概要
シリーズを通して登場するトランスフォーマーの名前(チーム名)だが、作品によって容姿・性格などは異なる。
しかし、いずれの作品でも「恐竜に変身する」という設定は共通している。
トランスフォーマー(G1)
初代の面子は頭がよろしくない事で有名。
主に「オレ、○○(名前)」と名乗りながら台詞を言うのがお決まり。
また、血の気が多く好戦的で、暴れだすと味方ですら手を付けられない。
開発者はマッドサイエンティストとして有名なホイルジャック先生。
ラチェットも関わっている様子。スパイク曰く、ダイノボットの修理ができるのは、彼等とホイストだけらしい。
最初に作られたのはグリムロック、スラージ、スラッグの3人で、その後スワープとスナールが製作された。一般のサイバトロン戦士と異なり、コンボイ司令官に反逆できないようプログラムがなされており、彼らを利用してコンボイを倒そうとしてその事実に気付いたスタースクリームが「サイバトロンどもの奴隷」と表現したこともある。コンボイが悪党ならまさにその通りの使い方も可能なわけで、的を射た表現と言える。
アメコミではセイバートロン星出身となっており、ドリームウェーブ社のコミックではチーム名も「Lightning Strike Coalition Force」であり、上記5体の他にホイルジャック、チャー、アイアンハイド、インフェルノ、スモークスクリーンも所属していた。
ロボットモードよりも恐竜モードのほうが強く、その能力は敵の飛び道具を無効化してしまう程。
…と言うより作中では無敵の強さを誇っているが、彼等がメインの話以外ではほとんど登場しない。敵はもとよりであるが、味方に与える被害もかなり甚大である為だろう。ただし、さすがに巨大な合体戦士には敵わない。
有機物無機物問わず、なんでも食べることができる。グリムロックは、ブーメランや魚やデストロンの銃などを食べていた。ちなみに彼曰くブーメランは美味いが、銃はひどい味らしい。(ちなみに、そのブーメランは植物人間が作った特殊な代物である)
有機物を食べてエネルギーにする機能は、G1世代のトランスフォーマーではインセクロトンとダイノボットくらいしか持ち合わせていなかった。なお、後述の通り胃袋はないらしいので、食べたものをどうやって消化するかは謎である。
ちなみに、G1メンバーのデザインおよび玩具は過去にタカラから発売された『ダイアクロン』からの「恐竜ロボ」の流用品。
グリムロック以外の4体は更に宇宙海賊ガイスターの構成員として『勇者エクスカイザー』にデザインが流用されたが、こちらの玩具は発売されていない。
メンバー
CV:喜多川拓郎
ティラノサウルス型のロボットに変形するトランスフォーマー。
ダイノボットのリーダーであり、割とまともな方であるが、やはりダイノボット。知能指数はたかが知れている。一時的に天才になったこともあるが、本来の知能指数であることの方が好みである模様。
しかし、それでもメンバーをしっかりと率いているので司令官と同じタイプのリーダーシップはあるようだ。恐竜やシャークトロンを従わせ、敵を攻撃させたこともある。
ティラノサウルス特有の大きなアゴを生かした噛み付き攻撃はかなり強力。
また、口からは炎を吐くことが可能で、その威力はサイバトロン基地を軽々しく焼き尽くす程である。
元のティラノサウルスにも言える事だが、恐竜モードではその巨体に似合わず腕がかなり細い。なんかすぐ折れそう。
自分は強いと自惚れている(そのためメガトロンから傲慢と一蹴される)が、実際かなり強い為メガトロン様でも手に負えない程であった。最強のオートボットの五名に挙げられることもある。
『ザ・ムービー』や『2010』では旧来の野蛮さは鳴りを潜め、萌えキャラに転向。
昔話をせがんだり、キスされて動揺したり、アーシーに頬ずりしたり、裸エプロンになってみたり、宇宙の救世主になってみたり、大天才になってテックボットを生み出したり…
