概要
最終決戦でダインスレイヴの直撃を受けダメージを受けたガンダムグシオンリベイクフルシティ。
そこに、ある一機のグレイズシルトが追い討ちをかけて痛めつけ、乗り手であった昭弘・アルトランドはただ最期を待つばかりの虫の息状態に陥っていた。
だがグレイズのパイロットが思い女ラフタ・フランクランドや名瀬・タービンなどの命を奪う遠因となったイオク・クジャンと知るや昭弘は最後の力を振り絞り、残った機体の左腕と右サブアームで掴んだシールドシザーでグレイズシルトを挟み、イオクごと圧殺を試みた。
昭弘がその際に件のセリフを呟くと、すぐさまイオクの異変に気付いた部下達のグレイズシルトにコックピットを串刺しにされながらも本懐を遂げ、「これでいい土産話が出来る」と言い残して逝った昭弘は穏やかな顔を遺した。
過去には実弟の昌弘・アルトランド、義弟のアストンを喪い、団長のオルガ・イツカやラフタまでもが突然の死を迎え、自分にとって特に大切な人ほど失い尽くしてもなお生き残り、そのまま負け戦確定の最終決戦に挑むという絶望だらけの状況の中、皮肉にも一世一代の大勝負に勝ったという結果はせめてもの救いであった。
そして、オルガ殺害の遠因になったノブリス・ゴルドンもその数年後、三日月・オーガスの形見の拳銃を手にしたライド・マッスによってトイレで射殺されている。