― いま俺は、彼女たちの終わりに手を貸している ―
概要
作者は枯野瑛。イラスト担当はue。
略称は「すかすか」「終末な」など。タイトルが非常に長い為、「終末なにしてますか?」の部分のみ取り上げられたり、途中で以下略の表記となる事も多い。
人類が滅亡した後の世界で、唯一生き残った最後の人類であるヴィレム・クメシュの、新世界・浮遊大陸群での苦悩の日々を描いたもの。
主人公であるヴィレムの視点では、バッドエンド後の後日譚ともいえるポストアポカリプス物だが、そんな既に終わってしまっている青年が、今まさに終わっていく宿命にある少女妖精たちに対して何が出来るのかが、ひとつのテーマとなっている。
本編は全5巻で完結しているが、続編「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?」が、こちらも角川スニーカー文庫から刊行されている。2017年1月時点で3巻まで刊行。
せうかなめによるコミカライズがKADOKAWAの漫画雑誌群のひとつであるコミックアライブにて2016年8月号から掲載されている。ただし、原作小説の元々の版元が角川書店なのに対し、こちらの元々の版元はメディアファクトリーである。
テレビアニメ化も決定しており、2017年春アニメとして、TOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-XおよびBS11、ついでに六本木3丁目のお友達約2局にて放送。地上波のネット局での放送日は水曜日に統一。
アニメーション制作はサテライトとC2C。なお、作者の枯野がシリーズ構成および脚本の一部を手掛けるとのこと。
あらすじ
竜を倒し、神すらも倒した人間は、突如現れた規格外の獣によって滅ぼされた。地上は人間族を含む多くの種族が獣によって蹂躙され、残されたわずかな種族は地上を離れ、浮遊島の上に暮らしている。
数百年の眠りから覚めた、元準勇者である青年ヴィレムは、守りたかった者たちを守れず、一人生き残ってしまった絶望から自暴自棄な生活を送っていたが、ある時、引き受けた兵器管理の仕事の中で、ある少女たちと出会う。
彼女たちは人間に代わって唯一聖剣を振るう事ができる妖精兵であり、浮遊群島を守るため、死んでいく定めを背負った存在だった。ヴィレムは妖精兵たちと交流を深める中で、彼女たちの父親としての役割を務めようとするが――