コミックやゲームなどの媒体によっては、サイバトロンが地球に行く以前から既に居たり、司令官になったりと設定が大きく変わるが、頭の悪さと強さは一貫している。
ただし、初期のアメコミではアニメ以上に人間・弱者蔑視の傾向が強調されており、コンボイにも度々反抗的な態度を見せるなど愛嬌のかけらもない。
玩具展開『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』では、何と二重人格。
ロボットモードでは侍の様な性格になるという設定が与えられている。
CV:堀内賢雄
ブロントサウルス型のロボットに変形するトランスフォーマー。フレンジーを上回る怪力の持ち主で、彼がダイノボットを恐れる原因となった。
主体性が無く強い者に従う為、メガトロンからは馬鹿と一蹴される。
しかし意外と勘が鋭く、初陣では「同じマークを付けているのが仲間だと思う」と察しており、ボーッとしてたスナールの窮地を救ったこともある。
なぜか『2010』では微妙に出番が多く、スウィープスやガルバトロンを軽々と撃退したことも。
CV:石井敏郎
トリケラトプス型のロボットに変形するトランスフォーマー。ダイノボットのサブリーダー的存在。
グリムロック同様に口から炎を吐くことができる上、首のエリマキはビームを反射してしまうなど高性能。
メガトロン様曰く「喧嘩好き」。
争いとか戦争ではなくて喧嘩というところが彼らしいといえる。本人曰く、「なんでもかんでも嫌い」らしい。
CV:城山知馨夫
ステゴサウルス型のロボットに変形するトランスフォーマー。
自分の名前をやたら叫んでしゃべる癖がある(これは名前の意味が「獣の唸り声」であることに由来)のに、ダイノボットにおける空気担当。(主に劇場版)
鼻から火炎放射、剣からはビームを放つというユニークな攻撃方法を行う。
「ソーラーエネルギーを充填した時が真骨頂」とホイルジャックは言っているが、そんなシーンは終始なかった上にそんな物などなくてもかなり強い。
『ザ・ムービー』では、チームの中で何故か一瞬しか登場しておらず、活躍シーンもない。
グリムロックをリーダーとして尊敬しており、『2010』では彼を侮辱されて激怒する一面もあった。
CV:塩屋翼
プテラノドン型のロボットに変形するトランスフォーマー。
ダイノボットにおける常識人、というか一番マシな知性を持つ戦士。
ただ、あの中ではマシというだけで、自分の羽についてるミサイルの存在を忘れてしまうなど、やっぱり頭は悪い。あと、胃袋もない。
鉄壁を誇るダイノボットの中では唯一装甲が薄めで、彼がメインだった回は結構散々やられていた。
『2010』では、やや出番が少なめ。更には知能もグリムロックに抜かれたらしく、パーセプターから「ダイノボットで1番賢いのはグリムロック」と言われた。
合体戦士ボルカニカス
2018年に展開される玩具シリーズ「Power of the Primes」で登場した合体戦士。
グリムロックが中心となり、スワープたち4体が手足を構成する。スクランブル合体も可能。
日本国内ではスマホゲーム「アースウォーズ」にて先行公開された。
ビーストウォーズ
ヴェロキラプトルに変身するビースト戦士。
G1シリーズとは違い、『ビーストウォーズ』におけるダイノボットの名は部隊名ではなく個人名。
世代によってはこちらの印象が強く、G1ダイノボットを見て驚く人もいる。
その為、G1のダイノボットチームと区別する為に「ビーストダイノボット」と呼ばれる場合もある。
通称「シマシマ恐竜」「ダーダー恐竜」など。
その名の通り、口癖でしょっちゅう「ダー!」と叫んでおり、その理由は「俺の名前はダイノボットだから。」との事。(質問主のラットルは「聞いたオイラが馬鹿だった。」と後悔している)
ロボットモードは、動物のアバラ骨を意識したデザインのボディをしており、サイバトロンの中では最も長身。
低く唸るような声でしゃべり、常にしかめた表情をしている為、威圧的な印象を受ける。
