概要
『ペルソナ5』に登場する喜多川祐介×主人公のBLカップリング作品に付けられるタグ。
主人公は私立秀尽学園高校の2年生で、祐介は都立恍星高校の2年生であり学校は違うが同級生である。
祐介は天涯孤独な美少年画家、主人公は冤罪によって前歴持ちとなってしまった少年である。
公式美少年で基本クールでありながらも変人・貧乏苦学生という顔を持つ祐介と、日常では野暮ったい眼鏡姿でありながら夜は世間を騒がせる怪盗団のリーダーという主人公と、それぞれ強いギャップをもち合わせているカップリングでもある。
主人公の身長は公式側からはっきりと明言されていないが、作中内のアニメーションから175センチ説が現在有力であり、それを考慮すると怪盗団内で最長の祐介(181センチ)との身長差は6センチほどになる。
作品投稿の際には「腐向け」タグとの併用を推奨する。
原作ゲーム本編での二人のエピソード
以降ネタバレ注意
公式でのお泊りイベント
祐介は5月のとある事件をきっかけに怪盗団に仲間入りを果たす。
当事件が解決するのは6月に入ってからなのだが、その事件がきっかけでこれまでの住まいを出ることになった祐介は、一旦寮に入るも私情で出て行くことに。
当初は怪盗団の仲間である高巻杏の家への予定であったが、相談の末に主人公の居候先へと変更となった。
この一連の流れでまさかの同居生活が始まるのでは!?と胸をときめかせた女性プレイヤーは少なからず居たはずであるが、一晩考えた末、祐介は寮に戻ることを決め、ルブランを去っていった。一晩限りの展開にガクッと肩を落とした者もいるだろう。
だが、このルブランを去る際、祐介は自身にとって一番大切なオタカラを店に託していく。そのオタカラへの祐介の気持ちの重さを思えば、彼が主人公や周りの人間に徐々に心を開きかけていることが垣間見えてくる。
また、主人公に挨拶するのに起こそうとしたが「寝顔を見て」取りやめた事実が後から祐介本人のチャットから知ることができる。
夏休みの自室遊び
祐介からのお誘いを全て断らなかった場合、祐介が一番多く主人公の部屋へ遊びに来ることになる。
祐介とともに読書を楽しんだり、彼が持ち込んだDVDを見て過ごすことができる。祐介からの会話の内容には色々とツッコミたいことがあるのだが、彼なりに主人公と過ごす時間を楽しんでいることが伺える。また、一定の条件を満たせばコーヒーやカレーを彼に振る舞い夜まで一緒に過ごせるのだが、その食事でのリアクションは必見。カレーを大盛りで頼む姿に慈母神の優しさが擽られた主人公(プレイヤー)も多いことだろう。
しかも祐介は雨男なので、訪れる日はゲリラ豪雨や雨の日が多い。そんな中わざわざ遊びに来てくれているのである。
また、上記自宅訪問以外にとある人物と主人公の出かけ先・池袋のプラネタリウムに彼が出没する。
その場でも天然節炸裂で笑いを提供してくれるのだが、なんと事前に主人公と共にいた友人を差し置いて隣に座る。まさに皇帝である。
プレゼントの多さ
主人公の自室に飾れるアイテムで人から貰えるものは怪盗団とコープ関係者からなのだが、その中で一番祐介からのプレゼントが多い。
怪盗団の女性メンバーからは2つずつ。コープ関係者及び他男性キャラからは1つであるが、祐介からは3つ貰える。
アイテムは『裸婦像』『星座シール』『破魔矢』で、全て主人公と赴いたスポットでの思い出の品になっている。
ここで思い出して欲しいのは、上記の通り祐介は貧乏苦学生であり、それぞれのスポットでも金欠エピソードがあり、賽銭箱へのお布施や帰りの電車賃にすら困る始末である。
にも関わらず、記念品として主人公のためにわざわざ購入し、プレゼントしてくれるのだ。
彼の台詞から察するに、その場で購入して主人公にお渡ししているようである。
