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バンシィの編集履歴

2018-05-25 14:12:53 バージョン

バンシィ

ばんしぃ

バンシィとは、「機動戦士ガンダムUC」に登場するモビルスーツである。

黒いユニコーン

メディアによる仕様の相違

活字作品(福井晴敏著)として始まった『機動戦士ガンダムUC』は、好評を博したことによりアニメーション版、漫画版とメディアミックスが広がった結果、メディアによってストーリー展開の細部や登場兵器の設定が異なる。

特に本機は影響が大きく、小説版、アニメーション版、漫画版でそれぞれ武装や仕様にかなりの差が生じている。しかしながら、サンライズ宇宙世紀のガンダムワールドにおける真のオフィシャルは、厳密に言えば映像化されたもの及び映像作品の中に登場するものに限られる。』という原則により、OVAエピソード4公開後は特に表記の無い場合はアニメーション版を指すようになった

これに合わせて、以降は他メディア登場機が雑誌や設定集で取り上げられる際は末尾に(小説版)、(漫画版)という注釈が付くようになり、ゲーム作品に登場するのはアームド・アーマー装備のアニメーション版で統一されている。また、プラモデルにおいても小説版準拠の『ユニコーンガンダム2号機 バンシィ Ver.Ka』が別途発売された。


カタログスペック(ユニコーンモード/デストロイモード)

頭頂高19.7m/21.7m
本体重量24.0t
全備重量46.7t
ジェネレーター出力3,480kW/測定不能
装甲材質ガンダリウム合金
スラスター総推力146,200kg/測定不能

概要

ユニコーンガンダムの2号機。

型式番号RX-0

ユニコーンガンダムが「貴婦人と一角獣」のタペストリーに登場する一角獣をモチーフにしたのと同様に、バンシィはタペストリーに登場する獅子になぞらえ、頭部のアンテナはライオンの鬣を思わせる物(ユニコーンモード時は鶏冠のような形状になる)が装着されている。

バンシィ(バンシー)とはスコットランド神話の伝承に登場する、死の到来を告げる“嘆きの妖精”を意味する。


アナハイム・エレクトロニクスグラナダ工場でロールアウトした後、地球のオーガスタ研究所で調整を受けて実戦に投入された。1号機のテスト運用で得られた空間機動データが反映され、さらに調整環境の差異により、大気圏内での機体運動性は1号機を上回る。

更に「ラプラス・プログラム」が搭載されていないため、純然な「対ニュータイプ用モビルスーツ」として高い完成度を誇る。

武装は一号機と共通。


OVA版デザイン

OVA版では小説版から一部デザインと武装が変更されており、襟元は爪か牙を思わせる形状に変更され、アンテナの根元が装甲と同じ黒色に変更されている。

また、「アームド・アーマー」と呼ばれる増加サイコフレーム兵装を装備しており、ユニコーンガンダムと比較した際のキャラクター性の違いを演出している。

この他、登場するエピソードによって装備が異なるのも特徴である。


One of Seventy Two

U.C.95年におけるロールアウトしたばかりの仕様。

フェネクスの試験運用の為に駆りだされ、アームド・アーマーVNを右腕に、ビーム・マグナムを左腕に装備している。

胸部は1号機・3号機と同形状だが、フェネクスとリバウとの戦闘において胸部を破壊され、その後改修を受ける。


EP4・5

黒いユニコーン

オーガスタ研究所で調整を受けた直後の仕様。

この際のパイロットはマリーダ・クルス

両腕に増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマー」を装備することでビームマグナムよりも高い継戦能力を獲得し、同時に過剰な攻撃力による周辺被害を抑えている。

また、両腕のアームド・アーマーは腕部ビーム・サーベルラックに干渉しないよう設計されており、ユニコーンガンダムのようにビーム・トンファーとしても使用出来る。

武装

  • アームド・アーマーBS

右腕に装備された射撃兵装。

内蔵されたセンサーユニットから得られた空間データをサイコミュで伝達し、そのデータを2枚のフィン型ビーム偏向機と連動させ、高精度の予測照準を可能とする。ビームマグナム程の威力は無いが、劇中ではシャンブロの残骸を貫き引き裂いた。なおBSとはビーム・スマートガンの略称。

