概要
長兄松とは『おそ松くん』およびその派生作品に登場する6つ子のうち、長男である松野おそ松と次男である松野カラ松のコンビ名である。
由来は彼らが6つ子の中の長男と次男という、上2人である事から。
ただし、本来の"長兄"とは一番上の兄、即ち"長男"を意味する語句である為、松関連以外で使う場合は注意が必要である。もし似たような表現をするのであれば、"伯仲"という言葉が一番彼らに相応しい意味を持っている。(リンク先参照)
本来はファンの間で生まれた非公式の呼称である。……と思われたが、おそ松さんinナンジャタウン サテライトにて発売のダイカットクッションの公式販売詳細に年中松・末松と共に呼称が登場した事で、公式にも認識が生じたようだ。
注意事項
※長兄松はコンビタグです。腐向け要素を含む作品にはつけないよう棲み分けにご協力お願い致します。また、そのような作品にタグが付けられていた場合、外して頂けると助かります。
なお、BL松やCPタグとの併用はお止め下さい。
関係性
おそ松さんの本編中では、2人組だけでの行動や会話のやり取りは少ない。しかし、この2人だけの行動に着目すると他の兄弟とはまた違った関係性が見えてくるようにも思える。
因みに、有志のファンが作成した第1期本編内でどのコンビが隣同士で並んでいる事が多いかを集計した動画が存在し、長兄松は総合1位を獲得している。
また、単に兄弟順(生まれた順)で並んだ物を除外した集計も存在するが、そちらでも2位の紅松を引き離してトップとなっている。
【第1期】
2話Bパート『おそ松の憂鬱』では、橋の上で逆ナンパを待ち構えていたカラ松に対しおそ松は後ろからいきなりホラーマンガのような顔で脅かし、驚いたカラ松は悲鳴を上げて川に落ちてしまった。
その後は不明だが、おそ松がタンコブを作って町を歩いている事から、少なくともカラ松に殴られたのだろう。
6話Aパート『おたんじょうび会ダジョー』では、ハタ坊の会社にて社員から「旗の調子」を問いかけられた際にこの2人が小声で相談し合っている様子が見られる(ただし、実際に話している内容は聞き取れない為不明である)。
10話アバン『カラ松の悩み』では2人で釣堀にて釣りに興じており、そこでカラ松はおそ松に「悩んでる事がある」と打ち明けた。
カラ松の相談に対しておそ松はそれなりに彼らしい言葉を送っている。
11話『クリスマスおそ松さん』の話の一つである『十四松とサンタ』では、カラ松がおそ松の上に寝転び、2人共々熟睡している。また、この時おそ松とカラ松双方が片腕を挙げて寝るというよく似た寝相を披露した。(2人が揃って片腕を挙げて眠るのは1クール目のOP映像でも確認出来る)
13話Cパート『事故?』の銭湯の場面では、服を着る順番が6つ子の中でおそ松とカラ松だけ同じと分かるシーンがある。
14話Bパート『トド松のライン』では、末弟の『兄弟ランキング』がどうしても気になったカラ松はトド松本人に自分の順位を尋ね、「一位に決まってるでしょ」と返されて歓喜に飛び上がっていた。
次いでおそ松も流れに乗じて尋ねたところ「一位だよ」と臆面も無く答えられ、喜びのあまり舞っていた。素直に喜びを見せた2人であった。
15話Cパート『チビ太の花のいのち』では、見た目も中身も超絶ドブスな花の精の我儘に付き合い、言われるまま尽くすカラ松を見て、おそ松が「ちょっと待った!」と制止する場面がある。この際、心配そうな表情を浮かべているチョロ松、トド松、通常通りの表情の一松、十四松に対し、おそ松は珍しく一人厳しい表情を浮かべていた。
16話Bパート『一松事変』では、珍しく(相手は実はカラ松のフリをした一松であったものの)おそ松がカラ松と2人きりの時どういう会話をしているのか窺い知る事が出来る。
おそ松が一松の猫用煮干しの隠し場所の秘密をカラ松に明かす他、「食べていいよ」と勝手に勧める、カラ松の革ジャンを「実は前から着てみたかったから貸してほしい」と頼むなどしている。
その後、一松がその場を切り抜けるための手段として、カラ松としておそ松に愛の告白をし、それを受けたおそ松がドン引きする場面が見られた。
18話Bパート『逆襲のイヤミ』では、おそ松を弟たち5人で甲羅を投げつけ攻撃した後、カラ松は「これでクソ政権にピリオド」と言い放つ。
