概要
「THEiDOLM@STER」は、その長年の歴史の中で様々な派生作品を生み出してきた。
その作品群の共通の特徴として、いわゆるセンター・顔役を担うアイドルが3人1組のユニットで各作品ごとに存在することが挙げられる。
また、各ユニットのメンバーは、元祖にあたるはるちはみきの3人それぞれを意識したようなキャラ設定になっていることが多い。
(いわゆる「普通の系譜」、「蒼の系譜」、「個性の系譜」から各1人ずつの組み合わせである)
各ユニットは、3人のイメージカラーになぞらえて信号機トリオやRGBトリオと称されることもある。
本記事では、そんなアイドルマスターシリーズの看板役アイドルユニットをまとめる。
該当ユニット
はるちはみき(765エンジェルス)
登場作品:Xbox360版アイドルマスター以降のシリーズ全般
主なトリオ曲:神さまのBirthday、Fate of the World
得意ステータス(属性):Vo、Vo、Vi
本家アイドルマスターの看板役を務める3人。
所属は765プロで、作品によっては「765エンジェルス」として扱われる。
美希はXbox360版からの追加キャラであり、それ以前の美希のポジションは萩原雪歩とされてきた。(→はるちはゆき)
3人はアニメ版でも特に個別描写、キャラの掘り下げが多い。
イメージカラーは公式設定でそれぞれ春香が赤(レッド)、千早が青(ブルー)、美希が黄緑(フレッシュグリーン)となっている。
ディアリースターズ
登場作品:アイドルマスターDS
得意ステータス:Vo、Vi、Da→Vo(※)
(※SideMでのステータスより)
アイドルマスターDearlyStarsにおけるプレイアブルキャラクター3人。
ゲームのパッケージにも3人一緒に描かれている。
所属は876プロだが、そもそもゲーム内では3人しか所属アイドルが判明していないため、ユニット自体が876プロというくくりで称されることも多い。
2やワンフォーオールにもスペシャルゲストとして出演し、アニメ版にもファンサービス扱いで登場している。後にシンデレラガールズとも本格的なコラボを果たした。
イメージカラーは、愛がスプラッシュレッド(濃い目のピンク)、絵理がイノセントブルー(水色)、涼がノイエグリーンと公式で設定されている。それぞれ「水をはねる」「潔白な」「新しい(ドイツ語;すなわち新緑)」を意味し、はるちはみきと比べ色が明るめとなっている。
なお、本記事に登場するユニットでは唯一の男女混成ユニットである。
ニュージェネレーション(new generations)
登場作品:アイドルマスターシンデレラガールズ
主なトリオ曲:できたてEvo! Revo! Generation!、心もよう、流れ星キセキ
得意ステータス(ぷちデレラ準拠):※、Vo、Vi
(※卯月のステータスは全て同じ数値)
アイドルマスターシンデレラガールズにおいて、最初にスカウトできる属性別アイドル3人。
同コンテンツ内の様々な企画・イベント等で看板・進行役を務めることが多い。
コミカライズ作品「アイドルマスターシンデレラガールズニュージェネレーションズ」では3人揃って主役を務める。
アニメ版シンデレラガールズもこの3人を中心としてストーリーが進むが、ユニット名は「new generations(ニュージェネレーションズ)」となっている。また、アニメ版のみ346プロ所属という設定。
イメージカラーは、卯月がピンク、凛が蒼、未央がオレンジという扱いとなっている。いわゆる属性色に則ったものではあるが、カードの背景にある属性色と本人たちの衣装などに見られるイメージカラーとでは微妙に色合いが異なっている。
ミリマス信号機トリオ
登場作品:アイドルマスターミリオンライブ!
主なトリオ曲:Dreaming!、君との明日を願うから
得意ステータス(属性):Vo、Vo、Vi
アイドルマスターミリオンライブ!のメインとされる3人で、同コンテンツ上のみ765プロ所属。
御三家では唯一3人の年齢が同じとなっている。
はるちはみきとの類似点が特に多く、中でも未来は春香を意識してデザインされたことが公式で明言されている。
公式ユニット名はないが「LIVE THE@TER DREAMERS 01」に収録されるテーマソング「Dreaming!」を3人で担当している。
イメージカラーは、未来が赤、静香が青、翼が黄色となっているが、同じ765プロアイドルである春香、千早、亜美真美のイメージカラーとは色合いが異なっている。
Jupiter
登場作品:アイドルマスター2、アイドルマスターSideM
主なトリオ曲:Alice or Guilty、恋をはじめよう、BRAND NEW FIELD、Over AGAIN
得意ステータス:Vo、Vi、Da
最初はアイドルマスター2におけるライバルユニットとして登場。
アニメ版アイドルマスターでも2クール目においてライバル役として描写された。
いずれも961プロ所属だったが、紆余曲折あり最終的に脱退している。
この頃からユニットCDやコミカライズなどメディア展開では主役として扱われることもあった。
その後、SideMにおいて315プロ所属アイドルとして再デビューし、同コンテンツの看板役に至る。
イメージカラーは、冬馬が赤、北斗が青、翔太が緑となっている。
また、ユニットカラーが存在し、黄緑と設定されている。
DRAMATIC STARS
登場作品:アイドルマスターSideM
主なトリオ曲:STARLIGHT CELEBRATE!、DRAMATIC NONFICTION、MOON NIGHTのせいにして、ARRIVE TO STAR
得意ステータス:Da、Vo、Vi
アイドルマスターSideMにおいて、最初にスカウトできる属性別アイドル3人。
315プロ所属で、同コンテンツのもうひとつの看板役にあたる。
ジュピターとのCD同時リリース発表を機にCVも公表され、関連イベントやラジオ「315プロNight!」では長らく演じる声優3人が進行役を務めていた。
