弓道警察とは、かつて艦これアニメ関連の騒動ででっち上げられた組織名である。
概要
劇中で弓道、もしく和式弓術を描写したシーンに対し、弓道好きや弓道経験者がその描写の粗を見つけ出し、糾弾や修正要請を起こすといった行為のこと。
またそんなことをする人のこと。
早い話が、ただのクレーマーである。…という設定の架空の組織である。
組織というだけあって多数の人物が存在するように思えるが、妄想の産物なので存在しない。
注意
弓道警察という呼称はレッテル貼りの為の非実在組織です。
弓道経験者への謂れのない罵倒に使われたため、現在では言葉に出すことも憚られるほどになってしまっています。
この言葉は冗談でも誰かに向かって使わないよう注意しましょう。
また一連の騒動は提督達自らが引き起こしたものです。
架空のアンチや関係ない余所のジャンルのせいにしないようにしましょう。
また、主に弓道警察関連の問題は大部分がtwitterで起こっていた問題です。
その為個人のTweetを転載できないピクシブ百科事典で纏めきることが出来ません。
関連サイトの項目に問題がまとめられたtogetterのリンクがありますので、
できるだけ多くの人に参照していただけると幸いです。
発端
『艦これアニメ』のキービジュアル発表後、弓道経験者のTwitterユーザーが「不粋なのは承知で、実際の弓道的な指摘を入れるとしたら」という名目で加賀のビジュアルイラストに指摘を書き込んだ画像をTwitterに投稿、しかしそのツイートを見た一部の人々が「弓道経験者が艦これを陥れるために活動している」として激昂。取り上げたのはこのツイートのみであったが、まとめブログがあたかも複数人の人物が加賀の弓の持ち方について指摘しているようにまとめ、「弓道警察」なる架空の組織をでっちあげた。そのまとめブログを読んだ提督の中には艦娘を貶された怒りで（弓道部は）「オタク」「犯罪者」などとレッテル貼りに走る者も多かった。
そしてアニメ本編の赤城が弓を扱うシーンに、弓道警察を自称する弓道経験者の艦これファンがアニメのキャプチャを用いて上記と似たような画像を作成してTwitterで公開した。その画像が他のTwitterユーザーによって無断転載され、一旦沈静しつつあった弓道警察騒動が再炎上しTwitter上で口論になった。
※なぜ警察なのかというと、おそらくこの騒動以前に艦これ界隈で発生した問題で作られた造語「東方警察」の転用。更に元ネタを辿ると戦前に実在していた「高等警察」で、「民間人に対して反政府的な言論や思想を弾圧していた」というワードから来ているものと思われる(実際は共産主義、社会主義者のみならず中立的に極右思想も取り締まっていたのだが)。
発端の発端
「もしもアニメのキャラが弓を構えてる描写に弓道的な突っ込みを入れてみたら」というネタ自体は艦これ以前から存在している。しかしアニメキービジュアル発表当時は「艦これ」というコンテンツが一部のファンの暴走が目立つ程の熱狂的ブームとなっており、作品あるいはキャラを貶されたと思い込んだ過激な提督達が弓道関係者にも攻撃を始めたのであろう。
正体？
弓道警察又は○○警察という言葉を乱用する人が必ず艦これをプレイ又はアニメを視聴しているとは限らない。大きく以下の3つに分かれている。
・艦これの批判に近い事をされた為に弓道関係者に対して攻撃を始めた艦これ厨
・弓道警察という組織が実在すると勘違いしたネットユーザー
・「○○警察」という言葉が新しいスラングだと勘違いしたネットユーザー
「自分は艦これ好きじゃないけど～」と艦これ厨と呼ばれる事に予防線を張った上で上記のような攻撃する人がいるが、艦これ界隈で起こした騒動に加担し一緒に弓道関係者へ攻撃している時点で立派な艦これ厨なのである。
一方でこれらの人物を嫌う良識ある提督もいるため、提督全員が弓道や弓道関係者を敵視している訳ではない。
弊害
その発端から暴走を起こした人物が各所で起こした問題の例である。
1.艦これと関係ない作品でキャラクターが弓矢を扱うと「弓道警察来いよｗｗｗｗ」「弓道警察出動ｗｗｗｗ」などと不快になるコメントを残す。
