データ
身長 | 30メートル |
体重 | 2万5千トン |
スーツアクター:中島春雄
概要
宇宙生物が地球のカミナリイカ(モンゴウイカ)に憑依して誕生した怪獣。
名前の由来はセルジオ島で信仰されていた伝説の怪物だが、偶然にも姿や特徴が似ていただけであり、伝説と宇宙生物の因果関係は無いと思われる。
体温が0度と非常に低く、近くに潜っていると海が氷のように冷たくなる。
水中から怪光を発しながら現れ、触れた者に凍傷を負わせるほど冷たい触手で人間を捕食する。
テレパシーによってセルジオ島島民の意思を読み取るような描写もある。
弱点は炎や高熱。また、寄生している宇宙生物は超音波を浴びると死滅してしまう。
劇中での行動
セルジオ島の禁漁区で釣りをしていた二人の男性、横山と佐倉を襲撃し、佐倉を捕食。
恐怖で神経質になり島から脱出しようとした横山と、彼を止めようとした島の案内人のリコを襲撃し、横山をも捕食した(途中でコウモリが現れた為、リコは触手から解放され助かった)。
その後は海中で主人公の工藤と宮博士を襲い、更に上陸して島民を襲うが、焚き火の炎を嫌ったことから弱点が判明。小銃でガソリンの撒かれた地点に誘き出され、火柱攻めで致命傷を負って海に逃げ込んだところで絶命した。
憑依していた宇宙生物は死体から逃れて別の生物に寄生したが、リコの証言によりコウモリを恐れていたことが発覚。更にイルカを恐れていた事から超音波にも弱い事が露見してしまう。
余談
- スチール写真や映画のオープニングではガニメ・カメーバと戦っているが、劇中では2匹に会うことなく死亡した。(戦ったのはガニメとカメーバのみ)
- 鳴き声は後にベムスターの鳴き声に改造された。
- 着ぐるみの下の部分に足を沢山もうけ、アクターの足が映らないようにしてある。
- ファミリーコンピューターのゲーム『ゴジラ』ではX星人の操る怪獣として登場。プレイヤーが操るゴジラやモスラの前に立ちはだかる。ゲーム中では一番弱いボスキャラであり、必殺技なども持たないが、たまにノーダメージの突進攻撃でプレイヤー怪獣を封殺してくることがある。このゲームは戦闘に40秒間の制限時間があり、それが過ぎると仕切り直しになってしまう為、非常にウザい。
- ゲームボーイのゲーム『怪獣王ゴジラ』では4面『ゴジラVSキングギドラ』ステージの中ボスとして登場。水中から触手で攻撃してくる。水中では無敵技の尻尾攻撃が使えないうえ、触手に当たるとゴジラが凍結して一定時間動けなくなるので、意外な難敵である。
- プレイステーションのゲーム『ゴジラ:トレーディングバトル』では怪獣カードとして登場。初期デッキにも入っている低コストカード扱いだが、必殺技の「吸盤締め」が強襲、拘束効果を併せ持つ強力な技である為、実はかなり優秀な怪獣である。
- 「ゴジラFINAL WARS」では冒頭のライブフィルムで登場(映像は本編の流用)
- 小学館より発売された子供向けの書籍『決定版 ゴジラ入門』にて、ゴジラに立ち向かう様子が描かれたことがある。深海を泳ぐゴジラの背後から突如襲い掛かり、戦闘になる。ゴジラを触手で雁字搦めにするも、対するゴジラも触手に噛みついて反撃している。
- 『GODZILLA(アニメ映画)』の前日談小説『怪獣黙示録』では地中海に出現。アフリカ大陸からの脱出を図る難民に襲い掛かった。劇中ではクラーケンと呼称されていたほか、EU各国は難民の流入を阻止すべく、意図的にゲゾラを放置していた節がある。