概要
1984年から米国・カナダ・日本などで制作・公開されているロボットアニメ『トランスフォーマー』シリーズの実写映画版シリーズ。
実写化の企画は以前からあったものの、映像面や作品世界観の面で実現が困難として見送られてきたが、映画会社の強い要望とCG技術の発達により遂に実現した。
当初から(「第1作がヒットした場合」という条件付きでだが)3部作の予定で制作されており、続編として『リベンジ』『ダークサイド・ムーン』の2作が制作された。その後も2014年8月にはキャストを一新した『ロストエイジ』が公開され、2017年にはその続編となる『最後の騎士王』が公開された。
また、6作目と7作目の制作も発表されている。
細部までリアルに作り込まれたトランスフォーマー達の変形シーンや激しいアクションシーンは圧巻の一言である。アイアンハイドの武器のCGだけで他のトランスフォーマーよりもパーツ数が多い、初代メガトロンの中の人が都合がつかず、4作目のガルバトロンから参加した、バンブルビーの中の人はロックダウンなどの悪役と兼任している、スタースクリームの一作目での声と演技が不評で次回からアニメ寄りになった、2作目の空爆シーンを撮影するだけで7ヵ月、つまり映画全体の撮影時間と同じだけ費やした、爆破された車の数は数百台、実際の米軍兵士達もエキストラで出演、2作目の評価が低いのは、ハリウッドでの労働者のストライキがあったとばっちりを喰らい、ストーリーを僅か2週間で仕上げなければならなかった、などなどのトリビアや撮影の裏事情が満載である。
第一作『トランスフォーマー』(原題: Transformers)
公開:2007年
監督:マイケル・ベイ
制作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
制作:ドリームワークス
配給:パラマウント
主題歌:リンキンパーク(Linkin Park)『What I've Done』
第二作『トランスフォーマー/リベンジ』(原題: Transformers: Revenge of the Fallen)
公開:2009年
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
製作:ドリームワークス
配給:パラマウント
主題歌:リンキンパーク『New Divide』
第三作『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(原題: Transformers: Dark of the Moon)
公開:2011年
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
製作:ドリームワークス
配給:パラマウント
主題歌:リンキンパーク『Iridescent』
第四作『トランスフォーマー/ロストエイジ』(原題: Transformers: Age of Extinction)
公開:2014年
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
配給:パラマウント
主題歌:イマジン・ドラゴンズ『Battle Cry』
第五作『トランスフォーマー/最後の騎士王』(原題: Transformers: The Last Knight)
公開:2017年
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
製作:ディ・ボナベンチュラ・ピクチャーズ
配給:パラマウント
主題歌:X・アンバサダーズ『Torches』
登場人物(一作目)
民間人
1~3
ロン・ウィトウィッキー
ジュディ・ウィトウィッキー
アーチボルト・ウィトウィッキー
政府・軍関係者
1~3
ジョン・ケラー
マギー・マドセン
グレン・ホイットマン
オートボット
ディセプティコン
余談
- 初期は、オートボットとディセプティコンの見た目の違いは、「ディゼプティコンの方が大型で軍事車両などが多い」、「オートボットの目は青でディセプティコンの目は赤」、「ディセプティコンの方が怪物的または悪魔的な顔や見た目であり、オートボットの方が人間的」などの特徴があったが、作品が進むにつれてその限りではなくなっている。「ディセプティコンの目のカラーリング」以外は、もうほとんど役に立たない類別方式になってきている。少なくとも、ダイナボットやドラゴンストームの参戦などにより、オートボット側も見た目では負けなくなってきている。
- 作品が進むにつれて、特にオートボットに顕著だが、より人間的な顔立ちをした個体が4作目以降目立つ。
- 物資に乏しい宇宙での潜伏が長かったので、合理的にはエネルギー兵器が理想的なのだが、作品が進むにつれ、地球上の物資は得られるがエネルゴンや他エネルギーは得られにくいこともあり、実弾武装とくにガトリング系統の割合が増えていた。ただし、アイアンハイドの主砲しかり三作目のミサイルしかり、チャージ音がしていたので火薬の代わりにエネルギーを使用していたり、エネルギー弾と実弾を併用可能な武装である可能性がある。
- オートボットもディセプティコンもマシンガンばかり装備しているのは、地球上での諜報や隠密などに役立つからで、本来使用していたエネルギー武器やエイリアンの技術などは地球に降り立つ際にマシンガンなどにダウングレードしていたという設定のようなものはあるらしい。また、地球人に余計な技術を提供する事を危惧したのかもしれない。サイバトロン戦争でも、エネルゴンの減少など、エネルギー兵器を開発・維持する設備や資源の枯渇があったのかもしれない。なんせ、マシンガンの弾薬ならば、サイバトロンの地面や仲間の死体などからも作り出せるのだから。また、長期間の潜伏でもエネルギー武器よりはシステムの故障に強い。
- 実際は、CG代を浮かせるための制作上の都合だとも考えられるが・・・(この傾向は、物語が進むにつれて、敵味方の両方に増えている)。
関連動画
(かなり有名なフラッシュアニメ集)