性格も直情的で短気、好戦的でかつ凶暴だが、卑怯な手段を嫌うなど「戦士」としての誇りを持ち合わせている(変身できないクローンダイノボットとの闘いで敢えてビーストモードのままでいくなど)。
また、意外に仲間思いでひょうきんな一面もある。
トランスフォーマーの戦史にも詳しく、スタースクリーム(G1)の悪評も知っていた。
趣味はハミガキで、好物は生肉である(公式ガイドブックより)。
初代『ビースト』では元々デストロンの一員だったが、惑星エネルゴアに不時着した直後にメガトロンに対して反逆するが、あっさり返り討ちにされてしまう。
その後、今度はサイバトロンを乗っ取ろうとコンボイに一騎打ちを挑むが、デストロンの介入で決着がつかず、そのままなし崩し的にサイバトロンの一員になった。
しかし、元デストロンという経歴の為、当初はコンボイ以外のメンバーからスパイ容疑をかけられたり、その好戦的な性格が災いするなどして険悪な雰囲気だった。
特にラットルとはたびたび衝突し、事あるごとに揉め事を起こして喧嘩が絶えなかった。
(ただし、「あんぽんたんの醤油漬け」「おたんこなすの味噌煮込み」のようにレベルの低い喧嘩も多い。)
しかし、共闘を重ねる内にお互いを認め合うようになり、良い凸凹コンビになってゆく。
『メタルス』では、ゴールデンディスクの意味を知って思い悩み、1度デストロンに戻るが、サイバトロン戦士との友情を忘れることが出来ず再びデストロンを裏切り、人類の祖先を守る為にデストロン全戦士を相手にたった1人で戦いに挑む。
生命維持の限界を超えてデストロン相手に無双し、途中で千葉トロンに猿人を人質にされるも、即席で作った石器で逆転。最後の力でメガトロンの野望を打ち砕き、見事猿人たちを守りきったのだった。
そして、ラットルと友情を確かめ合い、仲間たちに感謝を述べて静かに戦死した。
コンボイはその死に「彼は戦士であり、英雄だった」と賛辞を送り、ラットル、チータスらと共に空に向けて敬礼した(この時誰よりも早く敬礼をしたのがラットルだった)。
遺体は戦士にとって名誉とされる「リサイクリング」によって葬られた。
その後、ダイノボットが作った石器は猿人が拾い、それをを使って堅い木の実を割り、大蛇を撃退した。
偉大なる戦士が残したものは、人類を守っただけでなく彼等が進むきっかけをも与えたのだった・・・。
メタルスダイノボット
メガトロンがダイノボットのデータを使い、実験によって生み出したクローン。
メタルス2化しており、その上スパークにはランページのスパークの半分が使われているため高い戦闘力とほぼ不死身と言える脅威の再生能力を持つ。
あくまでクローンであり本人を蘇生させたわけではないため、人格的には全くの別人で凶暴かつ凶悪で卑怯。
メガトロンに忠誠を誓っているが、彼にはタメ口で話している。
最終決戦にてランページが死んだことでスパークに異変が起き、ダイノボットの記憶と人格を取り戻して窮地のコンボイを助けるも自身はこの戦いでネメシスの墜落に巻き込まれ、生死不明となった。
そして、彼の名は改めて仲間達にサイバトロンの英雄として刻まれた。
…人格的には別人のはずなのにダイノボットの記憶と人格を取り戻した理由はアニメだけを見ていると全く意味不明だが、実は「ダイノボットがもしもの時のために残していた自身の記憶と人格を記録したディスクをラットルが発見して、メタルスダイノボットにインストールする」という話があったがボツになったことが後に明らかになっている。
リミックスでは
ギャグがかなり暴走気味である。
リミックス放送前の5秒CMでは「今日は見なくていいや!うそうそ!」といきなりかましている。
原作の設定やストーリー展開を無視した話に文句を言っているワスピーターに対して、
「家族団らんの時間だ、小難しいことをやってだれが喜ぶ!
俺達がやらなきゃいけないのは体を張って笑いを取ることだ!そして皆さんの疲れた体を癒す!
