秘密戦隊ゴレンジャー
- 日輪仮面…「アフリカの星」という異名を持つ黒十字軍の初代大幹部。卑怯な手段も辞さず、不利になると共闘した仲間も簡単に見捨てて撤退するなど、部下の仮面怪人からは上司と思っておらず、その(立場を利用した)自己中心かつ傲慢な性格ゆえに後の大幹部達に比べて今一つの評価である。しかし失敗続きで己の進退が掛けられた第20話でその邪悪振りを発揮。処刑されそうになったと見せかけてゴレンジャーの油断を誘い、アカレンジャー/海城剛以外の4人を黒十字軍の秘密基地に潜入させて捕える。続いて戦闘員ゾルダーによる集中砲火でイーグルの各基地をほぼ壊滅に追いやった。怒り心頭のアカレンジャーを必殺技日輪ファイヤーで一度は退けるも、新命ら4人の処刑直前で倒したはずのアカレンジャーに阻まれる。そして再度の一騎打ちでアカが放った武器ヤリビュートに胸を突かれ、直後にゴレンジャーストームを受けて爆死した。以下はそのエピソードを象徴したセリフである。
「一筋、二筋、いや三筋の縄が用意してあります!」
「殺してくれ~頼む!アカレンジャー、殺してくれ~!」
「どうやら私の勝ちだな。ゴレンジャーの首を献上すれば、私は黒十字軍の大将軍の地位に就ける!」
「思い上がるのもいい加減にしろ!貴様の逝く先は地獄だ…!」
(自らの戦略を自慢げに明かした彼に対し、怒り心頭の海城が言い放ったセリフ)
科学戦隊ダイナマン
- 女将軍ゼノビア…戦隊シリーズ史上、顔出し系の女性幹部としては史上最悪の悪女。かつて有尾人一族ジャシンカ帝国の女帝にならんと帝王アトンを殺そうとするも返り討ちに遭い、千年洞窟に閉じ込められていたが、脱出してアトンに忠誠を誓うがそれは己の野望を達成させる為の序章に過ぎず、第1の障害であるメギド王子の尻尾を全て切っては千年洞窟に閉じ込めたり、第2の障害であるカー将軍に対しては、ダークナイト(実はメギド王子)と結託して帝王アトンの信頼を落とそうとした。しかし、命を捨てる覚悟でダイナマンと戦い敗れることで改めて忠誠に殉じたカー将軍の覚悟に感服したアトンに自分の計画を知られたことで本性を現し、10本尻尾になった。ところがダークナイトは真実を知っており、それによって彼に別の意味で復讐され、最期は白骨化という末路を迎えた。これについては視聴者にトラウマを植えつける一方、メギド王子を失脚させ、カー将軍を死に追いやったことを思うと、まさに自業自得な末路であろう。
「9本…10本…10本尻尾のゼノビア!見たかアトン!これが10本尻尾じゃ!!」
「もっと…もっと苦しんで地獄へ落ちろ!それがお前の末路の相応しい!!」(最期を遂げようとするゼノビアに対するダークナイト(メギド王子)の台詞。ある意味自分を千年洞窟に閉じ込めた事への報復ともいえる。)
電撃戦隊チェンジマン
- 熊沢博士
電撃戦隊チェンジマン第13、14話に登場した科学者。 『異星人は存在する』という理論を学会に否定された腹いせに自分の理論を無理やり押し付けようと大星団ゴズマに手を貸した。
しかもその際リゲル星人のナナの父親に顔がそっくりなことから彼になりすましてナナを利用してきた。
その後ナナの父親が殺されたことを告げて彼女の心を弄んだ。しかし、ギョダーイ強化作戦に成功し、トカゲを巨大化させたものの、この跡すぐ巨大化したトカゲに襲われ、高所から転落して死亡。
最後まで非を認めなかったあまりにもクズっぷりなため、飛竜は『天罰』だとナナに教えた。
光戦隊マスクマン
地底帝国チューブの帝王で、平和な地底世界を恐怖と暴力で支配し地上も侵略しようとした全ての元凶。かつての地底王国イガム家を滅ぼして、生き残りのイガムを騙して手駒にしたりとする。その正体は地帝を支配しようと暴れまわってイガム家に倒された地底最強で最悪の地帝獣、リサールドグラーの子供のリサールドグラー2世。瀕死の初代リサールドグラーは2世に自分の肉を喰わせて力と逆恨み的な怨念も受け継いて誕生したのがゼーバ。最終作戦に暗黒粒子で世界を暗闇にしたが、イガムとイアル姫の姉妹が浄化。そして最後はリサールドクラーの本性を現しながらもマスクマン達に倒された。
鳥人戦隊ジェットマン
