概要
2018年4月からTOKYOMXおよび岐阜放送、さらにはBSフジ、ついでに赤坂のお友達約1局にて放送されているオリジナルテレビアニメ。制作会社はボンズ。総監督は樋口真嗣。シリーズ構成を岡田麿里、キャラクター原案を青木俊直が務める。新人航空自衛隊員と秘匿されたドラゴンの物語。
物語
素直すぎて無意識に他人を傷つけてしまう甘粕ひそねは、自分の性格に悩み、任期制の航空自衛隊に入隊し岐阜基地に配属された。しかしそこでひそねはドラゴンのまそたんと出会う。
実は政府と自衛隊は秘密裏に「変態飛翔生体」通称「OTF」と呼ぶドラゴンを戦闘機に擬態させて管理していた。さらに、そのドラゴンに乗り込む飛行要員「Dパイロット」にひそねは選ばれてしまった。
国家の命運すら左右するドラゴンと関わることとなったひそねの運命が動き出す。
登場人物
岐阜基地所属のDパイ候補生。思ったことを無意識に何でも口にしてしまう性格とそれによって人を傷付けている自分に嫌気がさし、任期付き自衛官として自衛隊に入隊。岐阜基地で事務を行っていたが、適性が認められ配置転換されDパイ候補生となる。二等空士。
岐阜基地所属のDパイ候補生。ひそねが配属されるまで岐阜基地唯一のDパイ候補生だった。ガラと口が悪くひそね曰く「小学生ヤンキー」。母がDパイだったためDパイに対して強いあこがれを抱いている。二等空士。
岐阜基地にてヤクルトの販売をしている謎の老女。たびたびひそねの前に現れては助言のようなものと、ヤクルトの商品を渡して去っていく。
岐阜基地所属のOTF機付長。童顔だが喫煙者。常にOTFの身の回りの世話をしている。空士長。
岐阜基地所属の戦闘機パイロット。一等空尉。
岐阜基地所属のOTF飛行班の班長を務める女性。二等空佐。
Dパイ専用のパイロットスーツを制作する民間業者の技術者。
飛行開発実験団の司令。空将補。
岐阜基地にてF-15Jへ擬態するOTF。黄色い帯状の模様があるのが特徴の紺色をしたドラゴン。ひそねが着任するまで3年間Dパイを拒否していた。
変態飛翔生体:通称『OTF』
日本に古来より存在してきたドラゴン。過去の様子を描いた絵巻物においては、東洋の龍(日本式の3本指の龍)として描かれている。その存在は国の富の象徴とされOTFを巡って過去には戦が起きたともいわれている。
時の権力者によってその時々に適切な事象や物(天女の羽衣、大凧など)に擬態させその存在が秘匿されてきており、時代の変移によって管理が幕府から日本政府に代わり、擬態するものも航空機へと変わった。帝国陸海軍を経て現在は航空自衛隊によって秘匿業務がなされている。そのため現代においてもドラゴンは空想上の生き物とされている。
航空自衛隊ではOTFの体調や擬態するための装備の管理をする整備隊とOTFを操作する専門の女性パイロット『Dパイロット(Dパイ)』が所属する飛行班を設置しOTFの維持管理を行っている。
代謝による熱量が高く、飛行することで翼から排熱をして体を維持するものの、本人の意思で飛ぶことを拒否することもあるため、その際は大量の水による冷却を行う。
岐阜基地の飛行開発実験団(組織として実在)にいた個体はひそねがDパイ候補生として着任するまで3年間Dパイの受け入れを拒否しており、水による冷却も限界に達しようとしていた。
Dパイ
航空機に擬態するための装備をしたOTFに直接飲み込まれることで体内から航空機形態への操作や飛行に関する指示を出す。操作する場所は胃であり、特定の部位を刺激しての操作となるのだが、場所が場所なため消化される危険が伴うことから専用のパイロットスーツを着用している。外の様子はヘルメット型デバイスのヘッドピースリアライザ(通称:ヘッピリ)によって全天周囲モニターのように透過されて表示される。OTFの体内から出る方法は基本的にはリバースとなるが、緊急時には別の場所からになる。