あぁ、明日も頑張ろうって思ってもらうんだ、笑いは心のビタミンだ!」
…と、ほぼひろしの声で日本語版の方針を体現した名言を残した。
ものまね合戦では、残念ながらモノマネは披露せずコメント係となっている。
チータスが披露した豊臣秀吉のモノマネが優勝したことに対して、コンピュータの判定に若干納得のいかない様子だった。
余談
ちなみにこのダイノボットだが、後の『ビーストウォーズⅡ』ではスラストール、『ビーストウォーズネオ』ではハードヘッドと、立て続けにリデコ玩具が作られており、
無印~メタルスのビーストウォーズ4部作全てに、ダイノボット型のトランスフォーマーが登場していることになる(日本では放送が別枠となった『リターンズ』のみ未登場)。
玩具独自のシリーズ『変形!ヘンケイ!トランスフォーマー』にも旧デザインのビーストダイノボットが登場しており、ファンの間では「このダイノボットは、メタルスダイノボットがネメシスの墜落から生還し、長い年月でリフォーマットされた姿なのではないか」とも言われている。
また、海外版の「ビーストマシーンズ」の玩具展開ではダイノボッツなる部隊が登場(殆どがビーストウォーズネオと恐竜系ビースト玩具のリカラー商品。なのでやたら見たことある人達が出てくる)。死亡したダイノボットのスパークから得た恐竜DNAを使い、オラクルが生み出した戦士達である。あのマグマトロン様もメンバーに入っていたりする。
スーパーリンク
テラーコンの一種、強襲員ダイノボット。
海外版『Transformers Energon』での名称はクルールロック(Cruellock)。
アニメイテッド
「チームダイノボット」名義で登場。
アイアンハイドが壊した恐竜パークの展示ロボをメガトロンが改造する事で誕生した。オートボットと戦うが、彼らの奇策でタールの池に封じられて処分されることが決定。しかし、「心のない機械ではないのかもしれない」と思ったプロールの判断で無人島に放され、以降はそこで暮らしている。
メンバーの名前や「オレ、○○」と名乗るなど、かつてのG1シリーズを意識した演出も多い。
(グリムロック以外は名乗り以外セリフすら無いのだが…)
また、ロボットモードでは3体とも炎を纏う特殊な武器を装備している。
メンバー
グリムロック
CV:藤原啓治
G1と同様に、ティラノサウルス型ロボット(下顎がしゃくれているが)に変形するトランスフォーマーで、チームのリーダー。サーマルソードという大剣を武器とする。
ブラックアラクニアに対し恋心を抱いているらしく、彼女に懐柔される事もしばしば。
基本的にはG1グリムロックと同じような話し方をするが、中の人はビーストダイノボットを演じていることもあって、ダーダー恐竜よろしく「ダー!」とも叫ぶ。
スワープ
CV:飛田展男
G1同様、プテラノドン型ロボットに変形するトランスフォーマー。ダイノボット同様にブラックアラクニアに恋心を抱いている。
武器はサーマルメイスというフレイル。
中の人は本作のサウンドウェーブや『ビーストウォーズ』シリーズのテラザウラー・クイックストライク、『プライム』ではラチェットを演じている。
どうせなら、同じくプテラノドンに変身するテラザウラーにあわせて「カアァ~ッ!」とでも鳴いて欲しい気もするが・・・。
スナール
CV:長嶝高士
G1の同名キャラはステゴサウルスだったが、本作ではトリケラトプスに変形する。一時期チームを抜けていたことがあった。
武器はサーマルクラブという棍棒
中の人は本作のサムダック博士や『プライム』でバルクヘッドを演じている。
ゲームシリーズ
アメリカを中心にXBOX360/PS3/PC用ゲームとして発売された
『Transformers:War for Cybetron』の続編、『Fall of Cybertron』に本格登場(前作でも対戦モードでゲスト参加)。