- ラディゲ…次元戦団バイラムの実質リーダー。ただでさえ足の引っ張り合いでドロドロだったバイラムの、最初から最後まで象徴的だった人物。冒頭でスカイフォース(ジェットマンの母体組織)の衛星基地を壊滅させた際、竜の恋人リエを拉致、新幹部マリアへ洗脳する。中盤で帰還してきた女帝ジューザが邪魔になり、ジェットマンや他の幹部の力も借りて殺害。このとき一度失敗して記憶を失い地上に捨てられたが、その間世話をしてくれた女性も亡き者としている。後半トランザにリーダーの座を奪われるも、彼による作戦というだけで、表次元征服に最大の障害であるはずのジェットマン全滅を何度も妨害。終盤でまたもジェットマンの力を借りてトランザに復讐を果たし、自分が受けた屈辱を返すだけでなく一生自分の影におびえる廃人とする。最終決戦ではリエとしての記憶が戻ったマリアから受けた傷が弱点となり、ジェットマンに呪いの言葉をかけながら死んでいった。 上の外道さが目に余ったために演じていた舘正貴氏は、当時の近所の子供から石を投げられたそうで、脚本家である井上敏樹を恨んでいたそうだ。ある意味、アニメ史上最悪と言われるこの男と同様、演じていた人が叩かれるというのでは共通している。
「愛だと、馬鹿な!このラディゲがそんな愚劣な感情を持つと思うのか!」
「トランザ、俺の名を言ってみろ!」
「殺しはせん、人間として生きながら一生俺の名を恐れ続けるのだ!」
「これで…このラディゲに勝ったつもりだろうが…俺の魂は裏次元から貴様らを呪い続けるだろう!」
- トランザ…次元戦団バイラムの吐き気を催す邪悪その2。ラディゲが残虐な悪であったのに対し、彼の場合は度が過ぎるほどに自己中心的な悪である(尤も、やることのえげつなさでは彼もいいとこ勝負であるが…)。元々はバイラムの最年少幹部であったトランが、敵味方双方に子供扱いされたことにブチ切れるといういかにも子供っぽい理由で急成長を遂げ、実力では子供時代とは比べ物にならないほどの強さを見せつけるが、中身は全く成長しておらず、一度はラディゲを痛めつけてバイラムを掌握、ラディゲに自身を「トランザ様」と呼ぶように強要したり、自らが建造した魔神ロボ・ベロニカに他の3幹部をわざわざ搭乗させるなどしてことある毎に自分の権力を誇示したが、いずれもそれが原因で自分の失敗や破滅の原因につながる。挙句の果てにはラディゲ達が生み出したバイオ次元獣・隕石ベムを横取りし自分の作戦に利用した上、隕石ベムがジェットマンに敗れると責任をラディゲらに押しつけるという身勝手も甚だしい行動を平然とやってのけるなど、どこまでも自己中心的な独裁を続けるが、最期はラディゲに利用されたジェットマンに倒された上、ラディゲにかつて自分が強要した時と同じように、「ラディゲ様」と呼ぶことを強要されその恐怖のあまり精神が崩壊して廃人と化し、精神病院に一生入院という死よりも悲惨な形で物語から退場した。なおこの末路はトランザ役の広瀬匠氏によるものとのこと。
「有能な指揮を得て、やっと宝石は輝きだしたな」
「お前らの作ったバイオ次元獣など、所詮タダの石ころだ!」
(隕石ベムを横取りし、自分の作戦に利用したトランザの、前者はジェットマンに被害をもたらした際に、後者は隕石ベムが敗北した際に、それぞれラディゲらに発したトランザの自己中さを体現するかのようなセリフ)。
忍風戦隊ハリケンジャー
- サンダール終盤より登場した、宇宙忍群ジャカンジャ暗黒七本槍最強にして、最後の幹部。 その実力は本物で、アレの出現に必要なものを手に入れるため、星を一つ、単独で破壊してきたほどである。 表向きはタウ・ザントに忠誠を誓っているが、他人を一切信用していない。特にサーガインとは初対面の時から、互いに快く思っていなかったために、天雷旋風神との戦いで敗れたサーガインを襲撃し、「刀の錆にもならん」と、鉄扇で本体を縦に両断し葬った。最終決戦で自分を捨て駒にしようとしたタウ・ザントに下克上を送り、抹殺する。最後は巨大身の術を使い、巨大化し、轟雷旋風神を蹴散らすも、轟雷神の特攻で倒された。
「邪魔なんだよ…、ご立派な戦士面も気に食わん…。早いとこ……、逝けぃ!!」
