- 東欧に位置する半島。→バルカン半島
- スタートレックに登場する理性的な異星人。→バルカン人、Mr.スポック
- ローマ神話の火神バルカン(ウルカヌス)
- 軍用航空機などに搭載される機関砲、M61バルカン。本項で詳述。3.に由来
- ガトリング砲のこと、4.に由来
- イギリス軍の爆撃機アブロバルカン
概要
米国が開発した、戦闘機や戦闘艦艇に搭載される近接戦闘用のガトリングガン。口径20mm、六銃身。
ミサイルの開発によって一時期はそのなりを潜めたが、ベトナム戦争において、ミサイルの信頼性の低さや搭載量の問題が明らかになり、当初は機関砲を装備していなかったF4にガンポッドとして搭載されるなど復活。また、CIWS(艦載近接防空システム)であるファランクスシステムにも採用され、戦闘艦艇にも装備された。
ミサイルが高性能化した現代でもその高い信頼性や近接戦闘での有用性から装備されていることが多い。新世代機では、F-22では軽量化された改良型が採用されたものの、F-35ではGAU-22(25ミリ)装備、また、CIWSとしてもRAM(21連装対空ミサイル)がファランクスを撤去して搭載されるなど、次第にその影を薄めている。
A-10や艦載防空システムゴールキーパーに搭載される米軍のGAU-8(30ミリ、7銃身)には「アヴェンジャー」、ハリアーなどに搭載される米軍のGAU-12(25ミリ、5銃身)にはイコライザーという名称があるのだが、これらも含めて「バルカン=小口径ガトリング砲の代名詞」という扱いをされることもある。またSFなどの軍事知識より科学知識を優先した設定の作品では回転銃身式の機関砲=バルカンという設定がしばしば存在する。
まぁホッチキスとかと同じだと思って多めに見ようじゃないか。
また、あくまで米軍及び米軍の航空機などを輸入した国の軍で使われているのであって、欧州やソ連・ロシアの航空機では米国製のバルカンを搭載しないことは当然として、ガトリング形式の機関砲が使われること自体が稀であった。
さらに余談だが、ガンダムの頭部についているバルカンはカバーが取り付けられており中はちゃんとガトリング砲の体を成している他、航空機の延長線上にある運用がされているので、もしかしたらちゃんとしたバルカンなのかもしれない。