拳を握れ、顔を上げよ! 命運は尽きぬ!
なぜなら、そなたの運命はいま始まるのだから!
プロフィール
真名 | ネロ・クラウディウス |
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身長 | 150cm |
体重 | 42kg |
スリーサイズ | B83/W56/H82 |
出典 | 史実 |
地域 | ローマ |
属性 | 混沌・善・人 |
イメージカラー | 薔薇の赤 |
特技 | 何でも出来るぞ! 、帝国の拡大である!(EXTELLA) |
好きなもの | 自分、奏者 |
苦手な物 | 節制、反逆、没落 |
天敵 | セネカ(教師)、アグリッピナ(母親)、アルキメデス |
CV | 丹下桜 |
概要
『Fate/EXTRAシリーズ』に登場するセイバー。主人公のサーヴァントの1人。
赤く豪奢な舞台衣装に身を包んだ小柄な少女。
尊大かつ自信満々な性格で、自身を「万能の天才」「至高の芸術」と称しはばからない。
難易度は一番簡単な「イージー」。
呼称は赤を基調としたこのセイバーは「赤セイバー」や「赤王」で通っている。公式でシナリオライターの奈須きのこ他からもこのように呼ばれており、pixiv上でも専ら「赤セイバー」でタグ付けされる。
続編である『Fate/EXTRA-CCC』では、初期衣装「束縛の花嫁衣装」を着たセイバーが「セイバー・ブライド」名でフィギュア等の商品が出ている。メインビジュアルでもあるため認知度が高く、これはタグとしても機能している同新作発表会においては中の人が「嫁セイバー」と名づけたため、以後「嫁王」と呼ばれることも。
『stay night』に登場した青いセイバーと外見は似ているが全くの別人。スケスケのスカートや巨乳で判別されたし。メタ視点で見ればそっくりだが、両者と面識のあるガウェイン卿が無反応だった点を鑑みると瓜二つという訳ではないらしい。きのこ氏曰く「うどんと蕎麦くらい違う」との事。
実際に、後年に共演した『Fate/GrandOrder』や『Fate/EXTELLA』などで見比べてみると、彼女の髪型の方はインテークであることが分かるなど、双方で異なる印象がある事が分かりやすい。
人物
一人称は「余」で、マスターを「奏者(そうしゃ、マスター)」と呼ぶ。
自信過剰で美と芸術にうるさく装飾華美を愛する性格。皇帝なので敬えと上から目線だが、明るく闊達でマスターを子犬のように慕うので、中の人や原作者からも「かまってワンコ系」と言われている。饒舌で気に入らない人間には挑発的、少々自嘲癖あり。
ワガママな暴君キャラで勘違いされやすいが、彼女は他者の在り方を「それはそれで良し」と認め拒絶する事はまず無い。ストーリー序盤での主人公に対する酷評も、彼女自身の素直な評価であり拒絶や見下す意図は皆無である。
自分を「完璧な存在」と評する彼女の絶対的価値観は「(その在り方が)美しいかどうか」という極めて主観的なもの。召喚の間での主人公が灯した火種を美しいと感じたからこそ、セイバーは岸波白野の手を取ったのだ。つまりムーンセルが白野にセイバーを当てがったのではなく、セイバーが白野の呼びかけに応じ舞い降りたのである。
自身を安売りしない彼女がサーヴァントという使い魔の立場に納得しているのは、それが「自身を最強かつ優秀な存在である事を証明するもの」だから。ぶっちゃけ自身の最強を証明できればマスターはカエルでも構わないらしいが、本編では彼女好みの美しい魂の持ち主と巡り合えたため結果オーライ。
ちなみに両刀で「美少年は良いが美少女はもっと良い」と語る。人間が好きで、童女も美青年も美老年も褒める。美形ではない主人公を在り方が美しいと気に入っているので、お眼鏡にかないさえすれば何でもいいのだと思われる。
なお、彼女の服装は作中では「男装」として認識されている。が、周りからも「どこが?」とツッコまれる事は多い。一応性別を隠す目的などはなくセイバーの完全な趣味だとか。スケスケのスカートや半ケツな部分は芸術性の発露とのこと。『Fate/EXTELLA』の形態変化時のコスチュームの方がよほど男装らしい。
