概要
宇宙海賊バルバンの幹部で、4つの軍団のひとつ「イリエス魔人族」を率いる軍団長。
ブクラテスの姪で、彼を「おじさま」と呼ぶ。
性格は卑怯かつ強欲で、作戦が成功した暁にはゼイハブ船長に金貨を請求しており、ゼイハブも「始末に終えない」と言わしめる。そのためゼイバブからの信頼はサンバッシュよりも低い。
軍団長の中でも特に剣将ブドーとは全く反りが合わず、自身の計略でブドーを失脚に追い込んだ後、魔術でダイタニクスを復活させようと目論む。
実はゼイハブに計略を既に見抜かれていた事がのちに明かされるのだが、ブドーが失脚した時点でイリエスを糾弾しても戦力の低下に繋がるだけであまりメリットが無いと判断された形で敢えて黙認されていた。
とはいえ、ルールを破ってブドーを陥れた件に関しては流石にゼイハブは憤慨していたらしく、イリエスの死後、宝石となった彼女を復活させようとしたブクラテスに制裁を加え、残った宝石もバットバスに砕かれてダイタニクスの防腐剤として使われるという因果応報の末路を辿ってしまった。
イリエス魔人族
魔術を使ってダイタニクスを復活させようとする。
モチーフは世界各地の怪物で、名前は「メドウメドウ」「ヒエラヒエラ」のように3文字の繰り返しとなる。(弟のデスフィアスは除く)
イリエスを「マザー」と呼び、展開する作戦はリーダーの性格を反映してか、水面下で相手の心に付け込む卑劣な作戦が多い。
また、リーダーが女性ということもあって、バルバンの女魔人はすべてここに属している。
バルバエキスの容器は原住民の酒入れ型で「イリエス魔人族はしぶといのだ(しつこいのよ)」と言う。
- メドウメドウ
声:津野田なるみ
モチーフはメドゥーサ。
ブドーを失脚させるためにイリエスと共に暗躍する。
その後、調子に乗って真相を明かしたことでブドーの怒りを買い、ギラサメ残酷剣で倒されるという自業自得の最期を遂げたため、ギンガマンとは唯一交戦しなかった。
実際の初登場は第二章だが、サンバッシュが行動隊長に選ばれたため出撃しなかった。
スーツは後に、妹のメルダメルダに改造された。
- ワンガワンガ
声:辻村真人
「憎しみ」という感情を吸収する「憎しみの槍」を武器とする。
結果としてはブルブラックを倒したことになるが、黒騎士は次の回でヒュウガに転生する。
後に邪帝イリエスによって亡霊として召喚される。
「イリエス魔人族…シブトイ」と片言で巨大化している。
- ゲルトゲルト
声:八代駿
人間を鏡の中に閉じ込める「鏡封じ」という技を使い、39人の生贄をダイタニクスに捧げて復活させようとする。
余談だが、声を演じた八代は特撮作品において、この役が最後の出演となり、その後の2003年6月に逝去している。
- モルグモルグ
声:飯塚昭三
81人の乙女の若さを奪い取り、それを秘薬として調合し、ダイタニクスを復活させようとする。
後に邪帝イリエスによって亡霊として召喚される。
- ヒエラヒエラ
声:篠原恵美
モチーフはキューピッド。
優しさや思いやりを奪う矢が武器で、111人の心を集めてダイタニクスを復活させようとした。
後に邪帝イリエスによって亡霊として召喚される。
声を演じた篠原は、この役がスーパー戦隊シリーズ初出演である。
- バルキバルキ
声:岩崎征実
モチーフはイエティ(雪男)とビッグフット。魔人族では唯一の脳筋。
鋼星獣を操るコントローラーを使って、星獣達を全滅させようとした。
後に邪帝イリエスによって亡霊として召喚される。
- ガーラガーラ
モチーフはカーリー。
占いの館を開いて、333人の人間をダイタニクスの代わりに石化させることで復活を目論む。
後に邪帝イリエスによって亡霊として召喚される。
余談だが声を演じた塩屋翼はヒエラヒエラ役の篠原と同じく、スーパー戦隊シリーズでは初出演である(実兄の塩屋浩三は幾度か出演)。
- メルダメルダ
声:山田美穂
モチーフはメドゥーサで、メドウメドウの妹。
恐怖に怯える22人の人間をペンダントに閉じ込めて、それを生贄にダイタニクスを復活させようとする。
バイク「ゴルゴンディア」に乗って襲い掛かるが機動馬ガレオパルサーに敗れ、「イリエス魔人族はしぶといのよ」と言って巨大化、幻覚攻撃でギンガイオーを翻弄するが驚異の集中力を持つギガライノスには通用せず銀河大獣王斬りで倒された。
声を担当した山田は次回作ではラスボスを演じている。
スーツはメドウメドウの改造。
- デスフィアス
声:乃村健次
モチーフはスフィンクスで、イリエスの弟。
3333人の人間に「嘆きの仮面」を取り付け、ダイタニクスを復活させようとする。
あと1人の所まで作戦が順調に進んでいたが、ギンガピンクの活躍で阻止され「このままでは姉上に申し訳が…」と言って巨大化、剣術でギンガイオーを苦戦させるがギガフェニックスのスピード攻撃に翻弄され最後は銀河大獣王斬りで倒された。
流石のイリエスも弟の死にはショックを受けており、この次の回で自らが出陣することになる。
声を担当した乃村は、前回登場した山田と同様に次回作では敵幹部として登場している。
邪帝イリエス
全ての部下を失ったイリエスがギンガマンに敗北した8人の部下(ブドーに倒されたメドウメドウは除く)の怨念を纏うことで自身を強化した姿。
両肩と胸部に8人の部下の頭部が付いており、部下を亡霊として召喚できる。バルバエキスを使わず自力での巨大化も可能で、幹部では初めて巨大戦を行った。たとえ倒されたとしても自身の魂を宝石に宿すことで生存できるが、復活には第三者による儀式が必要。
街に魔法陣を展開し、そこから出現した無数のトカゲを9千人の人間に寄生・吸血させてダイタニクスを復活させようとした。魔法陣はギンガマンや黒騎士の変身も防ぐが、破壊されるとトカゲや亡霊魔人も消えてしまう。
その外見から、後のキングフォームやコンプリートフォーム、ゴールドモードの元ネタではないかと言われている。
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女将軍ゼノビア…スーパー戦隊シリーズにおいて自らの好悪で同胞を陥れて組織に損害を与えた者同士。