概要
体が青がかった灰色のオス猫で、ジェリーのケンカ友達。フルネームはトーマス・キャット、略されてトム・キャット(オス猫を意味する英単語)とも呼ばれる。
主人は白人の夫婦+子供二人&黒人の召使いで、従兄弟にはトムにそっくりでネズミが嫌いなジョージ、悪友のブッチがいる。
ほぼ毎回、何か悪巧みをしているがジェリーに返り討ちされることもよくある(一部、ジェリーのイタズラによるものもある)。特に「失敗は成功のもと」では、トムが「なんでいつも俺ばっかりこうなるの?!」と言う台詞が普段の状況を端的に表れているといえよう。
しかし、ある回ではトムの逆転及び完全勝利の回もあり、その多くがサブキャラの介入(前述のジョージやニブルス、スパイクなど)がある。
また、図々しい子猫や代わりの猫が現れた時など、ジェリーとの利害が一致した時には共闘し、ジェリーの知力とトムの運動神経の良さが合わさりある一種の勝ちフラグが立ち、ほぼ100%勝利・成功してみせる。(それでもかなわなかった回は「おじさんに降参」のジェリーのおじ・ペコス)
回によってまちまちだが、基本的には飼い猫としての登場が多く、しかも当時の見解からしても飼われている家はかなりの豪邸。ある回では主人の100万ドルの遺産を相続する権限すら与えられる程信頼は厚い。しかし、トムが飼われている家には必ずジェリーもいる為、ネズミ嫌いなお手伝いさんなどからよくジェリーの退治を命じられるが、結局ジェリーに手玉を取られ、追い出される事もしばしば。(しかし次回の話まで持ち込まれる事はなく次話では無事に復帰している)
お人好しな性格でもあり、赤ちゃんが脱走した時はジェリーと協力して世話をし、「ネズミの学校」ではニブルスに対して優しく接してあげたり、「素敵なママ」では自己犠牲を厭わないアヒルの子を見て感動して改心して立派な親になりきるなど、そういう性質も見られる。もちろん、相手がジェリーでも例外ではない。
また相手が強い立場になると急に弱気に堕ちいりやすいのか、「なかよし」ではカナリアがその場に落ちてた銃を拾った際にカナリアが落とした時に何故かそのまま返したり、「お好みサンド」などでもハエ叩きで4回も叩かれ堪忍袋の切れたジェリーにそのままハエ叩きを渡したりしている。(なおこのパターンは他の作品や他のキャラでもよく見られる。)
特技・好物
非常に多芸で、特にピアノ演奏は天下一品。友達といっしょに演奏することもある。のちには歌にも力を入れたようだ。
スポーツの面でもビリヤードを始め、ボーリングやテニスなどもやってのけるが、唯一ゴルフだけは下手なようだ。
他にも料理や開発、赤ちゃんの世話など、実用性の有無に関わらずあらゆる才能を見せつける(女主人曰く「色々と役に立っている」)が、わずかにジェリーにはかなわない。
彼は牛乳が大好物で、朝イチに配達の牛乳の交換をしては嗜んでいる。しかし、時々ジェリーに邪魔されることもある。逆にジェリーの好物であるチーズは苦手であったが後に克服。
腕力は、ジェリー以上スパイク未満でこれも各回によってまちまちといったところ。集団のネズミにタコ殴りにされる事もあれば、何十キロのダンベルを軽々と持ち上げられるなど差が激しい。だが、日頃からジェリーを追いかけてるだけあって脚は速い。
ジェリーとの関係
勝敗に関わらず作中では争っているシーンが多いが、前述のように協力して立ち向かうシーンも多く、ジェリーに何かアクシデントがあった際には迷わず救ってみせる。
仲良くしているシーンも多く、「強敵あらわる」ではイナズマを討伐した際にはジェリーに褒美としてパイの半分(体格的にジェリーが得している)をあげ、「悲しい悲しい物語」では2匹でジュースを飲んでいるシーンがあるなど、ただの「ケンカ友達」ではないことを伺わせる。
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