トレバーは他人のルールに従って生きることに興味がない。
薬物を常習し、また非常にキレやすい性格の持ち主で、その怒りは破壊的な行動や暴力として噴出する。
かなり前はマイケルの犯罪仲間でもあった――彼についてはあまり触れない方がいい。
概要
ロックスター・ゲームズ製作のオープンワールドアクションゲーム『グランド・セフト・オートV』の主人公の一人。
マイケル・デサンタの旧友で、彼がマイケル・タウンリーであった頃の強盗仲間。
シリーズでも随一頭のおかしい主人公で、「狂犬」といったような言葉がよく似合う、人格破綻者のキチ●イ中年親父。
非常に凶暴で、気に食わない者や自分にたてつく者は、とりあえず暴行するか殺す。
初登場シーンからして、情緒不安定な振る舞いの末に過去作の主人公を惨殺するという強烈なものである。
それ以外の場面でも、鉄橋の上で激突する列車から飛び降りたり、米軍基地から戦闘機を奪取したり、墜落する輸送機から車でダイブを敢行したりと、作中のダイナミックなアクションシーンはだいたい彼の仕業となっている始末で、その行動と発想はまるっきり箍が外れてしまっている。
他にも、ぬいぐるみ相手に眼孔姦をかましたり、ガソリンをドラッグのように吸ってトリップしたり、心理学鑑定で多重人格と明確に判定されていたりと、クレイジーな面は数え切れない。
しかし、マイケルやフランクリンなど、自らが一旦仲間だと認めた者(というより、トレバーのことを一人の人間として受け止め、向き合ってくれる者)に対しては非常に義理深く、あくまで“狂人なりの”ではあるが強い友情を示す。
また、ある女性に惚れ込んだときにはまるで青年のように純情でしおらしい一面を見せたり、母親に対しては頭が上がらなかったりと、妙に憎めないところがある(ただしこの母親はトレバー並かそれ以上の危険人物である)。
一応、「世界規模で麻薬・武器を売りまくる商人」になる野望を持っており、そのためにはひとりでバイクギャングを壊滅させ、縄張りを奪い取ることも辞さない。
過去には空軍にパイロットとして所属していたため、航空機の操縦に優れている。ちなみに、精神鑑定で異常が発見されたために解雇となっている。
特殊スキルを発動すると、怒りを爆発させて攻撃力と防御力を上昇させることが出来、近接戦闘で無類の強さを発揮する。
略歴
2004年にノース・ヤンクトン州で強盗を働くが、警察の罠にはまり、当時の仲間であったマイケルとブラッド(と運転手の男)を失う。
ひとり逃げ延びたトレバーは、あちこちを転々とした後、サンアンドレアス州ブレイン郡のサンディ海岸に流れ着き、武器の密輸やヤクの売買を行う自称企業の「トレバー・フィリップス工業」を立ち上げた。
その後は、砂漠ぐらいしかないトレーラーパークであるサンディ海岸で、典型的なプアホワイトとして日々を過ごしていた。
しかし2013年、ロスサントス州で発生した強盗事件のニュースを見て、マイケルの仕業であると見抜き、彼が生存していて強盗活動をとうとう再開したのだと確信。
9年前の"死"の真相を突き止めるためにロスサントスへ赴き、マイケルやフランクリンと共に、新たに強盗活動を始める。
GTAオンラインでは・・・
GTAV本編より半年ほど前になるオンラインにおいては、プレイアブルキャラクターで唯一NPCとして登場する。主人公となるプレイヤーに対し、「トレバー・フィリップス工業(トレバー・フィリップス・エンタープライズとも)の一社員」という名目で仕事を斡旋してくれる。重火器や違法薬物を敵性組織(と見做しているだけのギャング)から回収を依頼することが多く、その都合上、過激な”お迎え”が待ち構えている。ドンパチしたい人には是非オススメ。
アップデートで追加された「強盗ミッション」でも、「ドラッグ強盗ビジネス」としてトレバーが大規模な薬物密売のため、腕の立つプレイヤーを半ば強引に社員として招き入れ回収を依頼してくる。この最終ミッションではトレバー自らNPCとして加勢してくれる。ミッション終了時のトレバーの顛末は必見。