「わわ・・・なんだありゃ!? い 隕石か!?UFOか!?」
概要
サイヤ人編に最初に登場した農夫の中年男性。ヒゲを生やしたがっしりした体格で、オーバーオールに麦わら帽子をかぶり、眼鏡をかけている人のよさそうな男性。
突如来襲したラディッツに驚き、「戦闘力…たったの5か…ゴミめ…」と吐き捨てられてしまい、詰め寄られる恐怖のあまり所持していたライフルを発砲。しかし素手で銃弾をつかみ取られてしまい、驚き逃げる間も無くラディッツが指で弾き返した銃弾の直撃で、あっけ無く殺されてしまう。
アニメでは死因が異なり、ラディッツが弾き返した銃弾は、おっさんではなくライフルを貫通破壊して後方の車のボンネットを直撃、その衝撃で向きが変わった車へ反動で飛ばされたおっさんは後頭部を強打してショック死した。その後、ラディッツが悟飯をさらってこの地に戻り、悟空、ピッコロ、亀仙人たちが後を追って来た際にもおっさんの遺体や存在には触れられず描かれなかったことから、近隣の住人か遺族を発見して回収したことが暗示される(原作では乗っていたトラックはそのままだったが、アニメでは悟飯が隠れようとしたためラディッツが消滅させた)。
・・・おっさんの出番はこれだけであり、恐らくドラゴンボールで生き返る事も出来ていない思われていたが、「ドラゴンボールZ」のハイスクール編で悟飯がすれ違う形で再登場し(同型のトラックも描かれた)、実は生き返っていた事が判明。考えられる可能性として、死亡から1年も経ないうちにベジータ来襲、その1ヶ月半後に「フリーザ一味に殺された者を全員生き返らせる」という願いで、おっさんを殺したラディッツがフリーザ一味でとして地上げしてたため、ギリギリドラゴンボールで生き返れる対象=過去1年以内に死んだ「フリーザ一味に殺された者」の条件に当て嵌まり、幸運にも生き返れた説(しかし、直後に魔人ブウの猛攻で地球と全人類は滅亡したため、ナメック星のドラゴンボールで復活はするがおっさんは二度も死と再生を繰り返すという数奇な運命を辿ったことになる)。作中に戦闘力という概念が初めて登場したシーンとだけあって、その知名度は非常に高く、「ドラゴンボール」の中でも一二を争うほど著名なモブキャラである。
なお、おっさんが生き返れた理由が上記の仮設通りだとしたら、ラディッツの地球襲来はフリーザ一味として地上げ中にサイヤ人3人では少々手こずりそうな惑星にて戦闘中で、ふとしたことから存在を思い出したカカロット(孫悟空)を仲間に引き戻そうとしたのが理由で、総合的にフリーザ軍の地上げ任務遂行の一環であったが、ベジータとナッパは自分たちの不死身願望でドラゴンボール奪還と地球人皆殺しというフリーザの命令に関係ない勝手な行動であったため。ナッパ達に命を奪われた地球の者は、「フリーザ一味に殺された者」にはならず、別条件で生き返ったのはピッコロと神、天津飯、ヤムチャ、餃子だけで、壊滅した東の都の住人達などは生き返れなかった(ブルマたちも=作者もアニメスタッフも、無情にも失念していた)ため、その意味ではおっさんが非常に幸運だったとも解釈できる。
また設定考察などの話題では、戦闘力を理解するための基準値として必ずと言っていいほど引き合いに出されるキャラでもある。なぜなら悟空たちと違い、ただただ普通の地球人で戦闘力というものが測定された唯一キャラだからである。要するに子供向けの怪獣図鑑で「サイズは東京ドーム○個分」「力はブルドーザーのX倍」とかの現実に存在するものとの比較で描写すると手軽にリアリズムが出やすくなるのと同じである。
余談
『銀魂』の西郷特盛は好きなキャラとして「ラディッツに瞬殺された戦闘力5のゴミ」とこのおっさんを挙げている。
ドラゴンボールの原作者の鳥山明がキャラクターデザインを担当しているドラクエシリーズの六作目では、クワとカマでボストロールクラスの終盤の強敵を二匹同時に相手にして主人公たちが駆け付けるまでしのぎ切り、故郷のライフコッドを護り切った農夫がいる。
関連項目
ライフル銃の男:モブキャラ繋がり。こちらは悪人。