曖昧さ回避
概要
1986年の初代アーケード版『奇々怪界』から、一貫して主役を務めている巫女さん。
各作品の小夜ちゃんは、開発会社・開発チームがそれぞれ異なるため、「名前は同じだが人格の違う別人」とされて(※)おり、性格も外見もそれぞれ微妙に違うが、「紅白の巫女服」・「武器はお札とお祓い棒」・「妖怪が巻き起こす騒動を解決する」という点は全作品に共通している。後の各業界に誕生した巫女キャラの開祖というべき存在でもある。
キャラクター原案・デザインは、ゲームの企画・制作を担当した元タイトーのデザイナー、藪崎久也氏。
生誕から25年を数えることになるが、いまだにその人気は衰えを知らず、現在でもアミューズメント筐体の景品グッズになっていたり、2010年に突如小説版が刊行されたりと、タイトーの看板キャラの一角として、根強いファンを獲得している。
その一方で、ここ10年ほどで萌えキャラ化もかなり進行している。最新版である『奇々怪々2』では、完全に萌え系美少女キャラとなり、ついでに脇もさらしている。(開発中止になったが)
元祖紅白
先ほどの解説にもあったが、巫女キャラの元祖である。
そして実は、今や同人界一有名な巫女の直接の先祖に当たるキャラでもある。
というもの、知る人は知っているが幻想郷の生みの親であるzun氏は、DOS版での第一作目の前に、習作としてタイトーキャラクターの登場するゲームを制作しており、その中には小夜ちゃんも登場。そして彼女のテーマ曲がずばり『東方怪奇談』という、どこかで聞いたことのあるタイトルとなっている。
その後、zun氏はタイトーの社員となったというが、この関連性をみると、ある意味では必然だったのかもしれない。
登場作品
ゲーム作品
奇々怪界(アーケード、1986年)
奇々怪界-謎の黒マント-(SFC、1992年)
奇々怪界-月夜草子-(SFC、1994年)
奇々怪界あどばんす(GBA、2001年)
他、多数のタイトー作品にゲスト出演
小説
奇々怪界~狐の里入り~(小説、2010年)
※前述の小説版においては、ゲーム作品の小夜ちゃん(初代、黒マント、月夜草子、あどばんす)はすべて同一人物という扱いとなっており、4度もの事件を解決してきたベテランの巫女という設定で、成熟した人格を持つ人物として描かれている
関連イラスト
後輩との夢のコラボ