概要
このDD13形ディーゼル機関車は当時駅構内及び操車場などで使われていた明治～昭和初期製の蒸気機関車を置き換えるために計画、製造された。また構内入れ替えだけではなく支線や引き込み線の小運転にも対応するように設計された。
外観は米陸軍8500形（DD12）→DD11へと引き継がれたアメリカンテイストを引き継ぐスタイルで凸型である。
370馬力のエンジン2基（740馬力）と液体変速機を二基搭載した国産の量産ディーゼル機関車の基礎となった車種である。
1961年3月から製造された111番からはエンジン出力を合計1000馬力へとパワーアップ、ボンネット周りの形状をリファインしたものとなりより近代的な外観となった。
501番以降は111～を基礎に重連総括装置を搭載した形である。
1958年から1967年にかけて416輌が製造されたがさらに性能を向上させたDE10が開発、生産されたためされたためDD13の製造は打ち切られた。
また、ラッセル装着型としてDD15、ロータリーヘッド装着型としてDD14が製造されている。
ヤード輸送の終焉により1986年11月改正で運用を離脱し、国鉄時代に全てが廃車となったが、一部は私鉄や臨海鉄道などに譲渡された。
また、複雑な構造ではなく、2エンジンということから故障時の冗長性から好む事業者も多く、準同型機も少なからず製造され、流れをくんだ機関車は2010年代に至るまで製造が継続されており、それらは現在も少なからぬ数が現役である。
蒸気機関車D51や電気機関車ED75ともどもトミカになった鉄道車両でもある。
