「ゼノブレイド2」が発売されてから数ヶ月が経過した頃、とある人物がこのゲームのシナリオ原稿をtwitterに流出させ大きな話題となる。しかしその後注目を集めたのは、誰が・どうやって・なぜ原稿を流出させたのかという詳細な経緯ではなく、流出した原稿に書かれていたシナリオそのものであった。
なんと、ヒロインと敵キャラクターのポジションが入れ替わっていたのである。
「ゼノブレイド2」の主人公レックスと対立する秘密結社「イーラ」のメンバーであるメツ。上記のシナリオではなぜか彼がメインヒロインの座を射止めており、逆に本来のメインヒロインであるホムラが、世界を滅ぼそうとする悪のブレイドとして描かれていた。現在市場で流通している製品版と大きく異なるその内容に、多くの人々が衝撃を受け、「メツブレイド」と名付けたのだった。
以下、ネタバレ込みの真面目な概要
実際は、「ゼノブレイド2」のプレイヤーの間で語られる、とある妄想ネタのことを指す。
メツの正体は、ホムラと同じ神に作られた「天の聖杯」と呼ばれるブレイドであり、最終的にはレックスたちの前にラスボスとして立ちふさがる物語の重要人物。
いうなればホムラとメツは表と裏の対極の存在で、もしレックスと同調したのがホムラではなくメツだったらというifルート、通称「メツブレイド」というネタが話題となった。
- 「レックス、私を楽園に連れて行って」→「小僧、俺を楽園に連れて行け」
- 「ふふっ、おそろいですね」→「ふふっ、おそろいだな、小僧」
- 「やめて、私の思い出を奪わないで」→「やめてくれ、小僧との思い出を奪わないでくれ」
など本編でのホムラの台詞をメツに置き換えたネタが多く見られるが、メツががたいのいい大男なためそのギャップは凄まじく、多くのプレイヤーの腹筋を崩壊させており、このネタのせいで本編のムービーを見ると頭にちらついてつい笑ってしまうという声まで出ている。
また逆にメツの台詞をホムラに置き換えたネタもある。この場合ホムラよりもヒカリのほうが違和感がなく、ホムラやヒカリが悪女のラスボスになるのもそれはそれで悪くないといった感想も上がっている。
- 「くだらねえ、ノイズだらけじゃねえか」→「くだらない、ノイズだらけじゃない」
- 「健気だったぜぇ、私の思い出を奪わないでとか言っちまってよぉ」→「健気だったわよぉ、小僧との思い出を奪わないでくれとか言って」
この入れ替えネタを使ったコラや動画も作られている。
これによりメツはプレイヤーの間で一番ネタにされるようになった。
ただネタ抜きで見ても本編でのメツの敵対する者に対する好戦的な性格はドライバーの影響を受けた面が大きく
メツ自身の性格は味方と認めた者に対しては面倒見がいい兄貴肌なタイプなため、レックスとの相性は結構いいのではないかと言われている。なによりメツがブレイドになればメツの武器が使えるため、本気で実装してほしいという声もある。