会社フジテレビジョン（新）｣に放送免許共々承継し、持株会社傘下に納める形で放送持株会社制へ移行した。これにより、日本における「放送持株会社」という概念を在京局の中で最初に具体化した。
関連放送局にBS放送を行っているBSフジとCS放送を行っている「フジテレビNEXT」などがある。
忘れがちだが東京ヤクルトスワローズの株主で放送権を所有しており、ヤクルトが優勝する可能性ある試合は予定を一週間先伸ばしにして放送する場合がある。2015年では日本シリーズでヤクルトホームゲームとなる3戦目から5戦目が放送された。
韓流問題
2011年頃から韓流ドラマを多数放送しまくっている上に、韓流ブームを異様にプッシュしようとする姿勢が目立っていた。「自前で番組を作るより安い」「そこそこ視聴率がとれる」という理由だが、過度の韓流偏重は視聴者や局内でも「まるで韓国のテレビ局」と批判され、「番組制作現場を冷遇し、テレビ局と広告代理店が利益を独占する、日本のテレビ業界の悪習の象徴」とも指摘されていた。
そのため、ネット界隈を中心とした一部の人々からはウジテレビ、ウリテレビとも呼ばれ、フジテレビやスポンサー企業に対し大規模な反フジデモが数度に渡って行われ、株主総会でも疑問視する質問が出ていたが、フジテレビはこういった自局への反発について一度も放送で触れた事はない。
ところが韓流ドラマが視聴者に飽きられたことに加え、2012年8月の大韓民国大統領・李明博による竹島(独島)への上陸強行、さらに李大統領による天皇謝罪要求などを契機とした日韓関係の悪化から放送は急減。
これを受けてフジは一転してワイドショーなどで韓国人に対し「反日」とレッテル貼りを行い、嫌韓的コメントを行うコメンテーターを重用するようになった。韓国のコンテンツを安く買い叩き韓流ブーム捏造による自作自演で高く売ろうとしておきながら、そのことへの反発が強まると一転して韓国へのヘイトを煽るという、要するにいつものマッチポンプである。
2015年6月池上彰を解説者に呼んだニュース解説バラエティ番組『知ってるようで知らない韓国のナゾ』では、韓国の「反日」特集をしておきながら真面目に取り上げる気は更々無かったらしく、韓国人の「日本文化が好き」というコメントの字幕テロップを、「嫌いですよ」と正反対に間違えていたことが判明する。これをきっかけに「フジテレビは公共の電波で日韓の誤解と対立を煽り、ヘイトスピーチを撒き散らしている」という実態が広く問題視されるようになった。
凋落と暗黒時代突入
近年は前述の韓流問題よる風評被害的な視聴率の低迷が続き、長年続いた「HEY!HEY!HEY!」の終了、「情報ライブ!ミヤネ屋」の対抗馬としてぶつけた昼の情報番組「アゲるテレビ」のわずか半年での打ち切りなど苦境が続いている。
さらに映画部門でのドル箱であった「海猿」も別部署の製作チームが原作者を怒らせてしまい打ち切りとなっている。こちらは2015年6月6日に原作者が公式サイトでフジテレビと和解したことを明らかにしているため、続編の企画が上がれば断らないとしているが・・。
2013年4月、『踊る大捜査線』のプロデューサーである亀山千広が社長に就任。だがフジテレビの状況は上昇するどころかますます酷くなる一方だった…。
同年11月には30年以上続いた昼のバラエティ『笑っていいとも』を翌年3月で終了することを発表。
だが、それ以前に、もっとひどい事態が発生していた…
平均10％前後の『ほこ×たて』に出演したラジコンカーの操縦者の訴えからやらせが発覚。翌週放送予定の放送を休止し、後日正式に打ち切りを発表。しかしその代行に当てていた美川憲一の旅番組でもやらせが判明。もはやテレビマンとしても誇りすら危うい状況となり、果てにはTBSが「半沢直樹」で息を吹き返したのに伴い、4位に転落してしまった。
