※ネタバレを含むため閲覧注意
「素晴らしい! ココは天国か? わたしが好き勝手するには最高の世界だァハハハハハ!!」
概要
デス・ドーパントの真の姿であるドーパント。正体のロベルト志島の思い描く死神のイメージでデス・ドーパントに変身していた。ダブルとの戦闘で変身を解除させられ、再び変身した時のメモリ音声(他のメモリと異なり、とても弱々しい物になっている)で真の正体が発覚した。
ロベルト志島の持つ「D」のガイアメモリは「デスメモリ」ではなく「ダミーメモリ」であり(メモリの文字も複製される鎌の形をしたDの文字で両方の意味にとれる)、「死人返り」の真相も「死者を蘇らせた」のではなく「自らが死者に変身した」のが真実であった(死者が姿を現した時本人は姿を消している)。
仮面ライダーダブルに正体を見破られて、タイヤに変身して逃走を図る。それを見たWはハードボイルダーでダミー・ドーパントを追跡するが、ディケイドの力により二人はオーロラを越えて「ライダーバトルの世界」へと飛ばされてしまう。
ダミー・ドーパントはスーパーショッカーのマンモスメカを見るや否や興味を引かれ、飛び乗ってダブルを倒そうとするが、ディケイドに叩き落されてしまいあえなく逃走。
そのまま情けなく敵前逃亡を繰り返すも、同じくスーパークライス要塞が崩壊して逃げのびてきたネオ生命体と合体し「アルティメットD」へと変貌する。
外見
銀色のノッペラボウのような風貌で、亜樹子からは「ショボい」と言われた。
能力
本人の戦闘力は鳴海亜樹子に負けるほど低いが意外と頑丈であり、自分や敵対する相手のイメージから生物・非生物問わずあらゆる物に変身し、その能力を擬態できる特殊能力を持つ。車を見てタイヤに変身していたシーンを見る限り、自分の質量より大きい物には変身できないと思われる。
ネット版では井坂深紅郎から「最強のメモリ」と称された。
備考
映画本編の描写では「アルティメットDとして諸共倒された」演出がなされているため、状況的に「メモリブレイクされない(出来ない)まま死亡した」唯一のドーパントでもある。
スーツは仮面ライダードラゴンナイトに登場するミラーモンスター・ゲルニュートを改造した物。
劇場版第2作「運命のガイアメモリ」にもT2ダミーメモリとしてメモリのみが登場した。
考察
評論家の宇野常寛は『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)において、ダミー・ドーパントの特質は仮面ライダーディケイドと似通っていると指摘したうえで「矮小な人物として描かれ、ヒロインからも他人のまねをして格好悪いとまで罵倒される。(中略)このことからもわかる通り、『W』は確信犯的に『ディケイド』のアンチテーゼとして設計されている。その予定調和は、明確な意図のもとに提示されたものなのだ。」と述べている。