概要
軍事において敵の兵器や軍用品を奪うことは、敵の戦力を自軍のものにするだけでなく、敵の軍事力を研究して情報を得るという利点もあるため、古代の戦争から行われていたと言われている。
戦闘中に強奪するほかに、敗北・降伏した部隊から取り上げる、敵軍が空中投下した物資を拾うなどして行われる。
しかし、施設や基地に放置された兵器や軍用品を奪うことは、いわゆるブービートラップに掛かるリスクも背負うことになるため、利点ばかりとは限らない。
使い方が良く分かっていない場合、トラップを仕掛けられたように被害を発生させてしまうこともある。
また軍備として再利用する場合も規格が異なっていたり、敵勢力固有のパーツなどが使われている場合、その維持には大きな問題を抱えることも多く、単純に再利用する場合は使い捨てとなる。
しかし、製造能力が低く、よそからの援助も受けられない状況では、立派な補給源となる。(冬戦争におけるフィンランドや、建国以来のイスラエルなど。最近ではISILが侵略した国々（主にイラク等）から兵器を略奪、自軍化しているなど問題化している)
大型兵器はともかくとして、銃器といった装備品は研究解析されてコピー品が作られる事もある。
鹵獲の概念がある作品
敵勢力の装甲車・戦車・戦闘ヘリのこれらを敵部隊を無力化してマザーベース(本拠地)が持つ大型兵器として利用する。おおよそ修理まではできるが生産能力が無い為、失ったらその都度鹵獲しなければならない。
- スーパーロボット大戦シリーズ
条件を満たすと敵勢力の機体が入手できるケースがある為、これもある意味鹵獲といえる。
なんらかのイベントを経由して手に入ることが多く、大抵の場合は「味方側に寝返った敵パイロットが一緒に持参してくる」ケースがほとんどである。
なお「スーパーロボット大戦GC」および「スーパーロボット大戦XO」では、名無しのザコ兵士が搭乗している機体に限り、特定の条件を満たすことでいつでも鹵獲（ゲーム内では「捕獲」名義）することができ、売り払って資金の足しにしたり、有人機であればそのまま自軍戦力として、自軍キャラを乗せ換えて運用することもできる。
「敵を倒して武器を鹵獲（この場合は「奪取」と言うべきか）し、プレイヤーがそれを使用する」のはこれらのゲームでは基本であり、ぶっちゃけてしまえば現地調達である。
ただし「敵味方の技術差や体格差がありすぎる」などの理由で、敵を倒しても武器や装備、車両などを鹵獲できないゲームも存在する。
関連タグ
一般的でない用法
pixivにおいては、萌えミリ作品、特に艦隊これくしょんなどの兵器擬人化作品におけるキャラクターを敵陣営が捕虜にするなどして拉致監禁する、悪堕ちさせる、などのイラストに本タグが用いられる場合もある。そのためか、本タグが付加されているイラストの約3割はR-18イラストとなっている。
