概要
アニメ『けものフレンズ』のエンディングテーマ(第2話以降)。
作詞・作曲・歌:みゆはん。同氏のミニアルバム「自己スキーマ」に収録される。
ポップで明るいオープニングとは対照的に、何処か物悲しさの内包されたメロディに加え、作中の人物と関連深い単語が入れられた曲名と散りばめられた意味深な歌詞、バックには実写の廃墟となった実在の遊園地・水道橋といった退廃的な映像が流され、回を重ねるごとに徐々に露見する本作の不穏な裏事情を彷彿とさせる。
作中では「ヒトはもう居ない」「絶滅した」と語られたが、映像と歌詞でその原因をおおまかに想像出来てしまう。今のままでは現実の世界も同じ原因で今の社会が破綻しうるかもしれない。
また、各シーンには本作のキャラクターたち(フレンズ)と思しきシルエットが確認される(後述)。
…と、ここまで書くと陰鬱なイメージが付きそうだが、歌詞自体はかけがえのない友人と今後も友好を続けたいという想いが綴られており、決して後ろ向きな曲ではないので悪しからず。
アニメ作中では「ヒトはもう居ない」「絶滅した」と語られたが、その原因を
なお、楽曲の著者であるみゆはんは、アニメ本編においてもスナネコ役で出演しており、作中で本曲の鼻歌を披露している。また、曲の収録された前述のアルバムのCMの一つでもスナネコを演じてナレーションを挿入している。
その他
映像内に登場する遊園地はすべて実在する、もしくは実在したが現在は閉園している遊園地である。また映像の中には登場キャラクターのシルエットが隠れている。
- 最初に登場するジェットコースター、観覧車、水道橋の次に出てくる空中ブランコ→シックスフラッグス・ニューオーリンズ(アメリカ)ハリケーン・カトリーナの被害にあい、2005年に閉演。
- 三つの扉→ボブロ島遊園地ダンスホール(カナダ)現在は閉演し、廃墟になっている。
- 中央の扉の右側にイワビーのシルエット
- 水道橋→クラウディア水道橋(ギリシャ)西暦38年ごろ建造されたとされている橋
- 画面左側にフルルのシルエット
- メリーゴーランドの馬→アーヴィン・レジャー(イギリス)現在でも営業中
- 手前の木馬の向こう側にプリンセスのシルエット
- 観覧車→ペルボウラリスク・クリトゥリ・イ・オッデハ公園(ロシア)現在は廃園
上述のシルエットは皆本編におけるメインキャラクターであるフレンズで構成されているが、その中で唯一、主人公のかばんだけが登場していない。このことから視聴者の間では「かばんはフレンズ(アニマルガール)じゃないから」「映像はかばんの視点によるものだから」など様々な推測がされている。
また、第11話の映像では彼女たちのシルエットがなくなりクレジットの順番が前後しているが、同エピソードでのラストシーンと先のかばん視点説と合わせ「かばんの安否に関わる重大な事態を暗示しているのではないか?」という声も一部で挙がっていたが、杞憂に終わった。
Pixivでは
前述通り、本編とは違った何処か影のある演出のせいか、いつかは訪れるであろう冒険の終わりを連想する視聴者も多く、第一期の終幕まではPixivにおいても、何処か物悲しげな表情のかばんとサーバルのコンビ(さばんなコンビ)を題材にしているものが多かった。
一方で、その歌詞の内容から、実はアプリ版に登場したセーバル視点の歌なのではないか?と推測したイラストもいくつかみられる。