“A”

まほうのししゃ

『魔法少女サイト』の登場キャラクター。

※以下、単行本未収録につき、ネタバレになりますのでご注意ください!!

概要

私は“A” 魔法の使者だよ…

楽しい魔法少女ライフを…

「魔法の使者」を名乗る謎の人物。

能面を被り、黒マントを纏った出で立ちで、声も変えており、霰矢冬子をはじめとする不幸な少女の前に突如現れ、魔法のステッキを与えている。

しかし魔法少女サイトの使いの者ではないらしく、“A”からステッキを与えられた霰矢は魔法少女サイトの存在を知らなかったが、ステッキを与えられた際に「誰かにこのこと（“A”やステッキの件）を喋ったら、キミを殺しに行く」「キミのことを常に見ている」と“A”から念を押されていた。

現時点において、“A”の目的や詳細、魔法少女サイトやサイト管理人との関係性については謎に包まれたままだが、魔法少女サイトとは別の目的を持ち、不幸な少女に与えるはずのステッキを少女だけでなく、鴉間巽・最原竜我・久松翼冴の不良少年グループといった少女ではない者にもステッキを与え、“A”からステッキを渡された少年達を裏で従えているが、2年前に湖村花夜の妹・湖村愛里がステッキを手にした最原達3人に襲われ、壮絶なリンチの末に惨殺される「黄金井市少女リンチ殺人事件」を引き起こした事件の黒幕、実質的に花夜の家族の人生を狂わせた全ての元凶である。

霰矢や最原達不良グループといった“A”からステッキを受け取った者は、いずれもステッキで花夜の妹の愛里や米河ひとみ子などと言った一般人を無差別に襲っており、“A”はその現場周辺に密かに姿を現している（ただし、霰矢はあくまでも治癒能力を持つステッキを探すことが目的であった）。

男女関係なくステッキを配布している“A”とは異なり、不幸な少女のみにステッキを配布するサイト管理人・漆の協力者である美炭貴一郎と彼の妹に強襲を仕掛けた際、彼女が持っていたステッキの力で時を戻され、次なる魔法少女の人材としての適任者と、美炭に選ばれたことから、“A”は恐らく少女であると思われる。

ステッキ

特殊な光線を出し、撃ち続けている間は撃たれた者が自分の意思とは反対に今までの行動が遡るドライヤー型。紋章はÅ。

しかしドライヤー型をはじめ、仲間に持たせているステッキはいずれも美炭が地下室に保有しているステッキと同一のものであり、“A”が地下室から持ち出しているか、または何らかの手段で美炭と同じステッキを複製して手に入れたのかは謎のままである。

“A”からステッキを受け取った者

霰矢冬子

爆発を操る指揮棒型ステッキ（紋章は∞）を受け取った魔法少女。治癒能力を持つステッキを探し、花夜のステッキを狙った。

鴉間巽、最原竜我、久松翼冴

「黄金井市少女リンチ殺人事件」の実行犯である不良少年グループ。事件後、花夜の父による復讐制裁によって惨殺され、死亡。“A”から受け取ったステッキは不明。

“A”の仲間

白づくめの服装に仮面を被った二人組の少年（本名不明）。爆発・火炎系能力を持つ竹刀型（紋章は÷）とクロスボウ型（紋章は￠）ステッキでアリスに襲いかかり、ステッキで時を戻したアリスと美炭によって拘束されたが、その後の消息は不明。

“A”から受け取ったステッキで殺された犠牲者

湖村愛里

花夜の妹。2年前、ステッキを手にした最原達不良グループにリンチされ、死亡（享年8歳）。

米河ひとみ子

美兼山高校1年生。霰矢（または別の爆発を操るステッキを持つ者）によって顔の左半分を爆破され、死亡。

明田松路

都内勤務のサラリーマン（44歳）だったが、“A”からステッキを受け取った何者かに襲われ、ステッキの力で急激に老化し、老衰死した。

否定された人物

備考

彩をはじめとする魔法少女や雫芽さりなの親友といった魔法少女の関係者の名前には、霧や露などの水や液体に関係した漢字が一文字入っているのに対し、美炭や彩のクラスメイトである火本真には、火や炭といった火に関係した漢字が一文字入っているが、詳しい関連性は不明。
第1部38話にて漆をはじめ、おかめの捌やひょっとこの弐などのサイト管理人が登場しており、18人のサイト管理人の中でも特に謎に包まれている黒マントの拾陸が登場しているが、現時点でサイト管理人と“A”の関係性も判明していないため、拾陸が“A”とは少々言い難いところがある。

※以下、ネタバレ注意!!

ここから先は第2部20話（通算第75話）以降の話に関わる非常に重大なネタバレが含まれています。

閲覧にはご注意ください。

…上述で語られる、米河ひとみ子をはじめとした無差別殺人、美炭及びアリスとの攻防は1年前の出来事であり、“A”に変装した霰矢が美炭と接触するという作戦において、“A”はその1年前に死んでいることや美炭が“A”の死を目の当たりにしたという事実が判明。

美炭が地下室に保有している大量のステッキも、“A”やその仲間が所有していたものを回収したステッキであり、サイト管理人・漆からその忠誠心や功績を称えられた美炭は人間でありながらも契約を交わしたということだった。

そして地下室に囚われの身となって命を落とした少女は…、本編とリンクする公式スピンオフ作品『魔法少女サイトSept』の登場人物の一人である、安條磯子。

彼女こそが魔法少女サイトの者でもなく、少年少女にステッキを与えていた謎の（漆曰く、厄介な）存在・“A”であった。

“A”の編集履歴

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