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ハーレムの編集履歴

2017-03-05 00:48:03 バージョン

ハーレム

はーれむ

ハーレムとは愛の先に広がる夢のことを指す。べっ、別に羨ましくなんかないんだからねっ!!

概要

昔どっかの王様が女しか居ない宮殿だかを作ってそこで暮らしてたんだって!

まぁ大奥みたいなもんだよ、うらやましいなあちくしょう!!

語源はアラビア語で“Sanctuary、sanctum”「禁域」「聖域、聖地」を意味する言葉、ハラム ḥaram に由来している。何だとけしからん。イスラム世界では同じ住居でも伝統的に男性と女性の生活空間を分けられており、女性の居住域は親族以外の男性は原則的に立ち入りが禁じられる(ハラーム ḥarām )ため「ハラム」と呼ばれている。今のような意味で広がったのは、このトルコ語で訛ったかたち『ハレム』(harem)から来ているが、ぶっちゃけ近代にオスマン帝国の君主スルタン後宮の情報を伝え聞いたヨーロッパの文人たちが、伝聞しかなかなか伝わらなかったので妄想を膨らましまくった結果である。



浮気や不倫との最大の違いは相手公認であるということ。要は『他の人を好きになっても良いから自分を捨てないで』とか、『争わないようにみんなで彼(彼女)を共有しましょう』いう訳である。どんだけ都合良いんだ、これ。


一夫多妻制を認めるイスラム教徒とイコールにされる事もあるが、基本的には誤解。預言者マホメットは「伴侶に嫉妬を起こさせなければやっても良いんじゃね(意訳)」という、半ば投げやりな肯定をしただけである。

またクルアーンに記される一夫多妻制は、古代社会において男性が戦場に駆り出されるなどして死亡率が高かったことから、配偶の機会の均等や未亡人となった女性の救済措置として設けられていたといわれ、それぞれの女性を平等に扱う様に規定されていた。


イスラムの法学では正妻は4人までと規定されており、さらに結婚するにあたって女性配偶者が離婚する場合の生活保障を考えて、男性配偶者側が相手側が納得するだけの十分な資金を事前に結納金・婚資として用意しなければならない。これは妻が複数になろうと男性側は婚姻相手全員に結婚の度に用意しなければならなかった。オスマン帝国のハレムでもスルタンの妃には夫であるスルタンから礼拝堂であるモスクや病院が建てられる程の資金が授与されたが、スルタンですらやはりそれだけの出費は負担だったようで、こういった経済的な理由で16世紀後半には側室も4人までと制限されるようになったという経緯がある。


オスマン帝国の「ハーレム」

現在の「ハーレム」という「一人の男性に多数の女性が侍る」ビジョンは、近代ヨーロッパがオスマン帝国との交流をもった過程で、オスマン宮廷に滞在した経験のあるヨーロッパ人の報告や同時期にヨーロッパで流行したアラビアンナイトなどのイスラム起源の文学作品の影響などの結果と言える。


キリスト教の婚姻制度によって王侯貴族から庶民に至るまで一夫一婦制が基本だったヨーロッパ人たちにとって「一夫多妻制」という響きは物珍しかった。さらにスルタンの後宮には現在の銭湯と同じく女性専用の共同浴場つまり「女湯」なんかもあったので、スルタンの宮廷で雇用されていたヨーロッパ出身の宮廷人たちからの報告や出版物を通して伝えられたが、それらの物珍しい情報を見聞きした人々はそれはもう妄想を掻き立てたことは難くない。(実は現在の日本の銭湯での女湯男湯の区別は、イスラム世界の銭湯での女湯男湯の区別が近代ヨーロッパに持ち込まれ、さらにそれが明治期に日本にもたらされた結果である)


イスラム世界の婚姻制度では一応正妻は4人までということになっている。しかし、オスマン帝国はポスト・モンゴル帝国時代の政権のひとつであり、アナトリア半島に進出したオグズ・テュルク系の軍事集団を母体としていたため、様々な面で「テュルク・モンゴル的」な性格も受け継いでいた。後宮であるハレムには、妃である(複数の)正妻(スルタナ)以外にも公認された側室(カドン)たちがおり、さらに彼女らの日常生活を支える女官たちも多数近侍していた。そもそも中国や日本の後宮制度や江戸時代の大奥などを見ても政治権力者と婚姻というものは極めて政治的な問題であって、近隣地域や政権内部での政治的な駆け引きの中から婚姻が結ばれることが普通で、正室や側室についても地位や序列が存在した。近代ヨーロッパ人たちの憧憬の対象であったハレムについても同様で、後宮内部の組織秩序が存在し宮廷内外の権力闘争とも密接に関係していた。


オスマン帝国のハレムは一応主君であるスルタンの所有ではあったが、その管理の実質の最高責任者はスルタンの生母である母后(スルタン・ワリーデ)であった。第1妃以下の正妻たち(スルタナ)と側室たち(カドン)、さらに君主の「お手付き」となって寝所に侍ることを許された女官たちつまり寵姫(イクバル)が加わる。女官たちはたいていは奴隷出身者で、正妻や側室などの宮廷の高位女官たちによって必要に応じて買い上げられた者たちであった。ハレムの女性たちはだいたい数百人規模だったと伝えられるが、最盛期でも1200人前後であったという。宮廷の財産管理を担当していた黒人宦官頭が後宮の財産管理やスルタンの親族や宮廷女性たちの被服の調達管理も行っており、後宮周辺の警護部隊(時期にもよるが最大で800人)も管轄していた。


