概要
サイコガンなどのビームが素通りする特殊偏光ガラスの身体と、超合金の頭部、着脱に伸縮、ビームの射出まで可能な鉤爪を持つコブラの宿敵。
「刺青の女」編では海賊ギルドの幹部、「6人の勇士」編では暗黒神アーリマンの化身、「ザ・サイコガン」編ではギルド所属の殺し屋としてコブラの前に立ちはだかった。
コブラとは、人間の体であったころからの因縁が存在する。そのため「貴様は私の永遠のライバルだ」というセリフを発することもあった。
プロの殺し屋で、性格は冷酷非情。
海賊ギルドの裏切り者や過失のあった部下に容赦はない。
初期の彼は支配欲に溢れ、「刺青の女」編では全ギルドの支配を画策していたようだが、「6人の勇士」編では暗黒神アーリマンの影響で、全宇宙の支配を企む巨悪へと進化した。性格にも変化が見られ、コブラ曰く「お前は冷酷だが、残忍ではなかった」とのこと。
酒を飲むシーンが二度あり、その際二度にわたって「サイボーグの癖に酒の味がわかるのか」という問いを受けたが、それには「生身の体だった時の癖」と答えており、実際に味がわかるのかは不明。
彼にこの質問をした人物は「刺青の女」編の刑務所所長シュルツと「ザ・サイコガン」編のクリフ・ボールド伯爵。余談だが、シュルツはふたば☆ちゃんねるにおいて監獄オナニーのシュルツとして登場している。
一番の特徴は、やはりその外見であろう。黄金に輝く無表情な男の顔と骨格、彼の性格を体現したかのように冷たい特殊偏光ガラスの体躯。そのボディは鉛弾を容易に跳ね返すほどの強度を誇る(作中でコブラは彼のボディにめり込むショットを披露しているが、銃口初速が秒速2000mあるパイソン77マグナムを0.1秒で6発打ち抜くコブラだからこその結果だと思われる)。本人曰く「鉛の弾を跳ね返すほど強く、女の肌のように柔らかいのだ」。
更に何とかこの強靭な特殊偏光ガラスの胴体を破壊することに成功したとしても、頭部が無事なら死ぬことはなく、何度でも再生可能。
しかし、作中ではコブラはほとんど頭部を狙わず、胴体に対して射撃を行なっている。
ちなみにTVアニメ版『スペースコブラ』と劇場版では、頭部を狙い撃つ描写もあるが、TV版ではパイソンの弾丸が頭蓋に達せず、劇場版では胴体と同じくレーザーが素通りしてしまった(ただし、劇場版のボーイに関しては基本設定がかなり異なる)。
しかし、光線銃を素通りさせる特殊偏光ガラスといえど例外もあり、入射角によっては素通りさせることができずにダメージを受けてしまう(軌道を操作できるサイコガンでなければこの弱点をつくのは難しく、相手がコブラでなければ大きな弱点にはならないと思われる)。
前述の特殊偏光ガラスの性質と強度、再生能力の高さを合わせて非常に強靭な肉体の持ち主で、本人も「俺こそ不死身のスーパーマンというわけだ」と残している。
右腕には前述の鉤爪がついており、射出またはビームガンで中~遠距離からの攻撃も可能である。
「6人の勇士」編では暗黒神の力によって人間や兵器を濃縮してダイヤに変える能力を手にしている。
この能力でダイヤになった者は身動きが取れず、ダイヤの状態で砕かれれば本体もバラバラになる。他にも味方をダイヤにして敵に居場所を知られずに待ち伏せするといった使い方も可能。光明神の力があれば完全なダイヤ化を食い止めることもできるが、それでも身動きは取れない。攻撃以外にも使える総じて使い勝手のいい能力。
備考
- 「クリスタルボーズ」
「セガ」のTCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)である「戦国大戦」では、本願寺顕如がクリスタルボーイに似た風貌を醸し出している為、ファンから「クリスタルボーズ」という渾名を付けられている。
ちなみにクリスタルボーイの「ボーイ」は、「boy」ではなく(さや付きの)猟刀を意味する「Bowie」。寺沢武一のカノジョがデヴィッド・ボウイ(David Bowie)のファンで、そこから拝借したものだったらしい。
そしてあまり知られていないが、元ネタはディズニーアニメ作品ことピーターパンのフック船長。
- ネットでの扱い
ネット上では彼が「知るかバカ!そんな事よりオナニーだ!」と叫ぶ画像が有名である。元はふたば☆ちゃんねるで貼られたコラ画像で、この件を境にクリボーの愛称で親しまれるネタキャラとなった。
声優・CV
小林清志(TV版『スペースコブラ』、アーケード版『コブラ・ザ・アーケード』など)
睦五郎(映画版『コブラ SPACE ADVENTURE』)
戸谷公次(プレイステーション用ゲーム『コブラ・ザ・シューティング』)
玄田哲章(PCエンジン用ゲーム『コブラII 伝説の男』)
東地宏樹(『COBRA THE ANIMATION』)