「アレの力で高みに上るのはこのサンダールだ。タウ・ザントでもサタラクラでも、ましてサーガインでもない。」
「虫ケラ共がいつまでもウジャウジャと…。邪魔はさせん!」
特捜戦隊デカレンジャー
- アリエナイザー…宇宙から来た犯罪者の総称。「ゲームと称して、罪もない一般人を銃殺」「面白半分に惑星を爆破・焼却」「保身の為に実の妹を殺害」「武器の闇取引のために銀河を滅ぼす」などなど、特撮における悪の集団でも、とりわけ外道な連中が多い。大抵の場合、過半数の怪人は集団の命令やルールに従って行動しているのに対し、こいつらは明確な組織がないため、本当に個人的な利益や快楽の為にしか行動しない(若干名例外もいるが)。そんな感じなので、しばしばデカレンジャーをてめーは俺を怒らせた状態にして、デリートされる。
「私を倒して終わりと思うな!この宇宙に人類がある限り、絶対に犯罪は無くならない!誰の中にも、私と同じ欲望があるのだ!」 〈レイン星人 エージェント・アブレラ〉
Vシネマ特捜戦隊デカレンジャー10 YEARS AFTER
- ネオデカレンジャー
原作終了後の10年後にSPD地球署に配属となった刑事。ネオデカレッド/アサム・アシモフとネオデカイエロー/ムギ・グラフトンの二人。ドギー・クルーガーが起こしたとされる事件の証人であるキャリーの護衛任務を任された…と思ったら、実はアリエナイザーに魂を売った悪徳刑事だった。事件の真犯人であるカイト・レイドリッヒに手を貸し、キャリーや事実を知ったウメコを口封じとして殺そうとしたが、実はキャリーはミラージュディメンションで変装したバンだったためにまんまと欺かれた。本物のキャリーが宇宙検察庁に無事にたどり着いたことでカイトの悪行が暴かれ、ドギーの無実が証明されることを恐れた2人は、マッスルギアを装着したカイトと共に6人のデカレンジャーを殺して全部の罪を彼らに着せようとしたが返り討ちに遭い、その後カイトのパワーアップのためにマッスルギアのエネルギーとして吸収されるという呆気ない末路を迎えた。
「こんな言葉知ってんだろ?老兵は去り行くのみ!」(ホージー&センちゃんに対するネオデカレッドの暴言)
「大人2人、もう息切れしてんじゃないの?」(ジャスミン&ウメコに対するネオデカイエローの暴言)
獣拳戦隊ゲキレンジャー
ゲキレンジャーのラスボス。その正体は不死の龍『無間龍』であり、主人公の両親、敵である理央の家族を殺した犯人。しかもこれらの行動は退屈だったからという理由である。おまけに自信の行いで苦しむ人々を見て「いいリアクションだ」と嘲笑い、命や人間関係を弄ぶなど、スーパー戦隊シリーズで一二を争う性質の悪い悪役の一人である。おまけに不死身という非常に厄介な能力を持ち、理央の自爆技さえも通用しなかったが、最後はどうしても倒せない為臨獣拳の秘技を受け継いだゲキレンジャーの三拳魔の秘伝リンギ「慟哭丸」で封印され永遠に苦しみ続けることとなり、自身が生み出した奥義である臨獣拳によって封印され永遠に苦しめられるという、皮肉かつ因果応報な結末を迎えた。
その後 神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャーでは臨獣殿の残党臨獣トータス拳メカによって不完全ながら復活し、ヌンチャクバンキに憑依することでロンバンキとなる。封印後相当な苦痛を味わったためなのかこれまでの余裕は消え、ゲキレンジャーへの憎悪をむき出しにしており、両戦隊を苦戦させるも必殺技を受けて巨大化、ロボ戦力を圧倒するがロボ戦力達の合体技に敗れ再封印される。
- 楼山早苗…炎神戦隊ゴーオンジャー第34話に登場したゴーオンイエローこと楼山早輝の姉。 大翔ですら見とれる程の美貌を持つが、その性格は非常に自己中心的かつ狡猾なもので、 幼少期から様々な手口で早輝の弱みを握って酷い仕打ちを与えており、 劇中でもゴーオンジャーの男性陣(特に軍平)を散々たぶらかした挙句、 拠点であるギンジロー号を勝手に売却してその金を持ち逃げした。さらに最終話では早輝の給料を騙し取った事も発覚している。 民間人(ヒーローの関係者)という立場を悪用し、 疫病神の様に多大な迷惑をかけた挙句に最後まで改心せず、制裁も受けないまま勝ち逃げする形で退場というウルトラシリーズの蛭川光彦と似通った性質を多く持ち、ネット上などでもヒルカワや一条総司令と並んで嫌われている特撮の登場人物の一人である。 (同じような立ち位置の人物には、上述した『仮面ライダー555』に登場した長田結花の義妹・長田道子がいるが最終的には今までの事で怒りが爆発した結花の手により葬られるという自業自得の最期を迎えている)
