概要
RX-78-6ガンダム6号機はM-MSVが初出の地球連邦軍の試作MS。後にゲーム『ジオニックフロント』においてデザインが描き直され、ボスクラスの機体として登場。「マドロック」という名もこの際に設定された。
元々はプロトタイプガンダム初期試作型として開発され、ジム開発の為のテストベッドに使用されていたが、その後セカンドロットシリーズの現在知られる仕様として改修された。
ビームライフルのエネルギーが尽きた際に武装が弱体化するのを避けるため、両肩に大口径キャノン砲を装備している。
この砲については300mm実体弾砲説とビームキャノン説があるが、いずれにしてもジオン軍のどんなMSであっても一撃で破壊できる威力とされる。
また、両腕に4連装グレネードランチャーを装備、ホバリングによる高速移動も可能である。
ビームサーベルは2門あるキャノン砲横にそれぞれ配置されている。
パイロットはエイガー少尉。
ジオンのジャブロー侵攻の際に、エイガー少尉の独断で初めて実戦投入されたが、冷却システムの調整が不完全であった点を突かれてジオン軍の特殊部隊「闇夜のフェンリル隊」の攻撃で破壊され、その後「完成形」とも言える形態に改修され、再びフェンリル隊と対峙した。
後に本機で得られた砲撃戦のデータを反映して、ジム・キャノンⅡが完成する(エイガーもティターンズ所属時代は紺に塗装された本機を操縦していた)。
小説版の作中や機動戦士ガンタムサイドストーリーズでは最終的に旧ザクに破壊されてしまうため「最弱のガンダム」と呼ばれる事も多いが、これは旧ザクに乗っていたゲラート・シュマイザーの作戦勝ち(煙幕を使って視界を遮るなど)という側面が強く、決してガンダム6号機自体が弱いという訳ではない。実際小説版などでは、二度の対決で共に圧倒的な攻撃力を発揮して闇夜のフェンリル隊を苦しめており、正攻法では勝てなかった相手であった事を留意しておきたい。