ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

FAZZの編集履歴

2018-01-11 21:33:25 バージョン

FAZZ

ふぁっつ

FAZZ(ファッツ)とは、「ガンダムセンチネル」に登場した架空の兵器。

機体解説

型式番号FA-010Aアナハイム・エレクトロニクス社がZZガンダムへのフルアーマーシステム実装を検証するために試作した機体。

劇中ではα任務部隊旗艦・ペガサスⅢに3機が配備され、全3機で1個小隊の「FAZZ隊」として編成、後方支援にあたった。


本機はあくまでフルアーマー状態での重量バランス調整が目的であり、内部にはΖΖガンダムのMS形態のみを再現した汎用フレームが使用されている。そのためコクピットはコア・ブロック・システムからインジェクション・ポッドに変更され、Gフォートレスへの変形はできない。また、ベース機由来の操縦性の悪さを改善するため、操縦桿には新型のアーム・レイカーが採用されている。


増加装備に当たる部分は全て固定式でパージはできず、装甲材もガンダリウム合金とはいえ実際のフルアーマーより材質が1ランク劣る量産機相当の代物。加えてZZガンダムの象徴ともいうべき頭部及び腹部のハイメガ・キャノンはダミーであり発砲できない。バック・パックが強化型ZZガンダムのものと同様になり推力はZZより強化されているが、フルアーマーZZより全備重量が重いため、パワーウェイトレシオは低下しているなど、ベース機との性能差はストール・マニングス「スペック上はともかく、実際にはハリボテに過ぎない」と酷評される程で、一騎当千が期待されるフルアーマーΖΖガンダムとは根本的にコンセプトが異なる(被撃破時に機体が補充されなかったことからも、同機体が試験機として使い捨てられる運命にあったことが暗示されている)。

「虎の子」であるハイパー・メガ・カノンもまた、スペックノート上では当時最高レベルの威力と射程を誇っているが、あらゆるレーダーが無効化されるミノフスキー粒子下での戦闘では、所詮は技術屋の遊び道具でしかなく、事実、本機が射撃戦によって挙げた撃墜戦果はゼロである。更には、月面上空においてガンダムMk-Ⅴと交戦した際に、その高機動とパイロットの技量によって、ミサイルの弾幕射撃を回避され、弱点であった近接戦に持ち込まれて全機が撃破される結果となった事から、文字通りの『張り子の虎』でしかなかった。


とはいえ、前衛を務める高機動機からすれば、射線を自由に移動できる艦砲級の射撃が敵機へ与える威圧は頼れるものであり、指揮官が純然たる遠距離支援機として適正に運用すれば、一定の戦術的優位を得る事も可能である。

ただし、それがコストに見合っていたかの議論に及ぶと、以降の時代ではFAZZの系統機が途絶えていることが全てを物語っている。


主なパイロットはシン・クリプトジョン・グリソムロバート・オルドリン


なお、ハイメガ・キャノンやコア・ブロック・システム、可変機構といった複雑なシステムを省略したため、後にジュドー・アーシタが駆ることとなるZZガンダムよりもロールアウトは数段早い。また可変機であるZZガンダムの試作機という位置付けのため、非変形機ながら喧伝も兼ねて「VMsAWrs」のロゴマークが用いられている。


武装

完全に射撃兵器に偏重しており、接近戦は想定外となっている。

頭部バルカン砲

口径60mmの牽制・近接防禦用射撃兵器。砲口は4門あるが、上部2門はダミー。

ミサイル・ポッド

胸部装甲、バック・パック、腕部装甲等、各所に内蔵されている。弾種は中型のAMA-09S、小型のAMA-13Sがあり、ZZに内蔵されているものと同型。胸部装甲のものは、装甲材を排除して発射される。

ダブル・ビーム・ライフル

正式名称は2連装メガビームライフル。フルアーマーZZ同様、右前腕部に固定装備される。出力はオリジナルより抑えられており、主にハイパー・メガ・カノン排除後に使用される。なお、前述の通り変形・合体を想定していないため、コクピットはオミットされている。

背部ビーム・カノン

出力12MWSガンダムに装備されるものと同一のもの。ZZのビーム・カノン兼ハイパー・ビーム・サーベルと同じ位置に装備されているが、ビーム・サーベルとしての機能はない

ハイパー・メガ・カノン

本機の主兵装たる巨大なビーム兵器。バック・パックの右側ミサイル・ポッド部分にマウントされ、右手で担ぐようにして発射される。出力はZZのハイメガ・キャノンより約60%増しの79.8MWと、当時の手持ち火器の中では最大出力を誇り、敵パイロットであるジョッシュ・オフショーが艦砲射撃かと感じるほどの威力を持つ。加えてディスク・レドームとの連動により、数万kmオーダーの長距離で狙撃レベルの精密射撃を行える、というのが(実機に搭乗などしない)アナハイム開発陣の机上論であるが、360°に何の目印も無い宇宙空間、しかも時機・敵機共に高速で機動しているミノフスキー粒子下での戦闘において、長距離からの射撃など特殊な才能が無ければ当てられようはずもないのが現実である。

加えて、エネルギーチャージに時間がかかるのも欠点だが、こちらは複数機で射撃することである程度のカバーが可能。


裏話

このFAZZ(ファッツ)がフルアーマーΖΖガンダムと酷似しているのは設定以前に当然のことで、プラモデルとしての商品名は「フルアーマーΖΖガンダム」なのである。

これは、主役機であるSガンダムのデザインが難航していたため、「ガンダム」のリリースの間隙を埋めるべく「ΖΖ」のモビルスーツのうちリリースされていなかったフルアーマーZZガンダムを新設定カラーと新設定装備で「センチネル」第1弾キットとして使うことになったためである。

フルアーマーながら“着膨れ”のイメージを避けてヒロイックな体型を維持しつつも、長物を肩に担がせて重厚さを出すという矛盾に挑戦したデザインは「センチネル」作中におけるFAZZの立ち位置を明確にしており、高い評価を得ている。

また、カラーリングもガンダム・トリコロールを廃し、白とグレーを基調としたロービジ・カラーにコバルトブルーのアクセントを入れた斬新さは、元のΖΖガンダムとの対比も手伝って大きな反響を呼んだ。


関連機体

MSZ-010ZZガンダム

FA-010S フルアーマーΖΖガンダム

関連タグ

ZZガンダム フルアーマーΖΖガンダム

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました