概要
マリオランドのタタンガ
ゲームボーイ初のマリオシリーズ『スーパーマリオランド』の黒幕として初登場。
ピラプト王国、ミューダ王国、イーストン王国、チャイ王国の4つの国からなる「サラサ・ランド」に突如として襲来した宇宙怪人。住民達に催眠をかけて国を乗っ取り、自らの妃とするべくデイジー姫を連れ去るなど悪行を重ねる。
催眠術による己の手を汚さない支配、機械仕掛けの敵によるマリオ迎撃だけでなく、戦闘機「パゴス」を自在に操る技巧派で、必殺技は巨大な弾を複数の小さな弾に分裂させて敵を襲わせる拡散波動砲。そんなタタンガだったが、洗脳した各地の王や戦士を打ち負かして攻め込んで来たマリオのスカイホップ号による射撃を25発もお見舞いされて基地・戦闘機共々に大爆発。さしもの宇宙怪人も、ついに撃ち滅ぼされたのだった。
続編でのタタンガ
大爆発の中で消え去ってしまったため、死んだように見えたタタンガだったが、続編の『スーパーマリオランド2 6つの金貨』では何とワリオの配下になって再登場。ある意味で赤マフラーである。戦闘力をさらに増強させたタタンガは、宇宙船ネオ・パゴスを操りつつスペースゾーンに居座ってマリオを迎え撃つ。3発踏めば倒せるが、素早い動きなので凶悪さは磨きがかかっている。
なお、同作以降タタンガは出番がない。同じGBシリーズ出身のデイジー姫やワリオが後にマリオファミリーとして立派にレギュラー化していったのに対し、彼のゲーム出場はたった2作のみである。
児童書や攻略本でも「小心者」と描かれ、「今度はおいらがマリオを邪魔してやる」と小物臭芬々たる台詞を放ったりと扱いも悪い。決して弱い悪役ではないのだが、不遇かつ悲惨な扱いである。
pixivでは「デイジー姫に惚れている」という設定からセットで描かれることが多い。
手下・仲間など
宇宙怪人と言うだけあって、催眠で操った諸国の指導者や機械兵器が多い。
- パオキントン:チャイ王国の王だが正体は不明。大の恥ずかしがり屋で雲に隠れており、攻撃手段はチッキンと言う戦闘用の鳥を次々に放つのみ。それでもタフなので倒すには時間がかかる。
- メカポン:頭を投げるロボット。胴体を破壊しないと再生する。
- チッキン:戦闘用に開発した鳥のモンスター。空中ステージの雑魚だが素早く厄介。
- チカコ:チカチカ光るロボット。倒すのに手間がかかるので障害物に近い。
コミック版でのタタンガ
- 本山一城氏のコミックボンボン版では一人称「わし」で、デイジーを口説く時の姿は悪役の威厳たっぷりである。一方でトリオン(魚のモンスター)を焼き魚にして食べてしまい、ホーネン(アンデッド)にした経緯がコミカルに描かれる。
マリオに敗れてからは、なぜかデイジー姫の付き人のようになっており、「タタちゃん」と呼ばれている。『6つの金貨』では彼が統治するタタンガ星も登場している。住民は平和を望む温和な性格だが、ワリオの悪のオーラによって悪に落ちた「ワルデイジー」によって洗脳されてしまう。デイジーが改心したことでタタンガ星人はもとに戻るが、ワリオにマインドコントロールされているタタンガは部下を見殺しにしてまでマリオを倒そうとする。しかし、マリオとヒポポンの合体技でスペースカッターを真剣白刃取りにされた挙句、跳ね返されて敗退した。
『6つの金貨』最終話では再び改心して、宇宙空間に投げ出されたマリオを救い出す。その後、デイジーのフラワーで変身したファイアマリオとファイアルイージとの三位一体の技で、邪悪な意思に支配されてワリオの姿になったピーチ姫を倒し、正気に戻した。
- スーパーマリオくんではクッパの悪友扱い。が、後にマリオがサンタクロースに「金貨が欲しい」とお願いしたところ、クッパは単身宇宙空間に乗りこんでタタンガを撃破し、金貨をマリオ達にプレゼントした。ボロボロの黒焦げ、涙目で気絶し、物語から退場した。一応フォローしておくと、マリオ達の金貨を全て奪い、戦いではマリオ達に勝利しているなどマリオランド2篇の敵の中では割と善戦しているほうである。