彼がいなくなった為自動的に来週から次男の自分が主役に…とイタい妄想を語るが、直後に一松から攻撃を受け死亡。その後一松とトド松に「上2人=クソ」とまとめて悪口を言われてしまっていた。
終盤の潰し合いではおそ松が「モテたい!」と叫んでカラ松に目潰しをしており、カラ松も「あぁ…モテたい!」とまったく同じ本音を叫んでいた。
20話Bパート『スクール松』では、クズ番長おそ松と自称オシャレ番長カラ松がタイマンで靴飛ばしなどで平和に勝負をし、男の友情を深める場面があった。
22話Bパート『ファイナルシェー』では、武術大会で2人共同じ金額(60円)をイヤミの勝利に賭けていた。また、対戦相手に負けそうな彼を応援する際に何故か2人で全裸になった。
23話Bパート『ダヨーン族』では、ダヨーン族の集落を発見した際におそ松が「ど、どうしよう…」とカラ松に相談するが、カラ松も「いや、どうって…」と流石に素で答えた。
その後、チョロ松と共に大量に押し寄せてきたダヨーン族から逃げていたが、チョロ松が自分の吐いたゲロで滑って転んだ際には、揃って彼を見捨てた(カラ松だけは口だけでも彼を心配するような言葉を投げかけていたが、足を止める事は無かった)。
集落で暮らすことになった後は、チョロ松だけはこの現状は現実逃避であると内心苦悩していたが、上2人は堕落した生活を本気で楽しんでおりダヨーン族から出ていくよう諭された時は2人で嫌がって駄々をこねていた。やはり働きたくない・人に頼り切って生きたいという概念に関して彼らは全く同じ思考を抱いているようだ。
24話Bパート『手紙』では、チョロ松の就職祝いの席で何度かぶつかってきた十四松を蹴り飛ばしてしまったおそ松をカラ松が殴り飛ばした。その後おそ松を家の外に連れ出していた(ただし、外に出た2人がどんなやりとりをしたのかは描かれていない為不明)。
25話『おそまつさんでした』では、決勝戦の9回ウラでバッターボックスに6つ子が立った場面で「優勝したらナニする権利をあげる!」と宣言したトト子に対し、おそ松は「やりたい」カラ松は「やらせてくれ」と似たような事を叫んでいた。
【第2期】
1話『ふっかつおそ松さん』では、ちゃんと努力した末にちゃんと改変された未来で一番最初に再会したのが彼らだった。
突如背後から奇襲した忍者達をすぐさまサイボーグ姿に変身して一網打尽にしたカラ松に、「ちゃんとしてる!SFかよカラ松!その系統な!いやー、立派になったなぁ!」とおそ松が褒めていた。
2話Aパート『祝・就職!!』では、冒頭で松造と松代が険しそうな顔をしている際に一体何があったのかと互いに顔を見合わせている。
また、チビ太のおでん屋台でネット配信後に6人全員泥酔して翌朝まで気を失った時、彼らだけ仰向けになって寝ていた。
4話『松造と松代』では松造と6つ子達だけで銭湯に行った時、最近母さんが冷たくなってあれやこれやも全く無い事に「歳を追うごとにそういう感じは徐々に減って来て、気付いたら全然。…薄情な奴だよ彼奴は」と嘆く父親に対し、カラ松は
「ちょっと待て。さっきから聞いてれば、何かまるで母さんだけが悪いみたいになってないか?」
と核心を突いた正論を言い、それを聞いたおそ松も
「それ俺も思った。悪いのは拒否する母さんだ、みたいな感じ?」
と同感していた。
5話『夏のおそ松さん』の話の一つである『サマー仮面』では、クーラーが効いた部屋でラーメンを旨そうに食べていたおそ松にサマー仮面が「Oh,トゥーバッドサマー」と駄目出しをし、それに対して本人は「何だよ急に来てサマーサマー言いやがって、気持ち悪ぃ!」と隣に居た一松と同様に反論した。
6話Aパート『イヤミがやって来た』では、旅行で不在中の両親が置き手紙と共に残していった金を一人占めしようと企んだおそ松を、3人が押さえ込んで阻止するシーンがある。……が、この時彼らの中で特にカラ松がかなり本気で阻止している。
一方、不潔な状態で突然上がり込んできたイヤミを真っ先に縛り上げて袋に入れたりと、いざと言う時には兄として率先的に行動する一面も見せた。その後、ほんの少しでも恵んで欲しいと乞われたイヤミに対し
「イヤミよ。お前が大変なのは分かった。だが、オレ達もクズでバカでどうしようもないアホ長男を抱えながら、両親の居ない数日間を過ごさねばいけないという危機的状況なんだぞ」