今作でのダイノボットは元々「電撃同盟(Lightning Strike Coalition Force)」というチーム名だったが、錆の海での極秘任務中にショックウェーブによって捕縛され、恐竜メカに改造された。その後脱走した際に、インセクティコン達に呼ばれた「ダイノボット」の名を各々が気に入り、チーム名を変えた。
メンバーはG1と同じだが、グリムロック以外は饒舌。
玩具は『トランスフォーマージェネレーションズ』でグリムロックのみが発売されたが、他の4体も非正規の物が発売されている。
- グリムロック
CVは初代と同じグレッグ・バーガーが担当。
元々はオートボットの中でも屈指のタカ派で頭も良く、オプティマスにも反抗的な性格であった。
だがショックウェーブによってティラノサウルス型ロボットに改造された上、パワーアップのため頭脳回路へのエネルゴン供給を最低限にまでカットされてしまい、片言で話すようになった。ちなみに改造前はエイリアンタンクに変形した。
その後メガトロンに反旗を翻そうとしたスタースクリームによって自由を手にし、仲間たちと合流した後、ショックウェーブとインセクティコンに復讐を果たしてスペースブリッジを破壊するも、爆発に巻き込まれて行方不明となる。
- スラージ
錆の海の洞窟内でインセクティコンたちに重傷を負わされ、ジャズが見つけた時にはステイシスモードで磔にされていた。その後洞窟内で爆発が起こったため生死不明となる。
ショックウェーブは彼をアパトサウルス型ロボットに改造する予定であった。EDではビーストモードで闊歩するシーンが描かれている。
- スワープ
初代とは違ってかなり饒舌で、やや言動や性格が子供っぽく無邪気。改造前はエイリアンジェットに変形していたが、改造後のプテラノドン型ロボットの身体は結構気に入っている。
- スラッグ
トリケラトプス型ロボットに改造された。後先を考えない猪突猛進な性格。グリムロックを「ボス」と呼び慕う。
- スナール
ステゴサウルス型ロボットに改造された。
本物の恐竜の生体実験からステゴサウルスの防御力に目を付けたショックウェーブの命を受けたシャープショットに、ほとんど拷問まがいの実験台とされていたが、グリムロックらに救出された。
実写TF
2014年8月8日に公開された実写映画4作目『ロストエイジ(原題:Age of Extinction)』にて『ダイナボット』として登場。
古の地球に存在した恐竜の姿を模したトランスフォーマー達で、ストーリーのキーパーソンであり、劇中ではロックダウンに捕縛され、彼の宇宙船内に幽閉されていた。
彼らは闘いによる勝利と自由を愛する集団であり自分たちが支配されたり使役される事を嫌う。
ビーストモードはモデルとなった恐竜より刺々しく、ロボットモードは騎士を彷彿とさせる姿をしている。しかし、ロボットモードはグリムロック以外は殆ど最初にしか出てこない。
劇中で正確な起源は明かされなかったが、ファンの間では「創造主」たちによって肉体を金属化された恐竜たちがトランスフォーマーに改造されたのでは、と噂されている。そのためか、本作では一切喋らないという設定で、獣のように唸る事しかしない。
しかし、コミックス版ではより原作寄りの設定であり、彼らが地球に到来した時代とそれ以前における「惑星の歴史上の最強の生物群」で、それぞれの好みに最も叶った存在をトレースした事になっている。また、映画では恐竜はクリエイターに絶滅させられたとも言及されていた。
何より、伝説の騎士団としてサイバトロンで有名であり、星々を巡る冒険に出た、ロックダウンに捕獲された時は実際に違う惑星に散らばっていた、時空間航行が可能な伝説の宇宙船「ネメシス」を有していた、宇宙船にあった装備は紛れもない誇りあるナイトの武器やナイトを認識するシステム、オプティマス自身とロックダウンによる、オプティマスの搭乗経験を思わせる言動、という事を考えると、やはりサイバトロン出身の古代のトランスフォーマーと見て矛盾はない。
粗暴に見えても、それは挑発または挑戦された場合であり、他のシーンでの描写や、相手の力を認めると協力を惜しまないなど、ナイトにふさわしい品格である事は明らかである。
