アシリパ

あしりぱ

野田サトルの漫画「ゴールデンカムイ」のヒロイン。

『わたしは新しい時代のアイヌの女なんだ！』

※名前の正式表記は「アシㇼパ」だが、変換の都合上、本記事では『アシリパ』表記とする。

概要

CV：白石晴香

父親と因縁のある入れ墨の脱獄囚の話を杉元佐一から聞き、彼に協力する事にしたアイヌの少女。

羆に襲われていた杉元を救って以来、彼からは「アシリパさん」と呼ばれている。

アイヌの伝統的なサバイバル知識と狩猟技術に長けており、様々な面で杉元を助けている。

武器には主に弓矢を使い、命中率は高く、主に杉元を襲う敵に対する援護攻撃に使われる場面が多い。

「わたしは新しい時代のアイヌの女なんだ！」と語る通り、アイヌの伝統を重んじつつも因習に囚われることはなく、現実的かつ合理的で柔軟な思考を持ちあわせる。※1

人物　※ネタバレ注意

過剰なまでにアクティブで逞しい。容姿はきめ細やかな肌、艶のある髪、深く青い美しい瞳と称される美少女。

度々見せる顔芸とのギャップが印象的。快活で物怖じせず、口より先に手が出がちな性分だが、優しく人情味がある。聡明な一方、下ネタウンコネタ大好き。酒もたしなみ、絡み酒、暴れ酒。

食に対する執念は凄まじく、様々な苦難を体験している旅の中で崩れ落ちるほどに衝撃を受けたのは肉の旨みを引き立てるニリンソウがなくなった時だった。

一方で戦闘に置いてどんな局面でも冷静さを失わず、彼女の機転で潜り抜けられる場面も多く、年齢にそぐわない度胸を持ち合わせている。

立ち位置的にはメインヒロインだが、バトルや汚れ描写も多く、実質的には杉元とのダブルヒーローに近い。メインキャラクター達の中でほぼ唯一の女性だが、戦闘場面や日常の頼もしさから余りヒロインらしさを感じさせない。それでも年相応に少女らしさを見せる時もあり、杉元のことは憎からず思っている様子。杉元が美人のインカラマッに多少のデレを見せただけで、「（杉元が）汁物にうんこを入れて食べる」とアイヌ語で吹聴するなど、露骨にやきもちを焼く場面もあり、その様子をキロランケに面白がられている。

インカラマツに自分を重ね、いつか杉元が自分を忘れて故郷の女と結ばれるのではと内心は思っているが口には出さない。

自分を殺して他人の命を奪う杉元の危うさを心配し、いつか杉元が戦争に行く前に心が戻れる事を願っている。

アイヌの女がやる仕事や嗜みをせず、男のように野山を駆けて狩りに勤しんでいたため、野営や料理が得意。すべての生き物（食材）に感謝を込めて、いただきますしてしまう。基本的に何でも美味しく食べてしまうが、当初は味噌やカレーといった本州の茶色い食べ物は『オソマ』（アイヌ語でうんこの意）として嫌っていた（美味しいことがわかってからは好きになった）。※3

日本名は「小蝶辺明日子」。※2

アシリパがアイヌ語で『未来』を意味するため、未来→明日→明日子ということなのだろう。

「レタㇻ」という白いエゾオオカミを友としている（エゾオオカミは当時既に絶滅していたとされる）。