概要
植物質は地上に豊富に存在するので捕食には苦労しないが、たんぱく質が少ないため、大量に摂取しなくてはならない。草食に適応した動物は食物繊維(セルロース)を直接、もしくは共生微生物に分解させて栄養にすることが可能なため、蛋白源として他の動物を食べなくて済む。が、卵食や昆虫食や死肉食(骨を含む)を行いたんぱく質を補うことも少なくない。ただし、ウシのように共生微生物に頼ったセルロース分解能力を高度に発達させた草食動物が大量に肉を食べると、消化器内で異常発酵を起こし危険である。人間も雑食ではあるが、共生微生物によるセルロース利用能力を限定的に持っている。
草食動物は視界が広く、天敵から逃げるのに特化した運動器官を持っていたり、隠れるのがうまかったりするものが多い。