2.「艦これが弓の持ち方で問題になるならこれも同じだろ」と関係のないアニメや特撮作品を持ち出す。
3.原作が艦これの二次創作やコスプレで「弓道部さんごめんなさいｗｗｗｗ」などと挑発した上で敢えて面白おかしく構えたイラストや写真を投稿する（まともなファンならそんな創作はしないはずである）。
4.弓道のみならず武器を扱った作品やスポーツ作品にまで「○○警察」と造語を作って荒らす。
5.弓道関係者が憎いあまり弓道関係者に対する根拠の無いレッテル貼りや弓道そのものを馬鹿にする言動をとる。殺害予告という犯罪まで起こした者もいた。
また、これらを起こした後に「ネタだから」と言い訳する者もいるが許される理由にはならない。対象の同意の無いいじめやハラスメントが「冗談のつもりだったから」と言えば許されるのか普通に考えたら分かる話だろう。
語録
以下は様々なサイトでよく見かける、弓道関係者を攻撃する際の言い訳や主張とその反論である。
イラストレーターが空母道って言ってたから弓道とは違う
あくまでもイラストレーターは運営からの注文を受けてイラストを描いたに過ぎなく、「こういうイメージで描きました」という趣旨の発言が公式設定として扱われるのかも怪しい。艦これではセリフや設定はイラストレーターとは別の制作スタッフが考案する流れとなっており、本当にその空母道が公式設定なのかは曖昧な状態である。更にアニメでは「正射必中」というセリフが出ているため公式で弓道と全く違うとは言えない状況となった。イラストレーターのイメージと公式の設定をまとめると「弓道と差別化した」というよりは「弓道をベースにした」と言った方が近いのだろうか。
艦娘は戦闘をしているのであってスポーツをしているのではない
一見まともだが後述が原因で意味のなさない主張となっている。上記の発端で暴走した者が艦これと全く関係のない作品に乗り込んで弓矢を使用する描写に噛みつく事が相次いだ。主に弓矢が武器として登場する事が多い特撮やSFファンタジーを扱った作品が被害を受けたが、その中で現代を描いた作品で登場人物が部活や習い事として弓道をやっているだけの描写にすら弓道警察と発言する者もいたのだ。
盲目的に「弓道警察」と言えば面白いと勘違いした人が数多くいたおかげで、この発言に矛盾が生じる結果となった。
弓道部だった奴はオタクが多いから弓道部はクズ
当然だがテレビ局が「殺人事件を起こした犯人がアニメや漫画を趣味としていた、だからアニメや漫画好きは犯罪を起こす」という道理を報道すると叩かれる。個人の人格と趣味嗜好は無関係であると散々ネット上で批判された話である。
それに加え発言者が弓道警察騒動を知っているという事は萌えミリかつ艦船擬人化作品である艦これに触れているのと等しく、説得力の無いブーメラン発言となる。書き込んだサイトがアニメや漫画を中心に扱っている場合は尚更である。
マイナースポーツだから艦これに嫉妬してるんだろ
そのスポーツがマイナーなのかメジャーなのかは個人差があり、個人の主観のみでマイナーだと決めつけるのははっきり言って痛々しい。
批判や指摘された事が全て好意や善望の裏返しだと解釈するのもおかしい話である。「好きの反対は嫌いではなく無関心」という言葉もあくまで一説に過ぎず、無関心でなければ全て好意であるというわけではない。
「艦これは人気作品だから好き」という思考は次々と流行ジャンルに飛びつくイナゴそのものであり、本当に艦これのファンなのか疑わしいところである。
最後に
「好きな作品のキャラが悪く言われているようで嫌だった」という気持ちは理解できなくはない。ただ、情報が溢れたネットの世界では時にスルースキルが必要になる。
指摘が自己満足なんだろうと思っているのなら、目を瞑って無視するのも一つの対処法なのだ。
どのような作品の厨房にも言えるが、作品が好きすぎるあまりに他所へ攻撃をすると界隈全体に悪印象を持たれて自らの首を絞めてしまう事に気付いてほしい。
関連タグ
艦隊これくしょん 加賀(艦隊これくしょん) 赤城(艦隊これくしょん)
