概要
所謂義兄弟のようなものである。また、テーマ曲に「ウルトラの父の教え子が~」という歌詞もあるので、「兄弟弟子」の意味合いも含まれていると思われる。任命に関しては十分な功績を上げた者に、選任メンバーやウルトラの父、ウルトラマンキングが推薦して行われる模様。
大半が宇宙警備隊の支部長や、養成学校の教官等の重要ポストに付いている、所轄エリート集団である。
戦闘力も一般隊員とは一線を画する。
念のため言うと、この中でウルトラの父・母に育てられたのはウルトラマンエースとウルトラマンタロウのみで、エースは養子のため、実子はタロウのみ。決してウルトラの母一人で11人も子供を産んだ訳ではない(ただ、セブンは母がウルトラの母の姉でありタロウとは従弟同士、ジャックは妻がウルトラの母の妹で親戚ではある)。
加えて実の兄弟なのもレオ兄弟のみである(こちらはそもそも出身地からして違う)。
さらに、順番が年齢順になっている訳でもない(加入が一番遅かったウルトラマンヒカリは初代ウルトラマンより年上、ゾフィーより年下)。
M78シリーズの世界観でのみ使われている言葉だが、平成シリーズのウルトラマンも加えた「超ウルトラ8兄弟」「新ウルトラ5兄弟」「ウルトラ10勇士」もある。
メンバー
なお、ウルトラマンゼロはセブンの息子であるせいか、ウルトラ兄弟にはカウントされていないが、児童誌では「ウルトラ兄弟の一員にするかが検討されている」と書かれた事がある。
また、『80』放送当時はユリアンもウルトラ兄弟の一員と紹介されていた事があった。
発端
第2作『ウルトラセブン』は『ウルトラマン』の続編ではなく、あくまでシェアワールド上の姉妹作品という扱いであり、『Q』『マン』のことはほぼ無視して物語が進められていた。
第3作『帰ってきたウルトラマン』でも、序盤は主人公の新ウルトラマンと初代マンやセブンとの繋がりは特に描かれていなかった(そもそも企画当初は初代マンと同一人物という設定だった)のだが、第18話でテコ入れのためにセブンを出した所これが物凄い人気に。
話は前後するが、『マン』と『セブン』の版権は全て講談社にあったものの、『帰マン』以降は小学館も版権を有するようになり、学年誌『小学○年生』では内山まもる先生のコミカライズを始め毎月膨大な特集が組まれていた。そして『小学2年生』1971年8月号で「ゾフィー、マン、セブン、新マンの4人をウルトラ兄弟と呼ぶ」という記述が掲載された。こうして『Q』~『帰マン』までの4作品は完全に世界観が同一となったのである。
そして『帰マン』第38話で、ナックル星人の手に落ちた新マンを助けるため、初代マンとセブンが登場。この時はまだ「ウルトラ兄弟」の語は用いられていなかったが、同作最終回にバット星人の台詞の中で本編劇中でも初出。
次作『エース』の初回のサブタイトルがその名も「輝け!ウルトラ5兄弟」であり、劇中でもこの概念が完全に確立。こうして「ウルトラ兄弟」の名は特撮史に燦然と輝くことになったのだ。