アローラ外のゴローニャは→ゴローニャ
基礎データ
進化
アローライシツブテ→アローラゴローン→アローラゴローニャ(通信交換)
概要
ポケモンSMから登場する、アローラ地方の環境に適応するために、姿を変化させたゴローニャのリージョンフォーム。正式名称は「ゴローニャ(アローラのすがた)」。
体に磁力を帯びており、それに合わせてタイプが初の「いわ/でんき」に。ダイノーズ?知らない子ですね。
進化条件は変わらず通信交換となっている。サン・ムーンではNPCのやまおとこがゴローンの状態で交換してくれるので、それで入手する手もある。ニックネームは「シヨッカ」。
進化前のイシツブテ、ゴローンと同じく磁力によって集まった砂鉄がまるで毛のように見える、特に口ひげと胸毛は剛毛。この点では、ダグトリオのリージョンフォームと似ている。
ひときわ目を引くのが胴体から突き出した2本の大きな黒い岩の柱。
これがレールガンのような機能を持っており、体内に蓄えてある岩に磁力を纏わせ発射することができる。これはクワガノンとよく似た生態であり、掠っただけでも感電して失神してしまうほどの電圧のようだ。ただし、(自力で)そんな技は覚えないが。うちおとすとほうでんとロックブラストは覚えるが、イメージ的によく似合うでんじほうとがんせきほうは覚えない。原種同様に「だいもんじ」などのほのおタイプの高威力技を習得し、これはでんきタイプでも例えばライボルトと同じく有用な個性でもある。
様々な意味でも特異なでんきタイプであり、自力習得する特殊でんき技は「ほうでん」だけであり、更にはなんと「でんじは」を覚えない。
なお、この機能は実際にゲーム内でも反映されており、非接触攻撃などのモーションでは柱の間に埋め込まれた岩が黄色く輝き飛んでいく。発射後は穴の奥から岩がせり上がって装填されているのが確認できる。
強力な機能だがこの能力を得た代償もある。
遠距離攻撃を使うようになったせいか、元から短かった腕はさらに短くなっておりほぼ手首しかない。手足の指も2本ずつの太く短い爪だけになっている。その割にはちゃんとかみなりパンチを使えるが。
また大きな柱は収納できないため、他地方のゴローニャのように丸まって転がることもできない。
灰色になっていた進化前とは違い原種との体色の差はほとんどない、またゴローンでは全身にあったドラバイトの結晶も2本の柱の向かい合った面に3個ずつ計6個並んでいるのみ。
ゲームでの特徴
タイプだけでなく二つある特性の一つも「いしあたま」だったのが「じりょく」に変化している。
そして特筆すべきは、隠れ特性にアローラのゴローニャ系列専用の新特性「エレキスキン」を持っていること。過去作からあった「〜スキン」系の電気版で、他の「〜スキン」系同様ノーマル技をでんきタイプわざとして1.2倍の威力で使うことが出来る。実質的には最高威力の物理でんきタイプである。物理技の乏しさというでんきタイプの課題を克服した数少ないポケモンであり、専用技を持たずにそれを成し遂げる唯一の存在でもある。エレキスキンは現状では専用特性になる。
アローラゴローニャのエレキスキンだいばくはつは全ポケモン中最強の威力を持つ。純粋なタイプ一致威力ならトップのシルヴァディのだいばくはつを大きく上回り、メガオニゴーリのだいばくはつと同じという凄まじい火力を誇る。また爆発かよとは言わない。
ただし技タイプも電気タイプになるため、間違っても地面タイプに撃ってはいけない。ただの犬死にである。
だいばくはつに頼らなくともゴローニャが自力習得出来るすてみタックルにも効果は乗るが、反動が気になるなら最高威力おんがえしでもボルテッカー以上の十分な威力が出る。
…ただ、その隠れ特性持ち個体を入手するのは相当ハードルが高い。
まず、野生のイシツブテやゴローンはじばくを持っているためビビリだまの連鎖が途切れやすい。
ならしめりけを使えばいいではないかと言いたいところだが、ゴルダックやニョロゾはかみなりパンチ、パラセクトはうちおとすやロックブラスト、どちらにも強いヌオーはアローラにはおらずポケモンバンク解禁まで使えない…とアローラに現存するしめりけ持ちがどいつもこいつもアローラゴローン系列に弱い種族ばかりなのである。対人戦ならまだしも長期戦を避けられないビビリだま連鎖においてはこれはかなりの痛手でしかない。
しかし、今作で強化されたディフェンダーを複数使っておけば、被ダメージの件はかなり楽になる。
また、相手のイシツブテが使うかみなりパンチでまひを引くのも結構なストレスになるため、回復アイテム類も事前にたっぷり準備しておこう。
さらにスキルスワップなどの特性にまつわる技を使わなければ特性を正確に判別できない。
また、通常特性にがんじょうがあるため一撃で倒しきれない場合もあるため、事前にステルスロックやまきびしを撒いておき、その後しめりけポケモンに交換するなどの工夫が必要。
もっとも、ステルスロックを使うターンにじばくされてしまうと、また遭遇からやり直すハメになってしまい面倒なのだが、幸いイシツブテの出現率自体はかなり高めなので、そこは根気よくチャレンジし続けよう。
これらの事前準備を怠った場合、その選別は苦行なんてものじゃない。
実際にエレキスキンイシツブテ入手に成功したプレイヤーも二度とやりたくないと愚痴を漏らすレベルである。
逆に、用意さえ整えておけば選別作業もマシになるため、多少億劫でも、事前の準備はしっかりと行おう。
しかしポケモンバンク解禁後は過去作のVCさえあれば簡単に手に入るようになった。
赤緑青ピカチュウVCで入手したポケモンはポケムーバーに持ってくると隠れ特性を持つ種族は必ず隠れ特性になるため、VCから隠れ特性すながくれのイシツブテをサン・ムーンに転送し、育て屋にアローライシツブテと共に預けて孵化を繰り返すだけで入手が可能になったため。
この方法を使えば野生で乱入バトルを駆使しエレキスキンイシツブテに会う必要すらなくなってしまうのだ。リージョンフォームは現在第1世代の種族にしか確認されていないため、ゆきふらしアローラロコンやかがくのちからアローラベトベター、いしあたまアローラガラガラ(ただし進化前にはリージョンフォームはないため厳密にはカブトアーマーカラカラになる)確保にもこの方法は応用可能。
ただしこの方法にも注意点がいくつかある。
VCから持ってきたすながくれイシツブテは♀、アローライシツブテの方は♂でなければ隠れ特性は遺伝しない。持っているイシツブテが逆の性別の場合は一度メタモンを介しもう一方の性別の個体を産ませる必要がある。
またVCの仕様上必ずモンスターボール個体になるため、オシャボにもこだわる場合アローライシツブテを厳選したいボールに収める必要も出てくる。特にガンテツボールは一個しかないため、ポケモンバンクからHGSSの個体を連れてくるとなると第四世代は隠れ特性の概念が存在しない関係上もっと掛け合わせが複雑な事になってしまう。
そして最大の注意点は間違っても通常のすながくれイシツブテにかわらずのいしを持たせて預けてはいけない。100%通常のイシツブテしか生まれなくなる。性格を粘る場合はリージョンフォームの方の親でやるように。
以上の点に気を付けさえすれば、イシツブテ自体カントーで入手しやすいのもあって比較的容易にエレキスキン持ちを入手出来る。