  • アームド・アーマーVN

左腕に装備されるナックル状の格闘兵器。

ユニコーンモード時は前腕を覆う打撃武器兼シールドとして機能し、この状態でもガンダリウム製の装甲をへこませられるほどの硬性を持つが、デストロイモード時には獣の爪のような形状に変形し、一撃でガンダリウム製装甲を引き裂き、振動による副次効果によりMSの内部構造そのものも破壊する超振動破砕兵器となる。

なおVNはヴァイブロネイルの略称。


EP6・7

バンシィ・ノルン(ユニコーン)

各種アームド・アーマーを変更し、機体の総合性能を向上させた仕様。

バンシィ・ノルン」と呼ばれ、型式番号もRX-0[N]に変更されている。なお、ノルンとは北欧神話に登場する運命の女神の名である。

この際のパイロットはリディ・マーセナス

より詳しい説明は「バンシィ・ノルン」の記事を参照。


他メディアでの活躍

ガンダムVSガンダムシリーズ

機動戦士ガンダムEXTREME VS.FULLBOOST

2012年4月26日のアップデートによりプレイアブル機体として参戦するが、その機体性能はコスト2500とは思えないほど高く、本家ユニコーン(コスト3000)を上回るとも言われる。このため、ユニコーンガンダム側が「白いバンシィ」と揶揄された程。

その理由は制限時間付き自己強化武装として実装されたデストロイモードにあり、『耐久力が4割以下になると撃墜されるまで常にデストロイモード』という特性があるため。これは本家にはない仕様であり、コストオーバーの状態で再出撃した際も同様。代償として耐久力はコスト2500としては低めの600に設定されている。

しかし耐久力を含めても2つのモード間での性能差は大きく、耐久が減ると常に強化状態というのはありがたい。覚醒使用時にも発動するため、相対的にコスト以上の戦闘力が見込める。

これらの仕様からバンシィは大会でルールブレイクともいえる性能を発揮し、一部の店舗で使用禁止にされるという、EXVS史上例のない制約を受けることとなった。(機体そのものが使用禁止になった訳ではないが実はバンシィに始まった事では無い。ただし特定の機体のみに存在した出禁レベルのバグ絡みなのでここでは割愛する。)当然ながら解禁から2週間程で調整が入り、度重なる調整で強さがやや落とされた結果、以前のような強さでは無いが上位ランクの性能に落ち着いた。


ちなみに、格闘モーションによってはアームド・アーマーBSが非アクティブでも右腕ビームトンファーを使用しているが、ツッコんではいけない


機動戦士ガンダムEXTREME VS.MAXIBOOST

前作に引き続きコスト2500機体として登場。性能は前作とほぼ同等だが、耐久力の基準が変わり700になりアームドアーマーから発するビームの色がおどろおどろしい紫色に変更されている。稼働初期からも相変わらず2500帯トップクラスの性能だったが、度重なる修正後、ゼイドラ百式に同コスト帯使用率トップの座を譲ることになった。

また、使用率の高さゆえ研究が進み、低耐久やゲージを貯めて覚醒からのデストロイモードこそ脅威だが、通常時は継続戦闘能力・機動力に難があるという弱点が故、NT-Dの間は回避に集中し、そうでない時を狙って相方に集中砲火を浴びせる戦法を取られると真価を発揮できないという対策を打ち出されてしまうことになる。

バンシィのスペックを引き出すには相方に高い生存能力が必要となる。


更に、2014年8月19日からバンシィ・ノルンが参戦。コストは3000でフルアーマーユニコーンガンダム同様、常時NT-D状態になっている。バンシィと違ってこちらは中距離以遠を得意とする射撃寄り万能機。弾数0で再入力すると手動リロード可能になったメインのビームマグナム、レバーを入れた方向で複数種類弾の撃ち分けサブ射撃のリボルビングランチャー、射撃CSのメガキャノンといった射撃武装が豊富。これに加えて最高ランクの発生速度と並の持続を持つビーム・ジュッテによる格闘カウンターに加えて近距離でメイン射撃からキャンセル可能な上に発生が速いアームド・アーマーDE掴み投げ攻撃、特殊射撃でバレルロールしながら移動するアクションを持っている。

