概要
センの古城ほか、いくつかのステージで登場するモンスター。
初代DARK SOULSから登場し、シリーズ皆勤で登場している。
宝箱に擬態し、プレイヤーに襲いかかる、いわゆるミミックに相当するモンスター。
宝箱だと思って開くと、いったいどこに収まっていたのか長い腕でプレイヤーを口の中に放り込み、噛み砕いてくる。
この攻撃力は生半可なHPや防御力では即死を免れず、しかも外見で宝箱と見分けるには、非常にわかりづらい差異となっており、Wikiなどで情報を得ていなければ、ほぼ確実に一度は喰い殺される。
そのトラウマから、宝箱はとりあえず一度殴る習慣をつけたプレイヤーも多いのではないだろうか。
初見殺しに定評のあるモンスターであるが、こいつの恐怖はそれだけにとどまらない。
正体を見破り、攻撃を加えると、これまたどこに収まっていたのか、やたらと長い胴体と手足を伸ばして立ち上がってくるのだが、ここから繰り出される格闘攻撃が、これまた極めて攻撃力が高く、更にシリーズによっては掴み攻撃(ガード不能)まで備えている。タフな上にこちらの攻撃で怯みにくい性質もあいまって、正体を見破ったけれどそのまま殺されてしまった、といったことも多い。
挙句の果てには、某有名格闘ゲームの竜巻旋風脚じみた技まで繰り出し、盾ガードもろともなぎ倒してくる。
戦闘中は千と千尋の神隠しに登場するカオナシのような奇妙な鳴き声を上げる。
さらに宝箱の中身、口内?に相当する部分はなかなかにグロテスク。
その恐怖は倒す瞬間まで止まることはない。
固定の敵なので、倒すと光とともに消滅し、再配置されることもない。
倒すとレアなアイテムや、特殊な強化を施された武器類を落とすあたり、しっかり宝箱として働いて(?)いるらしい。
余談だが、とあるアイテムを使用すると眠ってしまう。
眠ると蓋を大きく開き、口を開けてだらしなく舌を出して眠る。
この時、本来貪欲者を倒すことで手に入るアイテムを先に入手することができる。
また、一度自分から開けてかぶりつかれた際、かぶりつき攻撃が終わった後は何事もなかったかのようにまた元に戻る。当然間違ってもう一度開けると同じように喰われるので注意が必要。
貪欲者がらみのアイテム
貪欲者を倒す、または眠らせて起こすを繰り返すと、
まれに「貪欲者の烙印」という頭防具を落とす。
これもシリーズ皆勤。
この見た目は貪欲者そのものであり、頭にかぶるとミミックになりきれる。
防御性能はお世辞にも高いとは言い難いものの、敵の撃破時のアイテムドロップ率が上がり、敵から獲得できるソウルが増える効果がある、そのかわり常時HPが減り続ける呪われた防具である。
獲得ソウル増加とドロップ率上昇を1つで両立している装備はこれぐらいしか無いので、主に強化素材とソウル集めを兼ねる時に使われる事が多い。
また、いわゆる倉庫(デモンズソウルでいえばトマス)の役割を果たすアイテム「底なしの木箱」も、貪欲者の烙印と呼ばれることがあるらしく、何らかのつながりがあるのかもしれない。
DARK SOULS2では
前作に引き続きやはり登場。
前作では本物の宝箱と違う部分があることを知っていれば簡単に見分けることが出来たが、今作ではより見分けにくくなっている。
しかし希少なアイテムを持っていることは変わらず、一度倒すとリスポーンもしない。
前作での経験を活かして「とりあえず宝箱は殴ってみる」ことでやはり貪欲者かどうか見分けることができる。
が、しかしそこはフロム。
今作では宝箱は攻撃すると壊れて中身がゴミクズになるという経験者の教えを逆手に取った仕様を取り入れてきている。正確に言うと今作では耐久値が有って壊れる「木の宝箱」と壊れない「鉄の宝箱」があり貪欲者はどちらにも存在する。前作と同じように考えず適当に殴って確認していると、当然木の宝箱は壊れる為「今作の宝箱(木)はゴミクズばっかりだ」なんて事になってしまう。特に脳筋は。今作でも手軽にメッセージを残すことができるので、事前に宝箱付近にメッセージを残すことで初見殺しに対する忠告を行える。メッセージ自体も前作より幅広い組み合わせで文が作れるがそのメッセージを無視すれば当然お陀仏である。
宝箱の仕様上、頭部は木製と鉄製の二種類がある。また、いくらかモーションが前作から変更されており、前作では腕で引き入れて食らいついてきたが、今作では開けた瞬間自分から立ち上がってかぶりついてくる。また、何処で習得したのかやられた際、またはプレイヤーを食い殺した際にブリッジをするというかくし芸を身につけた。
その異様な長身と相まってインパクト絶大である。
DARK SOULS3では
当然のごとく再登場。
2のように殴りすぎると宝箱が壊れるということはなくなり、とりあえず殴れば正体を見破ることができるのは従来作どおりとなった。種類も木製のものに統一されている。
メッセージも初代と違って2と同じく最初から誰でもその場に残せるようになり、選べる言葉も増えた為、オンラインでメッセージを拾っていると大体はメッセージで見破る事が出来る。
過去作の情報も多く出ているので引っかかって喰われるという事態は過去作に比べて少なくなっていると思われる。
しかしそこはフロム、タダで易しい仕様にするはずもなく……
なんと最序盤のステージにいきなり投入という、これまたシリーズ経験者の思考を逆手に取った仕様を取り入れてきた。
従来作では貪欲者は登場しても中盤以降であったため、「まさかこんな最序盤にはいないだろう」と思っていたらモグモグされていた、というシリーズ経験者は決して少なくはないだろう。
おまけに最序盤ではステータスや装備、アイテムが整っていないことが多い。そんな状態でなれない人がこの強敵と対峙しようものならあっという間にYOU DEADである。
腐っても宝箱なので、倒すことができれば序盤で強力な武器が入手出来る。(ある程度のステータスが必要だが)
対処法や見分け方
木製の宝箱には鎖がついている。この鎖の形(鎖が伸びている向き)が通常の宝箱と貪欲者では異なっているため、そこで容易に見分けることが出来る。また、遠眼鏡等で拡大して観察すると、貪欲者は蓋が呼吸するかのように僅かに動いている。そこで見分けることが出来る。
正体を見破って攻撃を加えると宝箱状態から戦闘態勢に移行するが、この移行までの間が非常に長いため、この間に一気に攻撃を加えて畳み込めば被害を抑えつつ倒すことが出来る。
事前に武器に魔法や炎等の属性を付与したり、マルチプレイならば強攻撃を息を合わせて叩き込むといいだろう。