なお主人公から男キャラへのプレゼントはシステム上出来ないことになっている。残念でならない。
皇帝コープ
内容は『祐介の過去と己の気持ちとの向き合い』『芸術家としての美学への追求』『人の心(欲望)への探求』を軸にした、祐介のある種の更正物語となっている。
ギャグとシリアスがバランス良く組み合わさった構成から一般ユーザーからの評価は中々良い方。
詳細は実際にプレイして内容を楽しんで貰いたいので省くが、
・お前は俺にとってのテオ(ゴッホの弟)発言
・愛についての考察で一緒にボートに乗るも他人にカップルと勘違いされる
・教会にてモデルを頼まれた主人公が脱衣を提案。別れの際に某ペルソナのポーズを強要される
などなど、最初からクライマックス。
なお、祐介からのモデル依頼を引き受けた際、上記の脱衣「脱ごうか?」が一番好感度の高い選択肢となっている。
別の選択肢「自信が無い」を選ぶと
「俺の目に狂いは無い。お前は十分、磨けば光るモノを持っている。」と祐介からお墨付きをいただける。
本編ラスト
最終ダンジョンに挑む前のとある場所での祐介との会話と、主人公の旅立ちの日での彼が主人公へ送る言葉はこの上ない内容になっている。
この祐介の言葉に、最後の最後でこの二人の絆に落とされた方もいるのではないだろうか。
特に旅立ちの日の内容はとあるびっくり要素がある。・・・マスターから聞いたのだろうか。
ゲーム本編・その他
メメントスでの会話
三枚目キャラが光る会話が多いが、その中にもジョーカー(主人公)に対して好意的な会話を他の仲間と繰り広げてくれている。
印象的なものとしては、『ジョーカーを買い物に誘う竜司に対抗するかのように同じく誘いをかけてくる』『コーヒーの香りでジョーカーの認識ができる』など。会話はランダムな上に回収には時間がかかるだろうが、祐介と仲間とのやりとりも微笑ましいものばかりなので是非聞いてほしい。
住まいについての共通点
祐介は寮に入るまでは物心ついた頃から「あばら家」に住んでおり、主人公はルブランの屋根裏部屋に居候している。この屋根裏部屋は主人公が掃除しても埃が常に舞っており、とあるキャラからはその部屋に関連する罵倒を浴びせられるほどの部屋である。だが、そんな部屋に対して祐介はゲーム本編とドラマCDにて好意的な言葉を向けてくれている。もしかすれば、自身が長く過ごした「あばら家」と似た空気を感じているのかもしれない。
最後に
無個性主人公なので、主人公から祐介へのリアクションはプレイヤー次第になるのだが、とある会話にて祐介に『孤独にはさせない』と伝えることが可能。
他選択肢の方が好感度は高いのだが、祐介の過去を知るプレイヤーとしては一度はかけたい言葉である。また、祐介は立ち位置上モルガナ・竜司・明智と違い主人公にとっての明確な関係性は怪盗団の仲間であること以外、示唆されていないのだが、祐介と過ごした時間を主人公がどう思っていたかはファンの想像が膨らむ限り、祐介への気持ちには無限の可能性があることも事実である。
PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-
原作ゲーム発売前に公開された、オリジナルアニメである。
ゲームでのとあるリクエストを元に構成された内容になっている。
深い絡みはないものの、
連絡通路アジトでの集合時の見つめ合い相談
祐介が指フレームで主人公を囲んでの会話
戦闘時のジョーカーからフォックスへのバトンタッチ
フォックスがジョーカーの身を案じて叫ぶ
など、要所要所で喜多主な絡みがあるので一度は視聴されることをお勧めする。
dvd・Blu-rayでの初回特典ドラマCDでは、腰を入れての会話は無いものの短いながら二人の電話シーンの視聴が可能。また祐介の意外な特技もお披露目や、彼の人としての成長も楽しむことができる。