2014年3月31日限りで『笑っていいとも!』は終了。その翌日から後継番組『バイキング』をスタートさせたが、同じ日に午後1時台から正午台に移動してきた『徹子の部屋』（テレビ朝日系列、ただし一部系列局除く）およびすでにこの時間帯で放送されている『ひるおび!』（TBS系列）や『ヒルナンデス』（日本テレビ系列ほか）の前で苦戦を強いられている。4月からの新番組の視聴率も軒並み苦戦を強いられ、関係者からは「ひな壇番組は終わった」と嘆かれる始末。あげくのはてには全社員の3分の2に当たる1000人の人事異動を行うまでに追い詰められた。
2013年には悲惨だった年末特番の反省を踏まえて『ONEPIECEエピソードオブチョッパー+』を放送すると発表。コストもかからない低予算番組であり去年よりはマシと言う見方もある反面、「大晦日を投げ捨てている」「視聴者を馬鹿にしている」という批判の声が相次いだ。その一方で紅白歌合戦にV6が出場することもあって恒例のジャニーズ事務所によるカウントダウンイベントは見送られた。その『ONEPIECE』の視聴率はわずか3％。この内向き姿勢が、常にスペシャル番組では10％以下になることがなかった同番組に泥を塗る結果となり、同時に放送された番組も軒並み一桁であった。
2015年に入ってもドラマは「恋仲」が、月9史上前代未聞の初回二桁割れをやらかすなど不振続きで枠削減に動いてしまい、バラエティも鳴り物入りで4月に放送を開始したはずの水曜20時台の生放送音楽バラエティ『水曜歌謡祭』がわずか半年で打ち切りに追い込まれたこともわかるようにほとんど振るわず、ペルーの世界遺産であるナスカの地上絵に番組ディレクターが勝手に寝そべった事で地元警察に刑事告訴されると言う不祥事をやらかしてしまう。
そのうえ夏の一大イベントとも言えた「27時間テレビ」が平均視聴率10%と歴代ワースト3位を記録し、これに松本人志が27時間テレビの休止を提案。それから約3カ月後、亀山社長が27時間テレビの休止もしくは廃止を含めた見直しを検討していることを明らかにするハメになってしまった。
そしてその年の11月23日から29日までの平均視聴率（ビデオリサーチ調べ）で、夜7および8時台のみとは言え、テレビ東京に負けてしまうという珍事をやらかしてしまった。結局2015年の視聴率ベスト30の中にフジテレビが入ったのは全日本フィギュアスケート選手権の生中継のみというあまりにも寂しすぎる結果に。フジテレビはついにこの年開局以来初の赤字を記録した。
2016年はどうかというと、1月のSMAP解散騒動の余波を受けて行われた恰好の「SMAP×SMAP」での謝罪会見で30%近い視聴率を叩き出すが、この番組以降今のフジテレビに20%以上の番組は作れないと製作能力の低迷を示唆する香具師が現れ、月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」は、成績不振ついでに物語で描かれた介護現場に関して日本介護福祉士会と言う団体から因縁をつけられてしまう。
4月から放送開始した大型報道番組「ユアタイム」では、メインキャスターに就任予定だったショーンKに経歴詐称疑惑が浮上し、放送開始前にやむなく彼を降板させるハメになってしまった。そんな事もあってか同時期開始の月9の主演に福山雅治を立てようが日9を復活させ野島伸司を脚本に迎えようが数字が取れない有様。おまけに熊本地震では、系列局の中継車が、被災地のガソリンスタンドで割り込み給油をやらかしてしまい、それに関して謝罪するハメになってしまった。このザマに対し、「これが本当の泣きっ面に8(蜂)だ」と、皮肉のひとつも言いたくなってしまう。小泉今日子から皮肉を言われ、『HERO』の脚本家であった福田靖はテレビ朝日で高視聴率を叩きだし、視聴者だけでなくテレビ業界全体からフジ離れが進行し始めている証拠でもある。