射撃戦では実際弾数無限の高い継続戦闘能力で対向・間合いを詰めてきたら弾の使い分けで迎撃・懐に入り込んできたらアームド・アーマーで投げ飛ばすといった高すぎる対応力により隙の無い自衛力を持つ要注意機体の1体。それらに加え、各種サブを絡めた降りテクニックによる堅実な動きや優秀な射撃武器による高い自衛力等、解禁当時は文句なしの最高クラスの性能を誇り、腕の立つプレイヤーが使うとまさにep6終盤のような手のつけられない強さだった。

ただし、覚醒技「俺の前から…いなくなれええぇェッ!」はサーベルや蹴りを交えた乱舞攻撃だが、こちらはモーションが長いせいで敵僚機から射撃武装での妨害される可能性が高く、余程の事がない限り覚醒技が使用される事はない。

アップデートにて機動力減少や耐久力減少等の調整が入った結果、以前のような機体性能に任せた力押しはできなくなったが、それでも変わらず最上位に近い位置に立っている。

後に家庭版EXVSFBにてDLCとしてノルンが配信された(価格は500円+税)。こちらも配信から一年程である程度の弱体が入っているが以前凶悪な機体である事に変わりは無い。


機動戦士ガンダムEXTREME VS.MAXIBOOST ON

バンシィはデストロイモード時の射撃CSがバズーカから単発ダウンの高出力ビームに変更された。足を止めるがそこそこ慣性が乗り威力も高め。そして通常時限定ではあるが、メインが手動リロード式になり弱点の継続戦闘能力の低さが解消されることになる。

それでも、まだまだ攻めにはデストロイモードに頼る部分が多いので過信はできない。


ノルンの方は前作からさらに下方修正が入り最上位から一転。底辺レベルにまで性能が落ち込んでいる。具体的には機動力の低下・マグナムの銃口補正劣化&威力低下・Nサブの誘導低下。さらにNサブに射程限界ができてしまった。これによりメインからのキャンセルでダウンを取ったと思ったら弾が途中で消滅してダウンを取れてなかった…などということが起こるようになってしまった。

ただし、これは他の3000コストの機体と比較した場合の話。豊富な武装と高い継続戦闘能力はまだまだ健在。低コスト機体を使用しているときには安易な1対1は挑まないように。

長らく3000コスト最底辺という扱いだったのだが、アップデートにてマグナムの威力含むいくつかの射撃武装+バレルロールが強化されようやく不遇な扱いを脱することとなる。下方修正の射程限界ゆえ射撃戦で押し付けが聞く機体が相手だと厳しいとはいえ、行動範囲内であれば多彩な武装の数々で優位を取るのは許さない自衛力の押し付けで追い詰める。

とはいえ、機動力の低下&発生が宜しくない武装が多いので、一度ダウンを取られ起き攻めせんと張り付かれると一気に崩されかねないモロさもあるので、こちらも過信できない。


GUNDAM VERSUS

バンシィのみ参戦。コストは400(EXVSシリーズの2500コストに相当)。

メイン射撃の弾数がユニコーンと同じ5になった他、射撃CSのハイパー・バズーカがサブ射撃に、特殊射撃のアームド・アーマーBSが照射ビームに、特殊格闘のアームドアーマーVNがカウンターになるなど、前作に比べてかなり変更されている部分が多い。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

『OVERWORLD』よりバンシィのみ参戦。(発売当時はep6未公開なのでノルンは未参戦)

性能は本家ユニコーンに肩を並べており、パイロットのテンションが超強気以上でデストロイモードというギミックもしっかり受け継がれている。

1号機と違いIフィールドやシールドを装備していないため防御面のアビリティでは一歩劣る形となるが、前述の設定通り地上適性はユニコーンよりも上である。

武装面はビームサーベルとバルカン砲はユニコーンと同じだが、デストロイモードになるとサーベルがトンファーになり、アームド・アーマーBSは特殊覚醒という扱いになる。

また特定のパイロットが「アームド・アーマーVN」を特定の敵ユニットに対して使用すると・・・?

