概要・人物
南雲ハジメとは、ライトノベル『ありふれた職業で世界最強』の登場人物で、同作品の主人公である。異世界にいる前はごく普通の高校生で、両親の職業の影響のためオタクであった。
天職は錬成師。
元々気弱で平凡な少年だったが、オルクス大迷宮で奈落の底に落ちた後は、生きるため、そして元の世界へと帰還を果たすためにこれまでの自分を完全に捨てて敵対した者は容赦なく切り捨てていく生き方をしていく。価値観が変わっても完全な外道にはならず、ブルックの街で身バレを恐れてステータスの隠蔽、かつて自身が世話になった人、心配してくれた人の心配をするなどもしている。
劇中の活躍、動向
ある時、クラスメイト大半と異世界召喚されてしまい、錬成師という異世界では最弱の職業を習得する。地球にいた頃はオタクであることが隠してないのが災いしたのか。
クラスメイトから距離を置かれており、積極的に話すのは香織だけという状況。
更にこのことが原因でさらに一部のクラスメイトからは嫌がらせを受けるようになる。
召喚されてからは天職の不遇さから、更に低い評価を受けることになる。
召喚した神についてはオタクの知識から不信感を最初から持っていた。
オルクス大迷宮での研修中に起きた事故により召喚されたベヒモスに天職で抗って逃げようとするが、何者かによって逃げる途中の橋を意図的に破壊されて奈落の底に落ちていった。
その後、恐ろしいレベルのモンスターに遭遇し、その1体である爪熊の攻撃によって左腕を失い、奈落の底にて死の恐怖を感じながら、生き抜こうとするが心が折れてしまい、クラスメイトへの憎しみを考えながら自身が生きるために歪んでいく。
以後は狩った強力なモンスターを喰らい、偶然発見した神秘の回復薬・神水で肉体へ生じる苦痛を癒やしながら、ステータスを上げていく。その影響により髪は白くなった。
階層を進んだ際に結界に捕らわれた吸血鬼の姫と出会い、騒動に巻き込まれないようにするため去ろうとするが、境遇が似ている事を知り、彼女を助ける。
更に彼女に「ユエ」という新しい名を付けた。
その後、大迷宮の最下層まで到達、大迷宮のボスを死闘の末に倒し、反逆者と呼ばれるオスカー・オルクスの残した遺言を聞き、予想していた通り、神が邪悪な者であると知る。
以後は反逆者が残したという残りの大迷宮を攻略すれば、元の世界に戻るヒントが見つかるだろうと、気長な冒険を始める。
一章ではオルクスのボスとの戦いで右眼も失い、向上した錬成により右眼には魔力の宿った義眼、左腕には万能な義手を取り付け、かつて夢見た中二病の塊になってしまい、かなり落ち込んだ後、大迷宮を脱出する事に成功する。以後も様々な出会いがあり、仲間を増やしていった。
最終章ではユエと全ての神代魔法を獲得して、同時に神代魔法の心理も理解してしまい、あまりの情報量に一時は倒れてしまうが、より深く理解した神代魔法を組み合わせて移動の概念を持ったアーティファクトを創作、元の世界への帰還方法を手にする。
その後、エヒトルジュエの手でユエを奪われ、概念魔法で世界を滅ぼそうとするも、ミュウに止められ、彼女の強さでユエの救出を決意できたハジメは、作中で出会った権力者達や、勇者達、さらには竜人族など、トータスのほぼ全戦力と自身のアーティファクトの量産型を結集して、エヒトと戦い勝利する。
本編のエピローグで、香織達の猛攻にハジメが屈服し、本人には8人の嫁+娘。
本編後は地球に帰還するも、帰還者を狙ったマスコミや組織などを遠藤を手駒として使いながら、壊滅、情報操作することで対処し、さらには嫁ズやミュウの起こすトラブルにも奔走するという忙しい日々を送る(ただし、見た目は仲間の魔法などを使って元に戻している)。
使用武器・魔法
アーティファクト
種類が多いので代表格のみ記載。
ドンナー
魔物の肉を喰らい、成長した際に錬成で創る。
いわば銃。
銃口に纏雷を纏わせレールガン化して音速で弾を撃てる。ゴム弾に変える事もある。
ドイツ語で雷とかの意味。
最終章で、他の武器と同じく、エヒトに通用するために改良される。
シュラーク
オルクス脱出前に錬成で創る。
ドンナーと同じく銃で、ガン=カタ的なアクションの際には主にドンナーと共に使う。
最終章で、他の武器と同じく、エヒトに通用するために改良される。
クロスビット
重力魔法を付与させて作成した。
例のファンネルを参考にしているらしい。
後に空間魔法が追加され、どんな攻撃も通さない鉄壁の防御壁を張ることが出来るようになる
最終章で、他の武器と同じく、エヒトに通用するために改良される。
シュラーゲン
単純に言うとスナイパーライフル。貫通力に秀でており、さらには大型化しているため、竜等であろうと貫通する。作中で改良されていく。
最終章で、他の武器と同じく、エヒトに通用するために改良される。
オルカン
単純に言うとロケットランチャー。最初は単発だったが、後に4連装の連発型に改良される。
最終章で、他の武器と同じく、エヒトに通用させるために改良される。
シュタイフ
別名は魔導駆動二輪。
ユエと共に移動するために創ったアメリカンなバイク。
どんな荒地でも備わった力で整地できる。
後にパーティーのメンバーが増えて定員オーバーになったため、一際気に入ったシアの愛車になっている。
他にも魔導駆動四輪「プリーゼ」がある。
ヒュペリオン
太陽光収束レーザー砲。
三章で初登場するが試作段階なため、一発放っただけで焼き付いてしまった。
その威力は絶大で、魔人族を大量に殲滅し、戦意を喪失させるほど。
後に改良型が作られ、連続で何発も撃てる他、ミラーを使って多角攻撃も出来るようになる
本編後には衛星として地球にも上げられ、他の衛星型アーティファクトも同じである。
導越の羅針盤
探知の概念を持ったアーティファクト。
どんなものでも世界を越えて探すことが可能。
元々は反逆者の持ち物だったが、ハルツィナ樹海を攻略した戦利品として譲り受ける。
クリスタルキー
移動の概念を持ったアーティファクト。
七大迷宮をすべて攻略して、より深く理解した神代魔法と極限の帰還の意思を使って製作。
どんな場所にも移動する事が出来て、地球とトータスだけでなく、迷い込んだ天空の世界やさらに遠く離れた世界のシンクレアとも繋がる事が可能。
魔法
錬成
唯一使うことのできる魔法にして、最大の武器。本来は鍛治職に使われるが、落とし穴や拘束具なども作れ、戦闘にも応用できる。10人に1人の割合で持っている。
纏雷
オルクスの狼の魔物の肉を食べた時に得た魔法。
電気を身に纏う事が出来るが、単体では使用せずにドンナーの発射口に使用してレールガン化させたり、仲間が暴走した時の制裁などに使用される。
生成魔法
オルクスの最深部て取得する。
オスカーと同じ錬成の魔法で、適正が高く使用頻度も高い。
概念魔法
神代魔法を全部習得することで使用できる魔法。エヒトルジュエ対策の魔法にすらなりうるほど、使える効果は絶大だが、条件は厳しく、その効果だけを一心に考え、引き出す絶大たる意志と、膨大な魔力が必須であり、その前者は解放者達でも二つしか作れなかったほど難しい。