「そうだぞ」
とカラ松がサラッとおそ松をディスった事や、家にあったガラクタを調理した料理を彼が貪っているのを見て、
「将来こんな風になるなよカラ松」
「将来こんな風になるなよおそ松」
「気をつけろよ」
「気をつけるんだぞ」
と、それぞれ内容に良し悪しの差はあるもののどちらもお互いを思う会話をしていた。
10話Aパート『カラ松とブラザー』では、トド松に買ってあげたサイダーを分けてもらう機会を逃し、カラ松は渋々お茶を飲んでいた。そこに丁度現れたおそ松に母親がお願いした洗濯物を半ば強引に頼まれる。
最初は他の4人の時に対して唯一引き受けるのを戸惑っていたが、「この後競馬中継あるんだよねぇ〜。頼めるのお前しか居ないんだよ!」と言われた事でアッサリ引き受けた。
また、この後おそ松はカラ松に請求書や履歴書の事も頼んでいた。
11話『復讐のチビ太』では、冒頭でおそ松がカラ松にビールをコップに注ごうとしていた所チビ太によって没収されてしまい、戸惑っていた。また、復讐に来た彼によって気絶した一松の周りを囲んで5人で見張りを続けていた中、恐怖のあまり急にトイレに行きたくなった全員のうち誰が最初にそこへ行くかという多数決をした時には、大多数でカラ松に指名が入ったのに対し当の本人はおそ松を指名した。
(最終的におそ松が行く事になり、その後カラ松だけリビングに留まった状態で下の弟達も彼を尾行する事になるが…………)
14話Aパート『実松さん 第九話』では、夏のスイカ割りでもう一度挑戦しようとしたカラ松におそ松はまだ一度もやってない一松に交代するように注意した。
なお、この時に珍しくカラ松が彼の事を"おそ松兄さん"と呼んでいる。(ただし、本編とは少し違った世界観である為、パラレルワールドの可能性が高い)
Cパート『チョロ松事変』では、既に弟達が居たファミレスに遅れて合流したのがこの2人である。弟3人が恐れて言えなかったチョロ松の茶髪の事をおそ松は
「え、お前何その頭!?全然似合ってないよ!馬鹿じゃねぇの!クソダサい!」
とデリカシーの欠片も無いまま平然と笑いながら言ってのけ、カラ松もまた
「チョロ松というしっかり者が、こんなクソダサいクソ似合ってない茶髪になんかするか!もし自分でやったんだとしたら完全に常軌を逸しているぞ、生物として底辺過ぎるぞ。フン!だがチョロ松という男はそんな奴じゃない」
と、遠回しながらも結果的に彼の髪をディスっていた。
やがて、次第にどういう訳か彼らはこの茶髪の事を弟達がチョロ松にさせた罰ゲームと誤解してしまい、彼らにちゃんと謝るように促した。しかも、後に来たトト子からのド直球な評価も追い打ちとして重なったチョロ松が彼らに責任転嫁してしまった事により、この誤解はますます解けない事態になってしまった。
そして、最終的に実際謝った弟の様子を見届け納得した彼らはいつもの銭湯に誘い、
「ったく、やっぱりオレ達がちゃんと目を光らせてないと駄目だなおそ松。今年もツートップとして彼奴らの事を引っ張って行こうぜ!」
「あぁ!宜しくなカラ松」
「フッ、こちらこそ……」
と、これを機に兄としてのポジションを意気投合しながら再確認した2人であった。
17話Bパート『戒め!』では、今日の夕飯が焼肉だと6つ子達が知った時に彼らは肩を組んで喜んでいた。
19話Cパート『バレンタインデー』では、結局6人共誰からもチョコを貰えなかった後、最終手段として街中で見かけた母親に頼ろうとしたおそ松をカラ松が悔しい思いを押し殺しながら引き留めていた。
20話『こぼれ話集2』の『財布』では、弟達に疑惑をかけても一向にパチンコでゲットした3万円入りの財布が見つからない事にキレたおそ松があれこれと罵倒していた中、彼の尻ポケットに財布が入っていた事に一番早く気付いたのがカラ松だった。
彼はこの事をおそ松にコッソリと指摘し、当の本人もカラ松のフォローによってそれが本当の事だったと悟るが、同時に無実の弟達に結構酷い事をしたとパニック状態になる。
「何をやっているんだお前は!?」とカラ松が慌てながら聞いた問いに対し、おそ松は「だってぇ、もし俺が逆の立場なら絶対大金の財布盗るもん!皆も盗ったと思ったもぉおおおん………!」と後悔しながら答えるが、「おそ松、皆とお前は違うんだ」と彼は冷静に諭した。