だが、『最後の騎士王』では、ロボットモードに一度と変形していないばかりか、グリムロックにいたっては廃車をおやつ代わりに食べては人間に怒られて吐き出してバツが悪そうにする、なぜか全員ベビーがいる、ベビーストレイフはドリフトに害鳥扱いされる、など、明らかに騎士というよりは動物的な側面が見られる。ベビーストレイフは、ストレイフがランフォリンクスに近い見た目なのになぜかプテラノドン寄りの姿である。が、方法は不明だが、地中に潜む奇襲戦術を繰り出した。
また、劇中と玩具とではそれぞれカラーリングが異なる。
全員が巨大で、平均的に(ビーストモードでは)オートボットの2~4倍程度、(ロボットモードでは)倍以上程度の大きさがある。ロボットモードを見る限り身長に差はほとんどなく、騎士団という事を考えると、やはりロボットモードが本来の姿であるようにも思える。凄まじいパワーと運動能力を誇る。道を塞げば、ガルバトロンらが追撃を中止するほどの威容がある。
戦いの後は、オプティマスにより自由を宣告され、文字通り野に放たれた。
一瞬だけ、宇宙船内部にてダイノボットの尻尾とも捉えられる物が見えたが、ダイノボットの物だったのかは不明。
これらに似ていると度々言われるが、気にしてはいけない。
メンバー
過去作同様にティラノサウルス型ロボットに変形する。
ただし過去作と違い、ビーストモードの頭部にはドラゴンを彷彿とさせる2本の角が生えており、ロボットモードの際のゴーグルやマスクがない。
恐竜モードでは炎を吐くなど、恐竜というより本当にドラゴン化している節がある。
また、描写からすると、外甲に火薬仕込みまたは発火性のリアクティブアーマーのような機構があるのかもしれない。
武器は「ドラゴントゥースメイス」というメイスで、玩具のカラーリングは茶色。
背びれがトゲ状になったスピノサウルス型ロボットに変形する。
登場したダイナボットではグリムロック共々最大級のサイズを持つ。
劇中で彼に騎乗したクロスヘアーズからは「トゲトゲ」と呼ばれた。
スピノサウルス時の戦闘ではバク転しながら背中の刺で敵を貫いたりして戦う。
変形パターンはビーストメガトロンのように右腕が恐竜の頭部で左腕が尾となる。
初期プロットの1つでは、オプティマスは彼に搭乗する予定だった。また、身体のあちこちから槍を射出する能力も持っていた。
玩具のカラーリングは深紅。
鳴き声は一部エメリッヒ版ゴジラの声が使用されていると思わしい。
怪獣映画とトランスフォーマー関連の音響の繋がりはこれが初めてではない。
双頭のプテラノドン型ロボットに変形するダイナボット。
戦闘狂が多いダイナボットの中では温厚で、戦う時以外は人懐っこい。
吸引されかけたスラッグを救おうとするなど、仲間意識も強い。
玩具でのカラーリングは青。
G1同様、トリケラトプス型ロボットに変形するダイナボット。
グリムロック同様、鬼のような顔だちが特徴で、ほぼ肉食恐竜。
他のダイナボットと同様に命令される事を嫌うが、「~を破壊しろ」という命令には嬉々として従うなど、好戦的な性格はG1と共通している。劇中未披露だが、火炎も吐けるらしい。
本編では暴れまわってはいたものの、ロックダウンの宇宙船に吸引されかけてジタバタしてる場面が多く、「かわいい」という感想も。
玩具のカラーリングは紫。
実写版では出演を果たせなかったヴェロキラプトル型ロボットに変形するダイナボット。
ビーストウォーズのダイノボットとモチーフは共通しているが、特に関連性は無い。
専門は隠密行動。ロボットモードでは鎌を武器とするが、ヴェロキラプトル時の後肢の鉤爪を武器とする事もできる。
初期設定では多数の個体が参戦する予定であった。
玩具でのカラーリングはミントグリーン。
劇中未登場のダイナボットで、ステゴサウルス型ロボットに変形。
ロボットモードでは尾が戦斧になる。戦闘中のスリルを唯一の幸福とする。
玩具でのカラーリングは黄緑色。