それを示すかのごとく視聴率2桁どころか15％が当たり前だったはずの『サザエさん』さえ1桁取る事態が発生したうえ、｢真相報道バンキシャ!｣（日本テレビ）の猛追を許しているどころか、抜かれてしまったことがあった。見直しを宣言した27時間テレビも当初はウッチャンナンチャンの起用を模索してたが、破談。フリーアナウンサーとなった加藤綾子を中心に明石家さんま、坂上忍、ネプチューン、中居正広などリレーMC形式で放送することに。しかし逆にこれは例年とは違い固定MCを用意出来なかったという今のフジテレビのキャスティング能力が底を突いていた事を示している。さらに内容は、様々な番組をつなぎ合わせたものでしかなく、平均視聴率は過去最低の7.7％を記録してしまった。秋には視聴率不振が続く火曜10時ドラマ枠を1時間繰り上げて吉田羊のドラマ初主演作を放送。したのは良かったが、この時間帯でドラマをオンエアするライバルがいなくなったTBSはネットやパロディネタをふんだんに取り入れた「逃げるは恥だが役に立つ」を放送し恋ダンスなどで話題をかっさらい最終的に視聴率20%を記録、結果的にはTBSをいい気にさせてしまう、と言う失態を犯してしまった。その上年末には暴力団のことを主に取材していた30代の記者が暴力団から接待を受けてしまうと言う、シャレにならない不祥事が明るみになった。
2017年1月期の月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」の主人公に西内まりやを起用したのだが、実は内定していた出演者から辞退を喰らってしまったために｢苦し紛れ｣に起用した、と言うのが真相。しかも月9ドラマそのものの長期不振もあり、「アレで月9死ぬんじゃねーの?」と言う声も出る有様である。大方の予想通り「突然ですが、明日結婚します」の初回視聴率は8.5%と惨敗。その後解散したSMAPの冠番組『SMAP×SMAP』の後番組「もしかしてズレている?」をスタートさせるもこちらも初回6.5%と散々な結果に。
もはや『世間とズレているのはフジテレビそのもの』という言葉は今のフジテレビにはお似合いな言葉と言えるだろう。
｢サザエさん｣以外で着実に高視聴率が見込める「とくダネ!」も、やはり裏番組の「宇賀なつみモーニングショー」（テレビ朝日）とデッドヒートを繰り広げている有様。しかも、やはり高視聴率が見込めた｢めざましテレビ｣に至っては、｢NHKニュースおはよう日本｣（NHK総合）ばかりか、｢ZIP!｣（日本テレビ）にまで抜かれる体たらくである。
局アナの伊藤利尋が（2015年4月に放送を開始した）『みんなのニュース』に移動して以降、それまで天の声を担当していた『vs嵐』や『ネプリーグ』で安定した視聴率が取れなくなっており、アナウンサーの人事面でも迷走が続いている。そのうえ女子アナの質の低下も指摘されている。そのうえ元フジテレビアナウンサーの平井理央が『ぐるぐるナイティンナイン』に（わずか1年間だけではあったが）レギュラー出演で評価を上げた一方、古巣フジテレビには出演しないスタンスを取っており社員の将来性が危ぶまれている。
で、その『みんなのニュース』も「NEWSevery.」（日テレ）や「Nスタ」（TBS）、「L4YOU!」（テレビ東京）に敵わず、2016年10月には放送時間を短縮してしまう。
やることなすこと全てが空回り。ゆえに、ヤフージャパンのトップニュースで『末期症状』と嘆かれたフジテレビに、明日という日はない。
ところで、なぜ、フジテレビはここまで低迷したか?について、かつてライブドア社長時代にフジテレビの買収を模索していた堀江貴文は2ちゃんねるの創立者・ひろゆき（西村博之）との会談で「経営戦略が間違っている。ダメな日本企業の典型」と痛烈に批判した上でこう分析する。
