軌間が1435mm未満のもの。一般には1067mm(3フィート6インチ)ゲージのこと。これよりも狭い軌間は特殊狭軌と呼ぶ事もある。
サブロクゲージ
軌間1067mm、つまり3フィート6インチ軌間のこと。日本で最も多く採用された軌間で、ドイツではこの軌間を最初に用いたノルウェー人カール・アブラハム・ピルのイニシャルにちなみ、Kapspurと呼ばれ、英語ではケープ植民地で用いられたことから「Cape gauge」と呼ばれるほか、カール・アブラハム・ピルのあだ名にちなんで「CAP gauge」とも呼ばれる。かつては「イギリス帝国軌間」とも呼ばれた。これはイギリスの植民地で広く用いられたからである。
日本ではJRグループの在来線のほぼ全て、架線集電を行うリニアモーター駆動でない地下鉄や、京成電鉄、京浜急行電鉄、阪神電鉄、京阪電気鉄道、阪急電鉄を除く大手私鉄、多くの中小私鉄で用いられている。
馬車軌間
軌間が1372mmのゲージのこと。東京馬車鉄道(東京都電の前身)に起源を持つ、ほぼ日本独自の軌間であり、主に東京とその周辺で用いられたことから「東京ゲージ」の異名を持つ。
馬車軌間の名称は馬車鉄道で用いられたことに由来する。軌間が1372mmのゲージの路線は、現在では京王電鉄の本線系統、東急世田谷線、都電荒川線、都営新宿線、函館市電に限られ、海外には昔のスコットランドで一時用いられたほかはほとんど例がない。