読まないとクラウザーさんにSATSUGAIされるぞ!
概要
作者は若杉公徳。『ヤングアニマル』で2005年から2010年まで連載された。全10巻。
「このマンガを読め!2007」の1位を受賞した話題作で、実写映画化、テレビアニメ化もされた。
あらすじ
デスメタル界の帝王と称されるインディーズ・メタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」。
そのボーカル・ギターを務め人気を博しているクラウザーさんことヨハネ・クラウザーII世は、おしゃれなポップミュージックを愛する平凡で弱気な音楽青年・根岸崇一としての素顔を持っている。
不本意ながらメタルのカリスマと化してしまった彼の苦悩がギャグタッチで描かれた物語。
登場人物
DMC(デトロイト・メタル・シティ) メンバー
根岸崇一/ヨハネ・クラウザーII世
クラウザーさんの中の人で大分出身。本当はオサレポップスが好きなのだがそちらの才能は皆無で、社長に無理矢理クラウザーさんをやらされているのだが、一旦クラウザーさんとなった時の切り替えは凄まじい。
和田真幸/アレキサンダー・ジャギ
愛称「ジャギ様」。ヴィジュアル系好きなベーシスト。DMCメンバー中、唯一素でもロッカー気質を持つ常識人なイケメン。でもベーシストとしての技量は並。
西田照道/カミュ
見た目も中身もキモヲタなドラマー。かなりの毒舌家であり、あらゆる疑惑を抱え持つDMCメンバー随一の変態にして、真性の変質者。しかしコンサート会場が火事になってもドラムを平然と叩き続けたり、敵対バンドのペットのヘビをけしかけられても即座に捕らえてドラムの撥代わりにしてしまうなどかなり肝は据わっている。
DMC関係者
デスレコーズ社長
根岸を強引にクラウザーさんに仕立てた全ての元凶と言うべき女社長。
物事の良し悪しをすべて、自身の股間が濡れるか否かで判断しており、気に入った状況になれば「濡れたわー!」と大声で人前で叫ぶ等、羞恥心は全く無いようである。煙草を自分の舌で消す等行動もいちいち過激だが、意外に甘党。デスメタル仲間であるグリとグラをよく引き連れている。
梨元圭介/資本主義の豚(駄豚)
デスレコーズに雇われたライブ時のサポートメンバー。ライブでは主に舞台上でクラウザーさんに暴行を受けて悦ぶM男役のパフォーマーであるバツイチの中年男性で、生粋のドM。
DMCのファン
大変に熱狂的なファン(もとい信者)が男女とも多数おり、DMCメンバー(特にクラウザーさん)の行動や発言を全て都合良く解釈してさらに熱狂するという、無意識にマッチポンプをやっている集団とも言える。
クラウザーさんの伝説の数々は、おおかた彼らの超解釈のせいである。
ファンの鑑
DMCファンの筆頭的存在。普段からクラウザーさんを真似て額に殺の字を入れている体格のいい長髪の青年。
普段はDMCのコピーバンドをやっている他、ライブ費用を稼ぐために遊園地でヒーローショー等のアルバイトに精を出している。
最高の相方
ファンの鑑と行動を共にするインディアンヘアに顔にタトゥーを入れた鼻チェーンの青年。
この他にも、心の中で口汚く他人を見下す発言をするブロッケンJr.と酷似した警備員やバッファローマンをはじめとした『キン肉マン』の登場キャラクターにそっくりな風貌の男たち、帽子とクラウザーメイクが特徴の女、頭の半分を剃りあげた神奈川県内のSMクラブに勤める女などといった、あらゆるDMC信者が登場している。
根岸を取り巻く関係者
相川由利
根岸が密かな恋心を寄せている大学時代の同級生。
雑誌取材でDMCライブを観て以来、「豚」という言葉にひどいトラウマを抱えてしまう。
佐治秀紀
根岸の大学の後輩。先輩である根岸のことを何より尊敬している。
根岸とは対照的に、ポップミュージシャンとしての才能に恵まれており、インディーズバンド「テトラポット・メロン・ティ」を結成し、路上ライブを中心に活動している。
関連タグ
略称:DMC