真名
帝政ローマでキリスト教徒の虐殺を行ったとされる有名な暴君。ローマ帝国の第五代皇帝。
正式な真名は「ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス」。
生前は元老院に対する姿勢から、死後は宗教弾圧から暴君と呼ばれた。
貴族より市民を愛し第一としていた為政者だったが、彼女の発揮した『愛』は市民の求める『愛』とは違ったため、通じ合えなかったのが心残りだった。最期は帝位を追われ自決したが、自分の人生を思う存分楽しんだと、謀略と苦悩に塗れた自身の人生は後悔していない。
能力
芸術家を自称するセイバー自ら鍛えた真紅の剣、隕鉄の鞴『原初の火(アエストゥス・エストゥス)』(剣に彫られた銘は『regnum caelorum et gehenna(レグナム・カエロラム・エト・ジェヘナ、天国と地獄の意)』)を用いた正面からの戦闘を得意とする。
自身の能力を上げての物理攻撃に長け、高いHPと耐久力に加え蘇生スキルも持っている上に、宝具の使用にも複雑な下準備を必要としないため、初心者でも扱い易い。ただし、魔力が低いため、スキル攻撃は防御しないとキツイので要注意。
ゲーム内では最優のクラス「セイバー」の名に恥じない高性能を誇り、彼女を選んだ時の難易度が一番簡単になっている。
なお、本来彼女はライダークラスでありセイバーの適正は持っていない(彼女の生前の武勲に剣技によるものは無い)。しかし「万能の天才である自分には最優のセイバーがふさわしい」という理由から、スキル「皇帝特権」により無理やりセイバー適性を獲得している。なお、コミカライズ版によると剣技の才能自体は生前から持ち合わせてはいた模様。ちなみにライダークラスに関しては「戦車は得意だが、アレはお尻が痛くなるから嫌だ」との事。
ステータス
筋力・耐久は低めで魔力が平均以上という、ゲーム本編とはほとんど真逆の印象を与えるステータスである。
保有スキル
皇帝特権(EX) | 本来持ちえないスキルでも本人が主張すれば短期間獲得できるというチート能力。皇帝特権は騎乗・剣術・芸術・カリスマ・軍略等のスキルを獲得可能で、ランクA以上にもなれば肉体面にかかる負荷(神性)ですら獲得できる。ゲーム中ではパッシブスキルの「黄金律」と「剣術」(CCCのみ)を獲得している。 |
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頭痛持ち(B) | 生前の出自から受け継いだ呪い。精神スキルの成功率が著しく低下し、芸術の才能を十全に発揮できない。 |
対魔力(C) | 元々対魔力が皆無な為、クラススキルの恩恵を受けても対魔力のランクはCで、セイバーのクラスにあるまじき低さと言われている。 |
騎乗(B) | 乗り物を乗りこなす能力。Bランクで魔獣・聖獣ランク以外を乗りこなすことが出来る。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。ネロは本来ライダーが適正クラスであるため高ランクの騎乗スキルを持つ。 |
三度、落陽を迎えても(A) | インウィクトゥス・スピリートゥス。彼女が自決する際の逸話がスキルと化したもの。ネロは自決の際に喉を短刀で3度突くものの死にきれず、結局は奴隷に介錯を頼んだとされている。また、自決から3日後、一人の兵士がネロの亡骸におそるおそる外套をかけると、「遅かったな。だが、大儀である」と、最後の言葉を遺したとも言われている。効力としては「戦闘続行」に近い。 |
宝具
招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
- ランク:B
- 種別:対陣宝具
- レンジ:30、60、90
- 最大捕捉:100人、500人、1000人
