概要
愛媛県を放送対象地域としてAMラジオ放送と地上波デジタルテレビ放送を行っている特定地上基幹放送事業者。略称RNB(ラジオ放送の通称だったラジオ南海の英語読み・Radio Nankai Broadcastingの頭文字)。
社名に南海とあるが南海電気鉄道と資本・人事共に無関係である。南海道がその名の由来である。
ラジオはJRN(TBSラジオ)およびNRN(文化放送およびニッポン放送)クロスネット局、テレビは日本テレビ系列局。
1953年10月に開局。開局当初から「南海放送」と名乗ってはいるが、先述の通り「ラジオ南海」という通称も持っていた。1958年12月にテレビ放送開始。1964年に「ラジオ南海」の通称を廃止した。
実はラジオを通じてTBSと割と仲が良く、テレビに関しても本当はTBS系列になりたかったらしいが、大人の事情により渋々日本テレビ系列になった、というのが実情。そんなこともあってか、TBSの平日朝7時台のバラエティ番組(例・「朝のホットライン」)を、秋田放送とともにネットしていた。さらに、日曜朝のニュースショー「サンデーモーニング」を、系列外でありながら放送開始から1993年3月まで(、それもあいテレビが開局したにもかかわらず)ネットしていた。
なお、現在の東京支社は日本テレビ本社ビル(通称日テレタワー)内に入居している(ちなみに読売テレビの東京支社も日テレタワー内に入居している)。
在愛媛民放で最も多くテレビ東京の番組が放送されている一方で自社制作番組が充実しており、平日夕方のローカルニュースを17時台から開始する意欲的な編成をしている。
放送局概略
テレビジョン放送
ニュース系列 | NNN |
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番組供給系列 | NNS |
略称 | RNB |
愛称 | 南海放送 |
コールサイン | JOAF-DTV |
リモコンキーID | 4 |
親局 | 松山20ch |
中波ラジオ放送
系列 | JRN・NRN系 |
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愛称 | 南海放送ラジオ |
コールサイン | JOAF(松山)JOAL(新居浜)JOAM(宇和島)JOAN(大洲)JOAS(御荘) |
親局 | 松山1116KHz 5kw |
ラジオのコールサインが複数割り当てられているのは一部番組やコマーシャルの差し替えが行われるため。
大洲中継局は全国的に見ても珍しい同一放送事業者のMF、VHF、UHFの送信鉄塔が一体化したものである。
中波はもちろん、FM補完放送でも同一周波数の同期放送をFM補完局松山・新居浜の2局で実施している。
その他
- ステーションソングの「南海放送の歌」には歌詞があり、ポニージャックスが歌っていた。月曜朝4時前ぐらいの、ラジオ放送再開時に流れている。
- 「ウィット」と言うマスコットキャラクターが存在する(メイン画像中央)。よく見ると頭の形が「NANKAI」の「N」の形をしている。
- 1970年5月に発生したぷりんす号事件では向こう岸のお友達と共に他局を出し抜く報道を行ったのはよかったが、カラーテレビ中継車の導入が間に合わなかった(しかも導入1週間前に発生した事件だった)。
- 放送するアニラジが、長い間「林原めぐみのTokyo Boogie Night」だけで済ませていた(一方短期間ではあるが、「club db」や「でじこのうっかりパニック!」などが深夜に、ごく短期間だけ日曜朝に爆れつハンターの関連番組を、それぞれ放送していたことがあった)。しかし、愛媛県出身の歌手兼声優である水樹奈々がメインパーソナリティを務める番組「スマイルギャング」のネットを始めたことにより、2番組に増えた。が、2016年9月限りで「Tokyo Boogie Night」のネット局がTBSラジオとラジオ関西の2局になったことにより、アニラジ1本体勢に戻る。ただ、地方のラジオ局のアニラジ事情なんてものは、まあこんなもんである(中には全くないというラジオ局も珍しくない)。
- 全国的に見ても珍しい俳句番組、「夏井いつきの一句一遊」を2001年7月から放送している。もちろん、夏井先生がプレバトで有名になる前から続いている番組。
関連映像
南海放送の歌
アナログ放送時代のOP映像