漫画「ダイの大冒険」の元勇者アバンが現役時代に刀殺法を基に編み出した必殺技。
武器を逆手に構え、腰を低く捻る姿勢が最大の特徴である。
概要
アバン流の、陸、海、空3つの基本技を身に付けた者が、その全てを用いて切り裂く。弓・鞭・斧・拳でも発動が可能。武器は選ばないようである。
遠距離攻撃用のA(アロー)と、直接敵に斬り付けるB(ブレイク)が存在する。
アバンの弟子のダイもこれを受け継ぎ、魔王軍との戦いに於いて幾つかの応用技を編み出している。
アローを出すと同時に走りだし、命中寸前にブレイクを叩きこむアバンストラッシュX(クロス)は、動き回る相手に対し、タイミングをつかむのが難しく、実質的にダイ(もしくは竜魔人)専用の技である。
だが、アローが足で追い抜ける速さの技であれば、追尾(もしくは相手をその場に固定する技)でもしない限り、バーンなどの強者には当たる気がしないのだが、ツッコミは禁止。そもそも竜の騎士(竜の力と魔族の魔力、人の心を併せ持つ最強の生命体)の身体能力でないと不可能なのだろう。
実際、劇中でダイがXを決めたのも、ハドラーに対してカウンターで放った時と相手が身動きできずに、やむなくアローをその場で迎撃しようとした一瞬のみである。
本気で実用したいのならばポップやマトリフの使うベタンなどとの組み合わせが必要と思われる。
他にもヒュンケルとの戦いの中で編み出したライデインと共に放つライデインストラッシュ、父竜騎将バランの技ギガブレイクからアバンストラッシュのフォームに変更し放つ最強剣、ギガストラッシュも存在する。
剣と魔法が同時に使える竜の騎士であるダイにしか使うことの出来ない技(ギガブレイクはギガデインの魔法剣だが、ダイは使えないのでダイの剣の鞘でライデインの魔力を増幅する必要がある)。
ヒュンケル自身も少年時代にアバン流刀殺法を習っていたものの不完全にしか習得できておらず、自分と同じく不完全にしか習得していなかったダイに対するあてつけとして使用している。(曰く『そんな紛い物なら俺にも撃てるぞ!』とのこと) 虚空閃習得後は完全に使えるようになったはずだが、かつて大魔王の手先としてアバンやダイたちの命を狙ったことへの悔いと戒めの念から、自ら使用を封じている。
開祖であるアバン自身は、これを生み出すのに一年以上を歳月をかけたという。 きっかけは、カール騎士団時代にハドラーを迎撃した時に「闘気を纏った剣」を放ったことで これを研究を重ねて生み出されたのが現在の「アバンストラッシュ」である。