天装戦隊ゴセイジャー
- 救星主のブラジラ…ゴセイジャーのラスボスにして、各組織に幹部として取り入り暗躍したブレドランの正体。元々は最強の護星天使(ゴセイジャーの先輩)だったが、幽魔獣討伐の任務を「自分一人でやったほうが効率的」と判断、仲間二人を殺害して力を奪う。護星界からの追及を逃れて現代にタイムスリップし、地球を一度粉砕し、新しく作り直す「地球救星計画」たる桁外れに独りよがりな野望を持つ。ウォースターから武力、かつて自分が封印した幽魔獣から幻術を手に入れ、さらには侍戦隊シンケンジャーの敵・外道衆を乗っ取り、護星界を消し去ろうとした。この時の敗北で死にかけるも、マトリンティスに回収される。記憶を抜き取られるも本能でエージェントのメタルAに取り入って奪還、ゴセイジャーを利用して10サイのロボゴーグを殺害、技術力を手にする。満を持してゴセイジャーに正体を明かし、ゴセイナイトを洗脳するなどあの手この手で地球救星計画を遂行、あと一歩のところまでゴセイジャーを追い詰めた。最終決戦前に今まで利用した組織のトップ達の幻影と対峙するが、彼らに向けた蔑みの言葉はそのまま自身にもあてはまるものだった。これでもまだ終わらず、「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」にて復活を果たし、ブレドランとしての4形態すべての分身を繰り出して巨大戦に臨んだ。
「愚かで弱い人間どもは根絶やしにし、汚れきった地球は粉々に打ち砕く。そしてわたしは、新たな星を創り直し、救星主となるのだ!」
「救星はならずとも、破壊だけは必ず果たす…地球は、護星界とも共、滅ぶがいい!」
海賊戦隊ゴーカイジャー
- バスコ・タ・ジョロキア…目的のためには一切手段を選ばず、平然と仲間を裏切れるほどの徹底的な個人主義者。「赤き海賊団」時代ではお宝を独占するためにアカレッドとマーベラスを裏切り、ザンギャックと協力関係を結んだ時も己の目的のためにダマラスを裏切っている。そしてゴーカイジャーから大いなる力を奪うため、相棒のサリーさえも自爆させてしまった。自身の真の姿とその実力を「アカレッドも恐れた」と嘯いていたが、長らく前線に出れずにいたダマラスにはまるで通じず、最後の決戦時もマーベラス一人に追い詰められた挙句、サリーの形見に邪魔されて自分だけが死ぬ羽目になるという、因果応報の結末を迎えた。 上の外道さが目に余ったために演じていた細貝圭氏は幼い甥と一時的に絶縁状態になったり、イベント等で子供たちに泣かれたりして相当な目にあったそうだ。これにはマーベラス役の小澤亮太氏が相当心配していた程。
「何かを得るためには何かを捨てなきゃ♪」
動物戦隊ジュウオウジャー
宇宙を駆け巡るデスガリアンの首領であり、その星の生命を遊び感覚でいたぶる「ブラッドゲーム」で数々の生命体を痛めつけた首領。
自分以外の生物を下等生物と見下しており、同じ幹部達も例外ではない。
その正体は、無数のメーバの集合体であり、自身が蔑み弄んできた“下等生物”その物で自身が下等生物である事のコンプレックスから、最強で最上の生物になる強さを求め、遺伝子改造を繰り返した末の姿であった。
しかし、最終回にて、自身の秘密を知った秘書の言葉に、「同情は自身にとっては侮辱だ」という理由で彼女を殺し、それがジュウオウジャーどころか、地球の怒りも買ってしまい、地球からのエネルギー供給を絶たれ、真の王者に覚醒したジュウオウジャーに圧倒され、最終的には、ワイルドトウサイドデカキングの必殺の一撃で、肉体を構築していたメーバごと消滅するという、自身の弱さを隠す為だけに、自分以外の命を弄んできた者に相応しい因果応報の末路を迎える事になった。