1.日枝久会長による高給バラマキなどによるサラリーマン体質により社内の風通しが悪くなっている。
2.地デジ化の際にアナログ時代と同じ8チャンネルにしたこと。堀江氏は3チャンネルすべきだったと指摘。
3.東日本大震災以前の非を認めてない「自分たちは悪くない」から脱却出来なかった事。
この3点を挙げている。
ただしその堀江は、いわゆるライブドア事件で、臭いお食事をお召し上がりになったことがある。また、ひろゆきも、相当裁判沙汰をやらかしているうえ、裁判はズル休みし、その結果を完全に無視し続けている。彼らに関しては、その点を頭の隅っこにでもとどめておかなければならない。
番組一覧
ドラマ
- 月9 のだめカンタービレ 西洋骨董洋菓子店 鍵のかかった部屋 HERO 101回目のプロポーズ やまとなでしこ ガリレオ 西遊記（2006年版） プライド 不機嫌なジーン デート~恋とはどういうものかしら~ ようこそ､我が家へ
- 火9 踊る大捜査線 リーガル・ハイ ストロベリーナイト ウォーターボーイズ すべてがFになる ジョーカー許されざる捜査官
- ドラマチック・サンデー TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜 ビューティフルレイン 家族のうた 早海さんと呼ばれる日 僕とスターの99日 花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜 パーフェクト・リポート スクール!! マルモのおきて
- その他 マグマ大使 マイティジャック ミラーマン スペクトルマン ロボット刑事 鉄人タイガーセブン 電人ザボーガー メガロマン クレクレタコラ 世にも奇妙な物語 control ハングリー アンフェア 電車男 結婚できない男 ロスタイムライフ ファーストクラス 名前をなくした女神 昼顔 家族ゲーム 天誅〜闇の仕置人〜
バラエティ
オレたちひょうきん族 ダウンタウンのごっつええ感じ とんねるずのみなさんのおかげです ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!→ウッチャンナンチャンのやるならやらねば! めちゃイケ ほこ×たて VS嵐 逃走中 Numer0n SMAP×SMAP ごきげんよう 爆笑レッドシアター ネプリーグ 北野ファンクラブ ゲームセンターCX ピカルの定理 トリビアの泉 笑っていいとも! 志村けんのだいじょうぶだぁ ペケ×ポン ボクらの時代 スカッとジャパン キスマイBUSAIKU!? ミュージックフェア
アニメ
『ノイタミナ枠』で放送されたアニメはこちらを参考ください。
鉄腕アトム リボンの騎士 どろろ マッハGoGoGo サザエさん ゲゲゲの鬼太郎 いなかっぺ大将 新造人間キャシャーン マジンガーZ ゲッターロボ 大空魔竜ガイキング ドラゴンボール ワンピース 科学忍者隊ガッチャマン 機甲創世記モスピーダ ちびまるこちゃん 世界名作劇場 鉄人28号 妖怪人間ベム おちゃめ神物語コロコロポロン ななこSOS ハクション大魔王 Dr.スランプアラレちゃん タッチ 幽☆遊☆白書 ふたり鷹 北斗の拳 信長協奏曲(史上初のテレビ局単独制作) ∀ガンダム トリコ 暗殺教室
その他
27時間テレビ 新春かくし芸大会 仮面ノリダー 東映不思議コメディーシリーズ めざましテレビ スーパータイム とくダネ! ラフ君 ひらけ!ポンキッキ F1グランプリ ノンストップ!
関連タグ
テレビ局 (日本テレビ テレビ朝日 TBS テレビ東京 フジテレビ)
関西テレビ サガテレビ 東海テレビ 富山テレビ（富山テレビ放送） 石川テレビ 新潟総合テレビ 福島テレビ テレビ西日本 岡山放送 福井テレビ テレビ大分 テレビ宮崎
