概要
エーテル財団の代表『ルザミーネ』とウルトラビースト「UB01 PARASITE」こと『ウツロイド』が合体した姿。
この名称は公式名称ではなく海外でのフラゲ時につけられた仮称がそのまま普及してしまった、日本でいう御三家や準伝説などと同じ非公式の呼称である。
とはいえ、今後正式に名称が発表されるまではこの名で呼ばれ続けることとなるだろう。
淡く艶やかなブロンドの髪は殆どが黒く染まり、下半身も宇宙の闇のような暗い紫に変色。巨大化したウツロイドの頭部に包まれるようにして宙を漂う。
黒く染まり肥大化したそれぞれの触手には不気味な目が複数ついており、ルザミーネの腕と一体化した触手には指のような突起が付いている。宇宙空間を閉じ込めたようなその姿は美しくも禍々しい。
融合前の少女の様な雰囲気は影も形も無くなり、まるでエイリアンの様なその変化ぶりから、ウツロイドのフォルムチェンジまたはメガシンカに似た形態なのかもしれない。
一見ファンタジーRPGのボス然とした強そうな姿(とポケモンと直接戦えそうな見た目)だが、後述の通り別に彼女自身と戦うわけではないのであしからず。
経緯と結末
エーテル財団代表の真の姿は、コスモッグとウルトラビースト、そしてスカル団に関する一連の事件の黒幕であった。
ポケモンシリーズ恒例の「悪の組織のボス」ポジションに女性がついたのは彼女が初。
ウルトラホールによって夫を失ったルザミーネは、夫を救うべく残されたコスモッグの持つ力を利用し再びゲートを開けようと研究を続けていた。
その後。何があったのかビーストを手に入れることに固執するようになり、ウルトラゲートを開放しようとするも、寸前にエーテルパラダイスに潜入していた主人公一行に阻止される。しかし、檻に入れたコスモッグを使い強引にウルトラゲートをこじ開け、ウルトラビースト達の世界「ウルトラスペース」へとグズマと共に去っていった。
大試練を為し遂げ伝説のポケモンの力を借りて追いかけてきた主人公達と再び対峙したルザミーネは、
「リーリエが自分の愛に応えてくれなくなったのは主人公の悪い影響を受けたからだ」と逆上し、リーリエの目の前で主人公を打ちのめすために勝負を仕掛けてくる。
この時既に寄生した宿主の身体能力を高め、精神を覚醒させるというウツロイドの神経毒に侵されており、自ら捕獲したウツロイドと融合し『マザービースト』へと変貌した。
(この時繰り出してくるポケモン達は、ウルトラスペースのエネルギーかあるいはウツロイドの力か、ぬしポケモンと同じオーラをまとっている。)
バトルは主人公の勝利という形で終わるが、その後自らの手で始末しようとしたのか、主人公に対し突撃するルザミーネだが、
リーリエの願いにより、伝説のポケモンが放った力でウツロイドの寄生から解放され、元の姿に戻った。
自我を取り戻したルザミーネは、主人公と共に自身を乗り越えた娘の成長を認めた後、意識を失う。
ウルトラスペースから脱出した後は、治療のためグズマに連れられエーテルパラダイスへ帰還するも、ウツロイドとの分離の際に体内の神経毒が抜けきらず、衰弱した状態が続いてしまう。
リーリエはウツロイドの毒に侵されたままの母を助ける決意を固め、かつてポケモンと合体・分離したことがあるというマサキのもとを訪ねるため、そして一人のトレーナーとして経験を積むためにカントーへと旅立っていった。
なおポケモンUSUMではルザミーネはウツロイドと合体しなかったため、この姿は登場せず昏睡状態にもならなかったため、クリア後もアローラに残り代表を続けている。
手持ちポケモン
ウルトラスペースでの手持ちポケモン。
エーテルパラダイスでのバトル時よりもレベルが上がっており、ぬしポケモンと同じオーラを纏っている。
この時の彼女のポケモン達は、主人と同じくウツロイドの悪影響を受けたのか(無表情のキテルグマを除き)目つきが悪くなっている。
アニメ
サン&ムーン53話にてウツロイドに攫われたルザミーネは、サトシ達がウルトラスペースにやって来た時点で既にこの姿に変貌しており彼らと対峙する事になる。
詳細はルザミーネの記事で。
余談
ゲーム本編ではその見た目から“自分が戦ったほうが強そう”等の意見が多数上がっていた事を反映してか、アニメではマザービースト自身もサトシ達を攻撃するばかりか、手持ちの無限回復や完全にルミザーネを取り込んだ要塞型第二形態をアニメオリジナルで追加されている。
関連イラスト
関連タグ
フラダリ、メガフラダリ:同様に最終戦で変身してくる敵組織ボス。ある意味仲間同士。
RéBURST:漫画作品。人間とポケモンの融合つながり。戦闘能力自体はメガシンカ程上がっていない点も共通。