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デイノスクスの編集履歴

2018-05-23 20:06:43 バージョン

デイノスクス

でいのすくす

デイノスクスは白亜紀後期の北米大陸に棲息したワニの仲間で、恐竜すら捕食したと言われる史上最大級のワニの一種である。

発見と命名

1903年にモンタナ州で鱗板骨(ワニ類の鱗の下にある板状の骨)、脊椎、肋骨、恥骨などが発見され、1909年にJ・W・ホーランドによって「恐ろしいワニ」を意味するデイノスクスと命名された。

現在までに3種が命名されており、化石はモンタナ州以外でも、テキサス州、アラバマ州、ミシシッピ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、デラウェア州、ニュージャージー州で発見されている。

かつて1858年に見つかった歯の化石はポリプチコドンと命名されたが、後の研究で首長竜の歯だったことが判明した。またポリデクテスやフォボスクスと命名された化石も、現在ではデイノスクスのシノニムとされている。


特徴

現在のところ見つかっている化石の中で完全な状態のものは全長約180センチの頭蓋骨ぐらいである。かつてはこの頭骨の大きさから全長15メートルに達したとする説もあったが、現在では最大でも12メートル以下だったと考えられている。なお西側と東側の個体では大きさに差があったようで、東側の個体は全長8メートルほどだったようだ。

分類上では現在のクロコダイルよりも、ミシシッピワニなどアリゲーターに近縁だったとされている。

デイノスクスが巨大であった理由の一つは長寿にあるとされている。ある骨に残された年輪の調査結果では50歳を超えていた。これは大抵の獣脚類や現生のワニ類よりも長生きである。50年の内、35年は成長期に当たり、それを過ぎてもゆるゆると成長を続けていたことが判明している。


生態

現在のワニ同様、川や湖などに棲息していた。しかし白亜紀当時の北米大陸は東西を隔てた内海が存在しており、デイノスクスがその両方の地域から見つかっていることから、現在のクロコダイルの1種のように汽水域に棲息したり、海を泳ぐこともできた可能性がある。


獰猛な肉食動物で、本種に噛み砕かれたと思われるウミガメや歯形の残った鳥脚類の化石も見つかっている。さらには当時の北米で最大級の肉食恐竜であるアルバートサウルスの化石にもデイノスクスに噛まれ、治癒した痕跡が確認されている。おそらく、当時の生態系の頂点捕食者だったのだろう。


余談

古い図鑑などではよくティラノサウルスと対峙した姿が描かれているが、デイノスクスはティラノサウルスの出現した時期にはすでに絶滅しており、両者が合い見えることはなかっただろう。しかしメイン画像にあるパラサウロロフスとは同じ時期、同じ地域に棲息していたことから、メイン画像のような光景が当時は見られた可能性が高い。


関連タグ

ワニ 古生物 アリゲーター

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