なお、一部シナリオではep5同様ベース・ジャバーに搭乗。また、常時デストロイモードで敵として登場することもある。

最新作「GENESIS」ではバンシィに加え「バンシィ・ノルン」も参戦。テンションが超強気でデストロイモードになるが、最新作では「超強気以上かつ覚醒値200以上」が発動条件となった。

バンシィ・ノルンの武装も実弾武器「リボルビング・ランチャー」が加わり、ビーム・マグナムには劣るが「アームド・アーマーDE」も高い攻撃力を誇る。

ちなみにバンシィ・ノルンを生産登録するとあのパイロットがスカウト可能になる。


ガンダム無双シリーズ

『真・ガンダム無双』で初参戦。こちらはEP6公開後の発売だがバンシィのみの参戦。ストーリーモードもEP5を再現したステージで終了し、DLCによるノルンの参戦もなし。(FAユニコーンはDLC配信された。)

サーベルと2種類のアームド・アーマーを使用し、バースト発動時にはデストロイモードに変身し、攻撃速度が速くなり、チャージ攻撃も変化する。

SP攻撃2使用時は高く跳び上がり、上空から回転しながらBSを地面に向けて照射、広範囲の爆発を生み出し、多数の敵にダメージを与える。SP2の強さも相まって使い勝手は非常によい。

なお、SP以外ではチャージ攻撃4がパイロットスキル「マグネティック・ハイ」と非常に相性が良い。そのため、チャージ攻撃6よりもチャージ攻撃4を多用するというプレイヤーも多いだろう。


コンパチヒーローシリーズ

スーパーヒーロージェネレーションロストヒーローズ2に登場。

両作とも完全な敵で前者は恐らくマリーダ人格のノーマルバンシィとリディ人格のノルンが存在し、ユニコーンステージのボスとして猛威をふるった。

後者では隠しボスとして登場。

偉大なる大組織の大首領全ての命を止める者と共に隠しダンジョンで待ち構える。

クシャトリヤがボスとしているため人格は恐らくリディと思われる。


スーパーロボット大戦シリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇

敵ユニットとして登場。しかも序盤に

OVA通り、アルベルト・ビストによって再調整されたマリーダがパイロットである。中盤ではクロノの一員となり、アムブリエルと共同戦線を張ったリディがバンシィ・ノルンに搭乗する。

初登場時はバルカン砲とアームド・アーマーBS、アームド・アーマーVN(デストロイモードのみ)の3種類だが、バンシィ・ノルンになるとアームド・アーマーDEなど、さらに武器が追加される。

終盤で自軍に参入し、ユニコーンガンダムとの合体攻撃が追加される(FAユニコーンでは不可)。

なお、ユニコーンガンダムのパイロットはバナージで固定であるがこちらは乗り換え可能。


スーパーロボット大戦BX

こちらにも登場し、マリーダやリディが乗り込み自軍部隊と対決した。

自軍にも加入するが、武装が追加されない上にユニコーンとの合体攻撃も無く、リディを乗せるなら隠し要素で再入手できるデルタプラスの方が使い勝手が良いという有様。さらに乗り換えできるパイロットが隠しのマリーダしかいないので倉庫番になってしまう可能性もある。マリーダを乗せればカットインが専用のものになり、最大火力に目を瞑ればサブとしては優秀なので弱い機体ではないが、総じて天獄篇より大幅に見劣りする。


関連項目

機動戦士ガンダムUC

マリーダ・クルス リディ・マーセナス

ユニコーンガンダム バンシィ・ノルン フェネクス

サイコフレーム

バンシー ノルン お前もガンダムか!

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