その後、4人の弟達がお金やそれに代わる物をあげようとする様子におそ松は涙を流すが、この隙にカラ松が彼の財布を見てみた所、何と500円玉しか入っていなかった事を知ってしまう。
嘘をついていた事や誤解を擦り付けてしまった事について号泣しながら許しを求めるおそ松に対し、ただ呆れて何も言えなかったカラ松や4人の弟達であった。
24話『桜』では、父親が倒れた事がきっかけでいよいよ就職とかでちゃんとしなきゃいけないと口にしたおそ松にカラ松や4人の弟達は引いており、一時は全員で河川敷の草むらに寝転がりながら現実逃避的な本音もお互いに吐き合っていた。
しかし、それでも彼が呟いた意見は実質正論であり「・・・でも、もうやるしかないんだよな」とカラ松が口火を切った事で、6つ子達はそれぞれ出来る事を少しずつ見つけて自立していくようになる。
25話『地獄のおそ松さん』では、閻魔から現世でした良いことは何かと問われた際にチョロ松からパスされたこの質問をカラ松は即座におそ松に聞き返していたが、すぐに答える事は出来なかった。
コミック版おそ松さん
月刊YOUで連載中のコミック版では、アニメ本編と比べおそ松とカラ松の絡みが比較的多めである。
月刊YOU3月号掲載の3話では、おそ松がチョロ松から逃れるために始めた寸劇でカラ松がおそ松の親友かつ部活動での相方役を務め、怪我を押してまで大会に出場しようとするおそ松に心中覚悟で付き合うというシーンがある。
同じく月刊YOU3月号掲載の4話では、スノーボードに興じるために雪山に6つ子達が遊びに行くも、おそ松とカラ松だけ勘違いして登山の格好でやってきてしまう。
弟達4人に馬鹿にされた彼らは4人と別れ意地になって登山を続けるも見事に遭難し、現実逃避の為2人で雪合戦を始める。やがて我に返った2人がなんとか暖を取ろうと雪山を歩き回っていると、世を捨てて山に移り住んだ仙人が住むロッジを発見し……
月刊YOU4月号では、酔っぱらったおそ松とカラ松が肩を組んで歩く姿が見られる。
月刊YOU12月号では、みかんの剥き方が一緒だとトド松に言われていた。
呼び方
長男であるおそ松は基本的に弟達から"おそ松兄さん”と呼ばれることが通例である中、カラ松だけは唯一の兄である彼に対する呼称が多様に存在する。
自粛により幻となってしまった1期1話や2期14話Aパートでは、カラ松はおそ松の事を"おそ松兄さん"と呼んでいる(前者は時系列的に『おそ松くん』の時代にあたるシーンやF6が登場するシーン、後者は話の内容によりパラレルワールドでのシーンから確認出来る)。
1期7話Bパート『4個』では、作中の後ろのガヤの中でカラ松がおそ松を"兄貴"と呼ぶシーンがある。更に、公式ゲームアプリ『おそ松さんのへそくりウォーズ〜ニートの攻防〜』でも、カラ松がおそ松を"兄貴"と称した事がある。
1期10話アバンでは"おそ松"と呼び捨てており、この時のおそ松も平然と受け答えをしている。
また、1期16話Bパートではカラ松のふりをした一松もおそ松を呼び捨てにしていた(一松は本来おそ松を"おそ松兄さん"と呼んでいる)。
この事から、カラ松は普段から弟達の前でも兄を"おそ松"と呼び捨てにしていると推測される。
更に、2016年12月に放送された特番『おうまでこばなし』でも、競馬の3連単を的中させたおそ松に弟達が「おそ松兄さん…」と呼びかける中、カラ松は「おそ松…」と声をかけている。
このように全体を眺めた結果、1期8話『なごみのおそ松』や1期15話『面接』、1期20話『スクール松』など6つ子が兄弟ではなく他人という設定になっているパロディ回や、デリバリーコント回を含めた本編全50話、ドラ松CD、コミック版『おそ松さん』などのアニメ以外のメディアミックス中、弟5人のうちおそ松を"おそ松"と呼び捨てにするのは現時点でカラ松だけである。
また、『おそ松さんのへそくりウォーズ』においては"長男"と呼びかける事も多い。更に、同アプリ内ではこのコンビでのエピソードやモーション(運動会、フィギュアスケート、アイドル、お仕事シリーズ、ドラァグクイーンDXなど)も多数存在する。
間連イラスト
関連タグ
一般
他作品
星馬兄弟…年子だが赤の長男と青の次男の兄弟。奇しくも前者の中の人はおそ松くんにゲストキャラクターで出演していた。