概要
植物食性の2本の牙が特徴的なディキノドン類に属する単弓類の一種である。体長4mにもなる大型のディキノドン類であり、名前の由来は「ルドルフ・シュターレッカー(この単弓類を発見した人名)に因む」から来ている。体長4mで、三畳紀の単弓類としては大型である。牙はなく、他のディキノドン類と異なり、頭頂骨は前の骨で覆われず全体が露出している。ディキノドン類に特徴的な角質の嘴は先が鈍い。コックスは、これらの特徴からスターレッカリア科をカンネメエリア科とは別の科であるとし、現生のシロサイと同様な食性に結びつけた。この三畳紀中期ディキノドンの二分法は、ザンビアやインドで発見された化石にも適用された。なお、コックスはローマーとプライスがこの属の別種としたやや小型の化石を新しいBarysoma属と命名したが、ルーカスはこれがヒューネが最初に発表したスターレッケリア・ポテンス種の幼体であるとした。一方、ルーカスが認めた別種、スターレッケリア・インポテンスは、ブラジルのヴェガらにより否定されている。