概要
ひざ丈~七分丈で、裾が広がった、ゆったりとしたワイドパンツ。
元々は南米の草原地帯(パンパス)に住むカウボーイ(ガウチョ)が着用するワイドパンツなのだが、ゆったりとした着心地とウエストを細く見せ、美しいシルエットを演出する効果もあることから世界中の女性セレブ・女性芸能人達の間でたちまち流行し始めた。
加えて、2010年代は60年代~90年代リバイバルということもあり、カジュアルやガーリーを中心に一般女性にも普及しつつある。基本的にはロング、ミモレ丈、ショートのいずれかをTPOをわきまえながら楽しむのが主流。
なお、ガウチョパンツとよく似た衣類として「スカーチョ」や「スカンツ」がある。
スカーチョは「一見スカートに見えるガウチョパンツ(スカート+ガウチョ)」を指し、スカンツは「一見スカートに見えるワイドパンツ(スカート+ワイドパンツ)」を指す。
スカーチョとスカンツの最も大きな違いは、スカーチョがガウチョパンツと同じくひざ丈~七分丈なのに対し、スカンツはワイドパンツと同じく足首丈という点である。
メリット
ワイドパンツ、かつ形状がスカートに近いということでウエストや脚を細く綺麗に見せる効果が得られる。また、ヒップラインもカバーできることに加え、ぽっちゃりさんでもロング丈かミモレ丈であれば愛嬌のあるファッションとして自身を助けてくれるだろう。
メンズに関してはフェミニンな空気を出したい場合やデニム生地など、ワイルドな印象を抱く素材であればストリートファッションとして機能するお手軽アイテムでもある。動きやすいフクでもあるのでサルエルに抵抗があればこちらでためしてみるのもいいだろう。
デメリット
とにかく男ウケが悪い。男にとって欲しいボディライン(主に下半身)をすっぽり隠したり補正しまくるシルエットが許せず、コーディネートの仕方によっては野暮ったいオバサンのように見えるのが主な理由。
メンズアイテムとしてもあることはあるのだがジェンダーレス男子かイケメンでないと決まりにくいということも手伝い、男性にとっては「はいてくんな」と思う人が多いとか。
レギンスのように、デザイン、着こなしのバラエティーが増え、徐々に男ウケが良くなるのを願うばかりである。