生前ローマに建設した劇場を魔力によって形成、再現した空間。自己の願望を達成させる絶対皇帝圏を展開する、世界を上書きする固有結界と似て非なる大魔術。
さらに、この空間内では彼女の持つ最強剣技「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」が使用可能。
『GrandOrder』では「童女謳う華の帝政」名義で登場し、『EXTELLA』では、劇場展開後に「童女謳う華の帝政」を繰り出すといったように関連は深い。
詳しくは該当記事を参照。
公式ミニゲーム
セイバー危機一髪
マウスを連打し皇帝陛下の為にお湯をお沸かしするゲームである。
みんなの期待を裏切らないよ! →セイバー危機一髪
セイバーさんとおいしゃさんごっこ
またしても公式が病気としか言えないクリック連打ゲーム。
もう名前からしてアウトだね! →セイバーさんとおいしゃさんごっこ
外部作品
コハエース
作者の趣味からほぼレギュラーに。基本的に青いのと醜いポジション争いをしているが、最近ではその息子やらるろうに娘やらが増えて危機感を感じつつある。ちなみにEXTRAサーヴァントでアニメ化を果たしているのは彼女だけ。まあデビューはコハエースではなくカーニバル・ファンタズムだったのだが。
路地裏さつき
2013年エイプリールフール企画のノベルゲーム。
主人公の弓塚さつき達に立ちふさがる12人のゴールドヒロイン「アイドル皇帝赤セイバー」として登場。脚本はコハエース作者の経験値。イラストは『EXTRA』コミカライズ担当のろび~な。某青狸のガキ大将以上の歌声で一行を苦しめたが、セイバー系ヒロイン撲滅を目指すヒロインXの聖剣の前に敗れた。倒れる間際、自分が倒れてもまた新たなセイバーが現れるという某大魔王風の予言を残した。この予言は後にその通りになり、現在もどんどん増えている。
赤生@ちゃんねる
2014年イプリールフール企画のニコニコ生放送。
朝・昼・晩の三回に分けて放送され、キャス狐の艦隊を大破させかけたり、中の人を呼んだり、裏番組の会社の先輩をディスったりと好き放題していた。ちなみに本番組によると、たまに金ピカを物理で殴ってエリクサーをドロップしているらしい。赤王ちゃま、恐ろしい子・・・っ!!
Tmitter2015
2015年エイプリールフール企画のTwitterネタ。
芸能事務所「インペリアルローマ・プロダクション」の社長にして看板アイドル。日中は主に社内大運動会に勤しんでいたが、終盤の広報担当による脱税騒動では丹下スマイルを活かした堂々の謝罪(?)会見を行った。
Fate/GrandOrder
第二章クリア後にガチャヘ実装。レアリティは☆4(SR)。
メインシナリオでは、第1部第二章「永続狂気帝国セプテム」にて生前の姿で登場する。
まだ己の人生を完了してはいない「生者」なため、『EXTRA』本編時ほど達観してはいない。そのため、半ば感情的な判断から無用な戦いを招いてしまう場面もあった。
なお、本作に登場する歴代ローマ皇帝には、プロフィールに悉く「ネロも好き」と書いてあり、彼女の愛されっぷりが窺える。
本作主人公に対しては、絆レベルに準じて信頼関係を築く『EXTRA』に近い反応をする。ただしマスターに対する感情は友情の割合が大きいようで、「奏者」とは呼ばない。すなわち、恋愛関係とはまた違う対等のパートナーとしての彼女を見ることができる。奈須きのこ氏曰く「このネロはデフォルトで、『EXTRA』からのイメージをそのまま引き継いでいます」とのこと。
2016年2月の「バレンタインイベント」では「セイバー・ブライド」が実装。クラスは同じくセイバーでレアリティは☆5。
さらに2017年8月の「デッドヒート・サマーレース!」にて新たな水着姿での実装も実現した。クラスはなんとキャスター、こちらも☆5と今期に実装された水着サーヴァントでは最高ランク。
ゲーム上の性能
カードバランスは「Quick×1、Arts×2、Buster×2」と正統派セイバー。