劇中未登場のダイナボットで、ブラキオサウルス型ロボットに変形。
グリムロックに迫る巨体を誇り、知能が低く愚鈍な点はG1のスラージに似ている。
ただし、彼の行動は作戦の核であり、戦闘における心の支えらしい。
玩具でのカラーリングはグレー。
ミニダイナボット
『最後の騎士王』に登場。小型犬程の大きさで、ティラノサウルス型のT、プテラノドン型のテリー、トリケラトプス型の3体がいる。
悪戯好きなためオートボット達には邪険にされているが、ケイドやイザベラからは可愛がられている。
また、コンセプトアートではミニスコーンやミニスロッグの姿も確認できる(参照)。
アドベンチャー
本作ではダイノボットはトランスフォーマーの1種族として紹介され、グリムロック、スカウル、トリケラショットが登場する。戦いや物を壊すことを生きがいとした怪力の種族だが、あまり利口ではない。
玩具でも『アニメイテッド』のリカラーでスワープとスラッグが登場する。
CV:山橋正臣
怪力の持ち主で、ティラノサウルス型ロボットに変形する。カラーリングは緑と黒を基調としている。
元々は監獄船アルケモア号にディセプティコンの囚人として投獄されていたが、アルケモア号が地球に墜落して多くの囚人が脱獄した際、そのうちの1人アンダーバイトの逮捕に協力した功績で仮釈放となり、ミニトロンの事件をきっかけに正式にオートボットの仲間入りを果たした。それ以降は今までつけていたディセプティコンエンブレムをオートボットエンブレムに変えている。
戦い好きでちょっと抜けた面があるものの、性格は「気は優しくて力持ち」といった感じの好漢で協調性もあり、過去作のグリムロック像とは大きくかけ離れている。ビーストモードもでっぷりした体型や4本指の前足など、旧復元やゴジラに似ている。
CV:かぬか光明
額に1本角を生やした赤茶色のアンキロサウルス型ロボットに変形する。尾が変形したハンマー「爆裂ハンマー」を武器とする。
温厚なグリムロックとは違い、自身の破壊衝動を満たすためなら他者への被害を全く顧みない根っからの悪党。サイバトロン星ではサンダーフーフの側近の破壊魔として、彼が騙し取った土地の住民を暴力で立ち退きさせるという、地上げ屋まがいの仕事をしていた。しかし明らかに自分の身体より細い電柱の陰に隠れようとするなど、憎めない一面もある。
脱走後は廃墟となったスタジアムの他、高速鉄道の駅やリゾート施設を襲撃し破壊の限りを尽くした。
CV:各務立基
マイクロンのダイノボットでオレンジのトリケラトプス型ロボットからブラスターガンに変形する。
大戦中にディセプティコンの改造実験によって誕生した7体のハイパーマイクロンのうちの一体で、戦後自分たちを見つけたスタースクリームから逃れるため、ディセプティコンのスカベンジャーズとともに地球に飛来した。
スカベンジャーズと協力していた際はサーミドーとコンビを組んでいたが、傲慢で地球人への危害を顧みない彼には辟易していた。スカベンジャーズと決別しオートボットと協力した際も、過去にメガトロンらに虐げられた一件から心を開かず、独断で動こうとした。しかしスタースクリームに他の6体が捕らえられたことで考えを改め、グリムロックに協力してスカベンジャーズを撃退した。
アニメ未登場の玩具限定キャラクター。トリケラトプスに変形。カラーリングは実写版へのオマージュか紫を基調としている。
スワープと共に捕らえられていたが共に脱出した凶暴なパワーファイター。
ブラッディノックアウトをライバル視しており、常に追いかけまわしている。ノックアウト側も彼を捕まえて実験材料にしようと企んでいる。
アニメ未登場の玩具限定キャラクター。プテラノドンに変形。カラーリングは黒を基調としている。
スラッグと共に捕らえられていたが共に脱出した。オートボットでは貴重な航空戦力。
同じく空中戦力のドレッドウィングをライバル視している。
関連項目
ビーストウォーズ ビーストコンボイ ライノックス ラットル チータス