アニメ版SideMでもこの3人がスターティングメンバーとなり、物語の中心を担っていく。
イメージカラーは、輝が赤、薫が青、翼が緑という扱いとなっている。ただし、翼の属性であるメンタルの属性色は黄色である。
また、ユニットカラーが存在し、ウルトラオレンジ(彩度高めな鮮やかなオレンジ寄りの金色)と設定されている。
なお、SideMのコンセプトの関係で全体的に成人アイドルが多いため、平均年齢が最も高いユニットとなっている。
準該当ユニット
作品のメインというほどの扱いには至っていないが、御三家を意識して設定されたと考えられるユニットをまとめる。
なお、765プロ内で結成されたプロジェクトフェアリー(発足は961プロ)や竜宮小町はここでは含まれないが、個々のイメージカラーがRGBカラーに近いのが特徴。
魔王エンジェル
登場作品:アイドルマスターrelations
ユニット名、メンバーともに元はゲーム版「アイドルマスター」におけるNPC名。
コミカライズ作品「アイドルマスターrelations」においてライバルユニットとして本格登場。
特に麗華は作中での掘り下げが深く、メインの千早、美希とともにもう一人のヒロインとみなすファンが多い。
東豪寺プロ所属。
イメージカラーの設定はないが、髪色から麗華は赤(深紅)、りんは紫(赤紫)、ともみは青(藍色)のイメージがPの間で定着している。
ニューウェーブ
登場作品:アイドルマスターシンデレラガールズ
アイドルマスターシンデレラガールズにおけるイベント「アイドルプロデュース」第1回に新人アイドルという設定で登場した3人で、アイマスでは稀有な同じ学校の同級生グループ。
登場当初からユニットとして扱われ、新カードが登場するタイミングも近い。
キャラデザイン・設定にディアリースターズを意識したと思われる部分が多い。
アニメ版のみ346プロ所属という設定。
イメージカラーは、さくらがピーチ(桃色)、泉がネイビー(紺色)、亜子がサルファー(硫黄色)であることが公式カード名から明らかとなっている。
ぷちます御三家
登場作品:ぷちます!
ぷちます!に登場する、はるちはみきの3人をそれぞれフィーチャーしたぷちどる。
そもそもアイドルではないため、ユニットとしての描写は皆無。イメージカラーの設定もなし。
新幹少女
登場作品:THEiDOLM@STER(アニメ)
メンバー:ひかり、つばめ、のぞみ
アニメ版アイドルマスター第10話でライバル役として登場。こだまプロ所属。
ポジションとしては魔王エンジェルに近いが、公式コンテンツではそれほど掘り下げられていない。
イメージカラーの設定もないが、名前の由来や劇中の衣装から3人まとめて白のイメージが強い。
かなしほ(劇場版)
登場作品:THEiDOLM@STERMOVIE 輝きの向こう側へ!
元はアイドルマスターミリオンライブ!に登場するアイドル。
劇場版ではアニメ版と矛盾しない形で設定が変更され、候補生として765プロライブのバックダンサーを務める。
そのメンバーの中でも2人は特に描写が多く、影のメインといっても過言ではない。
可奈は春香に憧れる正統派後輩キャラとして、志保はどことなく過去の千早を彷彿とさせるストイックかつ辛辣なキャラとして描かれているが、美希のポジションに相当するキャラはいない。
イメージカラーは、可奈がオレンジ、志保が白となっているが、同じ765プロアイドルである高槻やよい、萩原雪歩のイメージカラーとは色合いが異なっている。
モバマス韓国組
登場作品:アイドルマスターシンデレラガールズ(韓国版)
韓国語アプリ版限定で追加された韓国系アイドル3人。オリジナルである日本語版には未登場。
同バージョン内では、3人の交流を描いたオリジナルエピソードやイベント「アイドルプロデュース」など、3人をニュージェネレーションのような中心的存在・ユニットとして位置づける独自の動きが見られた。
しかし、2016年3月をもってサービス終了となったことで、以降の3人の公式展開は望めなくなった。
イメージカラーは不明だが、3人それぞれの属性に準拠しているものと思われる。
余談
「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014」(通称アイマスSSAライブ)では、テーマソング「IDOL POWER RAINBOW」を天海春香、如月千早、星井美希、島村卯月、渋谷凛、本田未央、春日未来、最上静香、伊吹翼の計9人が担当しており、公式で本家、シンデレラ、ミリオンそれぞれの御三家による初のコラボレーションが実現する形となった。
この9人は翌年の「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015」(通称アイマス10thライブ)においても、テーマソング「アイ MUST GO!」を担当する。
また、『アイドルマスターワンフォーオール』においては765エンジェルス・Jupiterのほか、DLCにてディアリースターズ・ニュージェネレーション・ミリマス信号機トリオのメンバーも登場している。
関連イラスト
上記のライブ関連から765本家&デレマス&ミリマス組の組み合わせが多く、愛&絵理やSideMとの合同ライブが未だに行われていない関係で、18人勢揃いしたイラストはかなり少ない状況となっている。
いつか、彼(女)ら勢揃いする機会がやってくるのを心待ちにするばかりである。
関連タグ
アイドルマスターDS アイドルマスターシンデレラガールズ アイドルマスターミリオンライブ! アイドルマスターSideM
ぷちます! THEiDOLM@STER(アニメ) 輝きの向こう側へ!
はるちはみき ディアリースターズ ジュピター(アイドルマスター2) ニュージェネレーション ミリマス信号機トリオ DRAMATIC STARS
普通の系譜(アイマス赤組) 蒼の系譜(アイマス青組) 個性の系譜(アイマス黄組)