詠唱とは、何かしらの呪術的な文章を読み上げることである。
概説
文章に節をつけて唱えることで、祈りを神仏へと届けたり、呪文を発動させたりすること。
ちなみに、本来は「詩や歌に節をつけて読み上げること」全般を指す言葉であり、「アリア」を「詠唱」と訳すこともある。
創作においては、ファンタジー作家の語彙力や文章センスが遺憾なく発揮される場であり、そのセンス次第で作品の評価が変動することも稀にある。
直接的に起こす現象に呼び掛ける形式が最もわかりやすく使いやすい。
※例:「風よ、舞い上がれ!」 「炎よ、我が敵を焼き尽くせ」 ――等
これをあえて比喩や隠語でぼかし、壮大でミステリアスにしていくことで、より中二病感漂う詠唱に仕上がる。
※例:「我焦がれ、いざなうは焦熱の儀式。其に捧げるは炎帝の抱擁」
(『ヴァルキリープロファイル』より「イフリート・キャレス」)