NEC(日本電気)がかつて製造・販売していたパーソナルコンピューター(パソコン)の機種名。
初代のPC-9801が1982年に発売されてから10年以上に及び国内パソコンのトップシェア(最盛期には約90%まで達した)を占め、「国民機」の異名を取った。
1992年以降はWindows対応等の拡張を施したPC-9821とその後継機に主力が移行し、1997年にPC98-NX(ほぼPC/AT互換機に近いアーキテクチャを採用)の発売に伴い実質的に役目を終えた。2003年に完全に生産終了。
1990年代前半までのパソコン向けアダルトゲーム(当時「ギャルゲー」という呼称は一般的ではなかった)はほとんどがPC-9801とそのシリーズ対応として発売されていた。
余談
PC-9801シリーズとPC-9821シリーズでは起動時のビープ音の長さが違い、PC-9801シリーズでは
「ピーポーッ」と音が長めだがPC-9821シリーズでは「ピポッ」と短い音である。
1998年にwindows95の後継OS「windows98」が登場したことから世界的に「PC98」という名称がこちらの方のOSを指すようになったが(ややこしいことに、windows98しか動かないNECのPC98NXシリーズも存在した)、その後さらにwindowsの後継OSが出たことや、windows98の評判の悪さから、現在では再び日本でPC98と言えば、かつての9801シリーズの事を指すようになる。
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EPSON かつて9801シリーズの互換機マシンを販売していた。