もともと高貴な出身であればまた違うのだろうが、ほかの地域の後宮と同じくハレムの女性たちにとってスルタンの王子を出産するかどうかで立場が全く違ったものになった。スルタンの寵愛を受け男児を産んだ寵姫(イクバル)は側室(カドン)の地位や、場合によっては正式に婚姻契約を結んだ妃(スルタナ)の位まで授けられた。スルタナも上位から第1スルタナ、第2スルタナ、カドンも第1カドン、第2カドン…と順位がかなり厳格に決められていた。


ここら辺まで書いて大体の人は予想がつくと思うが、大奥あたりと同様、オスマン帝国のハレムも最高責任者はスルタンの母后スルタン・ワリーデであった。つまり、家長であるスルタンのおかんがハレムでは一番偉かった。


スルタン・ワリーデには、スルタンの妻たちであるスルタナも側室であるカドンも寵姫イクバルもその他大勢の女官たちも従ったし、ハレムの財産管理や護衛、メンテナンスを管轄していた黒人宦官頭も当然従わなければならなかった。王朝の当主であり家長であるスルタンも自分の母親に意見したり逆らったりはそうそう出来ることではなかったので、ハレム内部の権力闘争は血みどろ満載のそれはもー凄まじかったというエピソードがいくつも伝えられている。オスマン帝国の最盛期を築いた大帝スレイマン1世の皇后ロクセラーナのように、栄耀栄華を極め国政に干渉するほどの権力を握った妃たちもいれば、時にはハレムではスルタンの地位を危うくする事件もたびたびあったようで、400年余り前のとあるスルタンはある日ハレムの女性全員を捕えて袋詰めにし、宮殿直下のボスポラス海峡に投げ捨ててほぼ全て水死させたという話も伝わっている。


この種の話は大抵おどろおどろしいものが付随するものである。



現実

もちろん現代の日本では許されない……という訳でもない。脅迫行為や重婚・不倫にあたる場合は法律上問題となるが、未婚かつ合意の上であれば恋人を複数持っても問題ない。もっとも、普通に考えてまず相手が許してくれないだろうが。


今でも一部のイスラム教国やアフリカの国々では一夫多妻制が公認されているが、結納金(基本的に婿側の負担)や結婚後の生活費といった費用が馬鹿にならない。

更に上述したようにイスラム教徒の場合妻は平等に扱わねばならず、当然生まれてくる子供たちも母親に関係なく平等にする義務がある。

例えば一人を大学にやったら全員大学に進学させなければならないし、一人に留学を認めたら他の全員にその権利を認めねばならない、といった具合である。


また、こういった国々では得てして女性の経済的な独立や社会進出が進んでおらず、妻に限らず夫のいない女性の面倒は親戚の男性が見なくてはならない。とにかく男は社会的に優遇されている分ひたすらに金がかかるため、基本的に一部の大金持ち以外は一人妻を持つので一杯一杯なのである。金がないからそもそも結婚できない、という男性も多い。


歴史上の政権君主でも正妻や側室が4人以上いたことが記録上はっきり分かる例はそんなにはないのだが、子供はいなくては困るが沢山いても後継問題で後々揉めることもしばしばであった。一般の人々でも遺産はイスラムの法学上、女子も含めて子供には均等分配が原則であったから、あの手この手で長男に遺産が多く残るよう女子には少なく配当するよう法律的な抜け道や資金運用の仕方が「工夫」されてきたりした。妻や子供がたくさんいる事はイスラム世界では(恐らく古い習俗が残っているところは特に)ステータスとなっている部分が強いが、相続問題とかが絡むと関係する人が多ければ多いほど色々面倒な事がたくさん出てくるのはどこも同じである。


当然女性の権利問題もある。一部のローカルな地域では生死に関わってくるレベルで妻と夫の扱いに差があったりするので、これもかなり深刻。

他にも、キリスト教の影響が強い欧米諸国等一夫一妻制の国々は、一夫多妻制を『遅れた未開地の野蛮な風習』と見下している節がある。

それを嫌う人々は、例え金持ちでも妻を一人しかもたない。

まあ、密かに愛人を囲ってるのはある。


・・・結局の所夢は夢、現実ではほぼ実現不可能ということである。



pixivでは

pixivでは特定の人物が自分の周りに他の人物をはべらせているイラストに使われる。他の人物というのは多くが異性である。


シチュエーションとしては通常男性女性に囲まれていることが多いのだが「逆ハーレム」という言葉もあり、これはその逆、つまり女性の周りに男性だらけということもありうる。

多様な愛の形を見受けられるpixivでは性別を超越したハーレムも存在する。


一般的に受け入れられるジャンルではあるものの、「複数のキャラクターを書かねばならない」という大変さも相まって、なかなか数は増えない難点もある。



その他

ハーレム(パプワ)

三男と石ころ

CV:鈴置洋孝(南国少年パプワくん) 、子安武人(PAPUWA)

南国少年パプワくんPAPUWAの登場人物。

ガンマ団、嵐の4兄弟の3男。特戦部隊隊長。

気性は荒く粗暴だが、弟想い。凄まじい守銭奴で、ギャンブラー。

アニメ『南国少年パプワくん』には登場せず、続編のパイロットフィルムおよびドラマCDで登場。


ハーレム(都市)

ニューヨークに存在する街。アフリカ系アメリカ人の文化で有名。

この都市に由来して、しばしばハーレムは「貧民区」の意味でも用いられる。


ハーレムシリーズ(竹内けん)

竹内けん氏が執筆している二次元ドリーム文庫の長期連載シリーズ小説。

主にハーレムが主題に置かれたエッチなお話が殆ど。

中でも『ハーレムキャッスル』は一番人気で、漫画化もされている。


関連イラスト

あなたと出逢う幸せにしてあげましょう

STAKES+BATTLER次どこ行こう


関連タグ

おっぱいハーレム 逆ハーレム 百合ハーレム ハーレムエンド

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