しかし、元々がセイバー適性ではない変則サーヴァントからか、AttackとHPは他セイバーに比べると心許ない。
そんな彼女の強みはトリッキーなスキルにある。「頭痛持ち」による精神弱体耐性UPとHP回復、「皇帝特権」で攻撃力or防御力UPをランダムで付与&HP回復と、足りない部分を自らのスキルで補っているまさに皇帝スタイル。
さらに2016年1月20日の更新で3つ目の絆クエストが実装され、新たな保有スキルとして「三度、落陽を迎えても」(自身に5ターンの間3回分のガッツを付与)を習得できるようなった。ターン制限付きとはいえ、3回も戦闘不能から復帰可能という破格の性能を誇り、これによって元々のしぶとさがより強固なものとなり、『EXTRA』さながらの不沈サーヴァントぶりを再現可能となった。
宝具は「童女謳う華の帝政」。種別はArtsで、効果は【敵全体に防御力無視攻撃&防御力ダウン(1ターン)】。
正確には「招き蕩う黄金劇場」との複合で、黄金劇場を展開したのちに「華の帝政」で敵陣を一閃の下に斬り伏せるという『EXTRA』演出の再現となっている。2つ目の絆クエストをクリアすると、性能が「C-」から「C」に向上する。
スキル「皇帝特権」のランダムバフが入ればそれなりの火力を叩き出す事が可能なため、周回クエストでは中々優秀。またArts攻撃のため、他サーヴァントとの組み合わせ次第では、宝具によるNP回収も出来る。ライバルの様な関係にあるキャス狐のスキルと相性が良いのはなんの因果だろうか。
また概念礼装『メイド・イン・ハロウィン』(HP回復量を60%UP)を装備すると、他の☆4サーヴァントの追随を許さない圧倒的な生存力を発揮する。瀕死から「三度落陽~」で粘り、「頭痛持ち」「皇帝特権」でHPを回復、皇帝特権のランダム効果が上手く乗ると、そこから怒涛の追い上げを開始。クラス相性に不利さえなければ、スキルLvとマスターの念術次第で粘り勝ち出来てしまう。
ゆえに、単騎での背水の陣こそ彼女の独壇場となる。……肝心の礼装がまたしてもキャス狐関連とは。
なおArts関連の礼装にキャス狐が絡む率は高く、Arts主力のネロとはここまでくると腐れ縁である。
さらに2016年9月の期間限定イベント『ネロ祭再び~2016 Autumn~』に伴い、戦闘モーションが刷新。ネロらしい華麗かつダイナミックな剣捌きを見せてくれる。宝具も更に凝った演出へと昇華した。
翌年の『ネロ祭再び ~2017 Autumn~』では、霊衣開放にて体操服姿を見れる。
関連人物
EXTRAシリーズ
愛しの奏者(マスター)。元から両刀なので性別は気にしない。彼/彼女に褒めてもらう事が至上の幸せ。
『CCC』では全プレイヤーが思わず悶絶した「告白剣」にて奏者への愛を爆発させた。
マスターを巡り争い合う女狐。いけ好かないと言いつつも仲良く喧嘩し合う仲。
いつの間にかどこにでもいる世話焼き魔。『EXTELLA』では自陣営の副将であり参謀役。
ドル友。互いに美声と歌声を褒め称え合う。
ドラマCD『ルナティックステーション』では禁断のコラボまで披露した。
『EXTELLA』にて敵対するサーヴァント。その在り方を美しいと気に入るも同時に間違っていると指摘。
好敵手と認め、剣を交える。
Grand Order
伯父である第三代ローマ皇帝。彼からは異常とも言える愛情を向けられている。
尊敬する偉大なる神祖。孫のように可愛がられている。
生前における宿敵。ブリタニアの勝利の女王。ただ、直接対決をした経験はない。
第二章では再び現れたサーヴァントの彼女と共闘する。
その他
見た目はどうあれ、設定的にはそれほど似てない騎士王。実はそこまで仲は悪くない。
「コハエース」ではブリテンVSローマの仁義なき激闘を繰り広げる。
関連イラスト
関連項目
Fateシリーズ Fate/EXTRAシリーズ セイバー(Fate) サーヴァント
カップリングタグ
コンビ・トリオ・グループタグ